耳が肥えてしまった?!
目が肥える体験をした事はあるけれど、まさか
耳が肥える体験をするとは思わなかった。
大好きなFIELD OF VIEW(以下FOVと略す)に関する記事を書こうと、彼らの1stアルバム「FIELD OF VIEW Ⅰ」の1曲目を聞いた直後にそれは起こった。
アルバムは95年発売で、当時買ってから今まで何十回(さすがに何百ではないと思う)と聞いている1枚。CDプレーヤーに普通のヘッドホンで再生した。
…ん?なんか、音が籠もって聞こえる…。
1曲目「セピア」のイントロの、
わぁ♪「セピア」キター!
て気分が上がる特徴的なキラキラしたあの音が…キラキラ…してない。
モヤモヤしている感じ。
浅岡さんの声も突き抜ける感じが抑えられて、
結構マイルド。
何これ?
思い当たる節はただ一つ!
直前まで聞いていたFOVのボーカル浅岡雄也さんのソロ楽曲のハイレゾ音源「U-ya Asaoka FlyBlue Best 2018(ハイレゾ盤48/24)」!
最新ハイレゾの音源と、28年前の95年発売のCD音源じゃ、元々の音のデータ量から何から何まで全く異なっているのだと思うけど。
ハイレゾを聞いた直後だと、聞き慣れたCDの音がこんなにも全然違った音に聞こえるとは!
耳が肥えてしまった!面白い!
更にもう少し新しい年代のCDと違いがあるかを試そうと、2020年発売のFOV「25th Anniversary Extra Rare Best」(以下ERBと略す)を聞いてみた。
(2023.9.28確認)
ERBは20年以上前の発売当時の音源をリマスタリングしている(FOV公式HPより)ので28年前の1stよりは音質が良いはず。
同じくCDプレーヤーに普通のヘッドホンで聞いてみた。
うーん…1stよりは音は綺麗だけど、やっぱり籠もって聞こえる…。
「セピア」のイントロのキラキラ音が復活しているし、浅岡さんの高音もビシッと聞こえる。
ERBは1stよりモヤモヤ度が少し晴れたが、薄い曇りガラス越しに音が鳴っていて、全体的に少し重い感じがする。
一時的なもので、CDだけを聞いていればまたCDの音に慣れるのだと思うけど。
ハイレゾ音源に慣れた耳には、CD音源がこんな風に聞こえてしまうのか。
かなりの衝撃。
今まで普通に聞いていた音と全然違う。
ハイレゾ…恐るべし…。
音楽の記録媒体がレコードからCDに世代交代した時も、こんな感じで音質の変化が衝撃的だったのかもな。