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照れ隠しの微笑みが

2022年になって2021年の振り返りをするのもなんだか潔くない感じもするけれど、写真なんて基本過去のものしかないのだからしょうがないよなと思っている。

ここ数年であらゆるものがいきなりふるいにかけられた。

その分、こっちも力が入ってしまって、これは良い、これはダメ、とシビアなジャッジを下さなければ行けない場面も多くあった。

それは自分だけではなくって、他の人たちもそうで、僕もジャッジされることもあり、なんだかなぁと憤りを感じることもあった。

思い返して見ると、思わぬものが自分の手からすり抜けちゃっていて悲しくなったり、逆にこんなところにいてくれたんだ!と自分のそばにあるものを感じて心強くなったりもする。

先日自宅近くの公園を友人と散歩していると、木に引っかかっている凧を見つけた。

今時珍しい、とやけに感動すると同時に、その凧がなんだか好きになってしまった。

上がっている時もカッコイイんだろうけど、僕らが見た、木に引っかかってる凧もまぁまぁカッコよかったからだ。(写真は僕の友人が撮影していた)

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完全に凧としては失敗しているし、取り残されていて哀愁も感じるのだけど、夕日に照らされている「彼」はイケていた。

一見すると失敗、でもどこかお茶目さをもつものたちが、照れ隠しに微笑んでくれるような、そんな瞬間を今年はもっと見つけられたらと、ふと思った。

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床に落ちて踏み付けられた花びらも。

雨の日の水溜りも。

誰かが落としたワインも。

照れ隠しの笑顔くらいが一番リアルで可愛らしいかもしれない。


K


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