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カッコいいだけじゃない!忍者に学ぶ メンタルの整え方

どうも、えいちです。
今日は、忍者に学ぶメンタルの整え方についてご紹介していきます。
忍者が活躍していたのは戦国時代で約400以上前の事なのですが、現代の私たちが生活・ビジネス・スポーツをする上で非常に学びの多い存在なのです

忍者の実情とあり方などから学べる知恵をご紹介していきます。

忍者の実情


皆さんは、忍者に対してどんなイメージを持っていますか?
写真のように頭巾で顔を隠して高い身体能力で飛び回る。崖をよじ登り忍術を使って敵を翻弄し手裏剣などを使って敵を倒す---

そんなイメージではないでしょうか。

そんなイメージが定着したのは江戸時代になり本来の活動が減り消えかけた存在になった際に着色がつき語り継がれていったもので、時代小説や映画・漫画等で人気となったからです。
呼び方も当時は「忍(しのび)」と言われ、「らっぱ・すっぱ」などとも呼ばれていました。

実際の忍者は基本戦わず、敵方の情報を主君に報告する。いわゆる諜報活動をしていました。
敵に見つかってしまえば即切り捨て。もしくは捕らわれて拷問の末、殺されるなんて事もあったでしょう。
そのため忍者は戦闘をする際に逃げる事を主軸として戦う事になります。


忍者は現代でいうとエリート集団

忍者は敵に見つからず、かつ逃げ切る為の訓練を重ねます。(もちろん大前提として潜入する為に訓練をするのですが・・)

訓練で強靭な肉体を手に入れる他にも、現代でも活かせる知恵や技術を駆使していました。

例えば、獣の糞を燃やし臭いで情報を伝える狼煙や、水源近くに咲く花を頼りに(ツユクサやセリ)水を探したり
糸張りを熱し加工して東西南北を知ったりと非常に知恵を駆使していました。また、あくない探求心で色んな技を学んでいたそうです。

現代でも、知恵を駆使し強い探求心を持つ人は成功しやすい条件を持っています。

現代に忍者が現れたらエリート集団になっていたと考えられます。


メンタルを鍛える「正心(せいしん)」を持っていた


忍者の隠密活動は死と隣り合わせでした。
見つかり、捕らわれれば死が待っている世界です。

いつ死が訪れるかわからない極限状況で活動をしなければならない為、肉体を鍛えるだけでなく、メンタルを鍛えなければなりません。

心のありようを整えるには、心を鍛えなければならないと、忍術伝書の『万川集海』と説かれています。

メンタルを乱すものとして、この万川集会では【三病】と言われているものがあります。

1.恐怖

2.敵を侮る

3.考えすぎ

この三つを克服し、不動心を手に入れようとしていたのです。

一つずつ見ていきましょう。

三病:1.恐怖

恐怖心を感じてしまうと鼓動が早くなり、手足が震えて言動もおかしくなります。
そうした状況で隠密活動など到底できません。

恐怖を感じる前と後にも対策が必要となりますが、重要なのは異常状態を感じ、戻すこと。また自分の限界を認め、受け入れることが大切です。

恐怖の源は不安です。
「捕まったらどうしよう。失敗したらどうしよう」というもの。
自分の限界値を知っていれば不可能な任務を行いませんし、できるものであれば不安を感じません。
あなたは、自転車を漕ぐ時に不安を感じて恐怖に思いますか?
乗りたての幼い頃であれば不安と恐怖を感じると思いますが、自分ができるとわかったものには恐怖を感じないと思います。

まずは
・自分の限界値を知りましょう。
・自分を知り、自分を受け入れる。

すると、自分の限界値が見えて自分自身の物差しでとらえる事ができます。
そして任務中に不安に襲われたら、
・体の異常を確認する。(震えていないか?汗は出ていないか?)
・受け入れた後、意識が過去や未来に行ってしまっていることに気づく
 (過去に失敗した状況と同じだ・・ , 失敗したらどうしよう・・)
・意識を現在に持ってくる。
 (今自分にできる事は現在に集中するだけだ!)

詳しい不安や恐怖を解消するには、以前書いたnoteにまとめていますので、そちらをご覧ください!

