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何度、同じことを繰り返せば気が済むのか アメリカの白人警官の黒人への不必要な暴力行為
どうも。
いやあ、これは久しぶりに気分が悪いですね。
ミネソタ州で25日、ジョージ・フロイドさんという46歳の黒人男性が、白人警官に横にされ、首に5分間ひざまづいて窒息死させる事件が起きました。
もう、なんでこういう事件がアメリカという国ではこうも繰り返されるのか。本当に呆れてしまいます。
僕が大学生の頃、1991年にはLAでロドニー・キング事件というのがありまして、黒人青年が警官からリンチに遭ったのに、翌年4月の裁判で警官が無罪になったことで、LAで1週間ほど暴動になった、当時かなり国際的に問題になった事件があったんですね。
その3年前の1989年に、NWA、アイス・キューブやドクター・ドレーがいた伝説のラップ・グループですけど、彼らのまさに、そうした警察の暴力の実態をラップした「Fuck The Police」が「時代を予見した」とかなりの話題を呼んだものでした。僕がアメリカにおける黒人差別の問題を真剣に考えるようになった大きな契機でしたね。
2012年にはフロリダ州で、当時17歳だったトレイヴォン・マーティン君が、武装も何もしてない状況で白人警官から「正当防衛」を主張し、射殺される事件が起こり、これが翌年の裁判で無罪になったことで、このときに「LA暴動の再来」とかなりの問題となりました。
これを機に、今でもたびたび耳にしますが「Black Lives Matter」という、黒人が殺人事件の被害にあう確率の、他人種に比べてきわめて高いことの警鐘が鳴らされるようになりました。これに対して「なぜ、黒人の命だけを特別視するのか」という、開き直りにしか聞こえない、保守寄りの人からの反発も起こりましたが、同様のことは僕の生活しているブラジルでも起こってます。根底に人種差別があって起こっている可能性を否定できるものではないし、人種的に優遇されている立場の人が無視していては決して解決はされない問題だと僕も思います。実際に過去に、KKKが存在して、残忍な事件を限りなく起こしていた歴史もあったわけですからね。
そして、こうした記憶が強いうちに起こった今回の事件でしょ?もう、呆れるしかないというか。
この事件に関しては、既に非常に多くのアーティストが抗議声明を出しています。カーディB、リゾ、スヌープ・ドッグなどといった黒人アーティストは当然のこと、ビリー・アイリッシュ、テイラー・スウィフト、ハリー・スタイルズなどなど。この件に関しての裁判を求めています。
そして、この事件に怒りを爆発させた黒人たちによる暴動も相次いでいる状況です。
僕も、人々への情報拡散を目的に今回、この記事を書きました。ひとりでも多くの人たちがこの問題に関心を抱いてくれることを願ってます。