三平さんが教えてくれたこと。
気が付いたら10月になってました。驚き。
こんばんわ、ちえこです。
この夏気が付いたら、ハマっていたドラマ。
戦時下の軍人さんが、現代にタイムスリップしてきて、
令和の高校生たちとひと夏を過ごしていくお話。
私はこの夏ほど、若者に帰りたいと思った夏はなかったなあ。
ああ、もちろん、こんな世の中のこんな夏だから
いろんなことができなかった今年だけど、
このドラマ見てたら、若いっていいなって、
本当に心からそう思った。
力いっぱい青春時代を過ごすことの尊さとか、
何事にも全力投球で問題に挑んでいく力強さとか。
そして、
その中に混じって、一緒に全力で現代をたのしみ、
時には人生の先輩として若者に説く三平さん(軍人さん)
がとても素敵だった。
そして、すごくすごく心に刺さったやりとりがありまして。
ある男の子に三平さんは言われるんです。
「三平さんって僕達に戦争の話しないよね?」
少年たちに言われた三平さんは
『おれが戦争で体験した話をしてなんも知らないお前らに同情されたら、なんか、俺の辛さが安っぽくなる。
俺の体験をお前らが理解できるわけじゃない。
お前らが俺の言うことを理解できないのは 幸せなことや。
それが、今を生きているってことだ』
理解できないのは幸せなこと。
とても、とても 深い意味のこもった言葉だと思いました。
そして、物語の終盤。
ある理由があって、三平さんは元の時代(1945年)に戻ることになります。
しかし、元の時代に戻ったら、戦死することがわかっている。
死を迎えるために元の時代に戻ることを、必死で止める少年たち。
ここで一緒に生きていけばいい、と。
その彼らに三平さんは言うんです。
「戦争の話をお前らには理解できない、と私はいったけれど、今、私が帰ることを君たちは必死で止めてくれている。
あの頃の私たちはみんなそういう想いだったんだ。その気持ちさえ忘れなければ、戦争は起きない。その気持ちを忘れないでくれ」
私からすると
令和のネイティブスマホ世代の彼らを理解するのはなかなかに難しい。
そして戦争を体験してない私達には戦争のことを完全に理解することはできない。
でも、その令和を生きる彼らに伝わるように理解できるように
いろいろな体験物事を通じて
三平さんは伝えていってくれたようにおもう。
【生きることは 不安や怒りを勇気に変えること。
それが、本当の自由だということ】
この夏作品を通じて伝わったこの思いを
三平さんのことを
心に深く刻んだそんな夏でした。