防衛装備品関連の一角が高い、配当利回り妙味の増す銘柄等個別物色へ
先週のマーケット振り返り
米国株式市場では、市場予想を上回る景気や物価動向からインフレに対する警戒感が米連邦準備理事会(FRB)に根強く、一段の利上げが続くとの見方が優勢となり、16日はダウ工業株は下落しましたが、17日は早期利上げ観測が後退し、反発しました。
東京株式市場は、10-12月期決算の発表が一巡しましたので、米国株に左右される傾向が色濃くなりそうです。
物色動向ですが、相場をけん引するような銘柄がありませんので、期待材料が出た銘柄に短期資金が流入するような動きや、【5192】三ツ星ベルトが連日高値と買われており、配当利回り妙味の増す銘柄等を個別物色する流れが続くと思われます。
今週の注目テーマと関連株
注目テーマ①:防衛装備品関連
防衛装備品の輸出関連では、【4403】日油が連日高値。防衛省は2023年度、青森県と大分県の自衛隊施設に長射程の「スタンド・オフ・ミサイル」などを保管できる大型の弾薬庫を新設する方針との一部報道が株価を刺激しました。防衛用発射薬、防衛用推進薬など防衛用火薬類を手がけているほか、【4274】細谷火工や【4275】カーリットホールディングスの株式を保有していることも見直されています。
引き続き、C-2輸送機を製造する【7012】川崎重工業、水陸両用飛行艇を製造する【7224】新明和工業も注目と考えます。
注目テーマ②:創薬・バイオ関連(※低位材料株)
そのほか、決算発表一巡で、ディフェンシブな視点から、【4563】アンジェス、【4593】ヘリオス、【4586】メドレックスといった低位材料株に短期資金が流入する動きがあります。
好業績銘柄の「押し目」にも注目
ここからは、今2023年12月期業績好調見通しを明らかにした銘柄の押し目に注目したい。今期営業益53.8%増予想の【3452】ビーロット。今期営業益38.7%増予想の【2427】アウトソーシング。今期営業益20.0%増で15年ぶりに最高益に迫り20円増配を計画している【5310】東洋炭素。今期営業益14.5%増予想で初配当を計画している【4019】スタメン。今期営業益3.8%増予想の連続最高益で3円増配を計画している【3981】ビーグリー。今期営業益27.7%増予想の連続最高益で1.5円増配を計画している【3649】ファインデックスあたりをマークしたい。
※当コラムで掲載されている各銘柄についての見解は執筆者自身が取り組む際の考えであり、売買指示等の投資助言ではありません。あくまで投資はご自身の判断と責任に基づいて行っていただくようお願いいたします。
具体的な個別株の助言や売買に関するアドバイスをご希望の方は、是非「株マイスター」をご活用ください。
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