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夫婦関係を円満にする方法

システム1は災いのもと

いつもご覧いただきありがとうございます。

今日は、「口は災いのもと」ということについて考えていきたい。

結婚している人もしくは恋愛している人で、これまで喧嘩したことなんてないよ、口喧嘩なんてしたことないよっていう人がいたら手を挙げてほしい。
そんな人は極少数派なのではないだろうか?

最近、ランニング中にAudibleを聴くことが楽しみで、それをしたいがためにランニングをセットで行っているような感もある。
ランニング中は、運動により血流が増すことで、前頭葉の機能が高まり、それによりAudibleの理解力も抜群になる。

そして、最近聴いているのが、『ファスト&スロー』というタイトルのものである。
これは行動経済学の大家でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの著書である。

この本では、ヒトの思考は大きく分けて2つあると述べている。
ひとつは「早い思考(システム1)」、もうひとつは「遅い思考(システム2)」である。

「早い思考(システム1)」は直感的な思考で、かつ反射的で感情的な側面がある。

「遅い思考(システム2)」はそれと比較すると、論理的な思考である。
すぐには口を開かずにひとまず一呼吸置いて、いくつかのシナリオを検討し、最適そうな発言を導き出すといったような側面がある。

ヒトは、この2つのシステムのうち、「早い思考(システム1)」が優位にあるという。

見に覚えがありすぎるのである。
夫婦で話していると、つい言ってはいけないことを口にしてしまったり、カッとなった際に黙ってれば穏便に済むのをわかった上で、火に油をあえて注ぐように、相手を攻めるような発言をしてしまう。
結果、喧嘩に熱を帯びさせることとなる。
何度悔やんでも、時折同じようなことをしてしまう。

システム2を作動させる

この本には、そういうようなヒトの脳のメカニズムが書かれているのである。
それを理解した上で、まずは自分脳のクセとして、システム1が反射的に作動することを心得ておく。
そこで、反射で口から出てきそうな言葉をなんとかグッと我慢する。
ここは前頭葉の出番である。
我慢していると同時に、気を逸らせる意味合いを兼ねて、この場で一番いい結果を得られそうな反応はどういったものかという候補を何個か頭の中で出してみる。
そうこうしているうちにシステム1は鳴りを潜める。
そして、システム2が優位になる。
このシステムを使って、論理的に考えた言葉を放つようにする。
こうすれば、夫婦間の会話も喧嘩ではなく、生産的なものとなる可能性が出てくるのである。

この脳のメカニズムをうまく扱って、夫婦喧嘩のトラブルを回避出来れば、円満に行くことが増えると考えられる。
行動経済学の知識は、日常に落とし込みやすい学問なのであると感じたのである。

理屈でわかっていても、実践で使うとなるとついシステム1優位になるのは否めない。
繰り返し、練習あるのである。

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