リンクはこちら!「緊張とプレッシャーから自分本来の力を発揮する為には?」


三病:2.敵を侮る

敵を侮ると慢心が生まれ、失敗のもとになります。
忍者の世界で、相手の実力(敵国の事前情報や軍備情報)を甘く見ていると捕らえらてしまうか、運よく死線をかいくぐってもバイアスがかかっている状態で隠密活動をしても正しい情報伝達ができません。

あなたの生活やビジネスシーンでも、先方について甘くみて侮っていたら碌な準備もせずプレゼンも失敗するでしょう。バイアスに支配されない為に常に多角的な視点で見る必要があります。


三病:3.考えすぎ

考えすぎてしまい、失敗する例は五万とありますが忍者の世界でも問題とされています。
正しい情報を持たず、中途半端な情報を持っているだけに本来不要なことまで考えてしまい、身動きが取れなくなってしまいます。

現代のビジネスシーンでも、断片的な情報だけで行動してしまうと大きな失敗を生むことも多いですよね。


新型コロナウイルスの情報も、断片的な情報を頼りにしてしまいトイレットペーパーや、イソジンの買い占めでも話題にありましたが少ない情報だけで行動してしまうと騒ぎが大きくなってしまったり、損をしていまう事がありました。


正しい情報を知っていれば、手間もかからず適切な行動をとることができます。


三病を克服、対処することによって正しい情報で的確な判断・行動をすることによって任務を遂行することができ、あらゆる事態に対処することができました。


不動心を得る為に即実践できること

三病を跳ね除ける為に忍者がやっていた事は何なのでしょうか。


私は、常にnoteでは気合などの根性論ではなく、理論・知識に基づいたメンタルの整え方を紹介していますが忍者も同様、根性論ではなく現代でも十分通用する理論で跳ね除けていました。その一つ紹介します。

それは呼吸です

呼吸は、あなたが毎日当たり前にしているものですが、メンタルを整えるのに重要なのです。

感情が乱れたとき、呼吸が乱れています。
同じように、呼吸を整えると感情が整えられるのです。



心を不動にする呼吸


呼吸は生きている私たちは常にしている為、していて当然の行為。だからこそ普段から意識をすることはあまり多くないと思います。
あ、今日呼吸を1万回しかしてないや。なんて思わないですよね。

呼吸を使ってするトレーニングは実に面白く、様々な効果があると言われています。

呼吸を活用し、自律神経のトレーニング・痛みを和らげたり、不眠症やうつ病の治療にも使われているのです。

忍者はある特殊な呼吸法を習得し、不動心を維持する為に活用をしていました。それを息長と言います。

呼吸をするだけなのですが、ポイントがあります。

胡坐をかく姿勢で背筋を伸ばし、肩の力を抜いて膝付近にそっと手を置きます。(あぐらが厳しい場合は椅子に座っていても、寝ていても大丈夫です。)
姿勢が整ったら息長をはじめます。
息を4秒かけてゆっくりと吸い、6秒かけてゆっくりと吐きます。
この時、空気が全身を巡り循環している意識を持ちましょう。
そして、他に注意が逸れないように意識をします。
(これがとても難しいです。逸れた際には逸れた自分を認識し、ゆっくりと呼吸に戻していきましょう。)

これを一回30分以上するのが理想ですが、なかなか辛いものがあります。

私も現在20分が限度です・・・

しかし、ゆっくりでいいので続けていきましょう。
最初は3分でも構いません。継続して行っていく事が重要です。


忍者から学び、自分を変えていこう

忍者は日本だけでなく、世界でも人気があります。
手裏剣を投げ、断崖絶壁や石垣をするすると上り、宙を舞いドロンと消える・・

そんなカッコいいイメージだと思いますが、忍者の普段の鍛錬は現代の私たちでもすることができかつ今の生活をより充実したものに変化させることができます。

不動心を手に入れることができれば、きっとあなたの日常生活も変わり良い成果を出すことができると思います。

歴史から学ぶことはとても大切な事ですね。


今回は忍者からメンタルを強固にするテクニックを紹介しましたが、当noteでは根性論ではなく、科学に基づいた方法で論理的に、より実践しやすい方法を紹介していきます。

是非、応援のほどよろしくお願いいたします。


忍者の豆知識

最後に一つだけ、忍者の豆知識を紹介します。

忍者と言えば甲賀・伊賀忍者のイメージですが、様々な戦国大名が忍者を配下としてそばにおいていました。

甲賀・伊賀忍者はどちらかというと土豪(各土地にいる荒くれ者が武装したもの)であり、異なる土地の忍者も近いもので、伊達氏に仕えていた黒脛巾組は盗賊が忍者になったという説や・北条氏に仕えた風魔一族はのちに盗賊になったとも言われています。

ルーツはそれぞれですが、忍者が戦国時代にもたらした効果がとても大きかったようです。

現代と違い、戦国時代は情報収集が容易ではありませんでした。
どちらが優位な情報を持ち、また敵にどのような情報を流すのか。情報戦が戦闘と同じ、もしくはそれ以上の価値を持っていたのです。
まさに生死を左右する軍事的活動を土豪や盗賊が担っていたわけで、うまく活用した武将が後世にまで残る大名になったのです。







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