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目標があるから本質的な生き方ができる


削除、凝縮、修正を日々の習慣にする。
あたりまえのようにそこにあるものを、人は無条件に受け入れがち。いわゆる現状維持バイアスは人の成長という観点においてマイナスに作用します。今の時間の使い方をいったん忘れて、何も予定のない状態にして、そして今日やるべきことをゼロから考えてみる

減らしながら価値を増やして、余分なものを削って世界観を際立たせる。人生を凝縮するとは、結果に対する行動の比率を減らすということです。「言われたことしかやらない」人は今後必ず淘汰されていく。キングコング西野さんがVoicyでおっしゃっていました。自分の本質的な目標を明確にしたうえで環境にあわせて柔軟に修正できる。間違った方向に進んでいないか、常に確認して、目標に向えていなければ、正しく編集すればいい。

仕事の世界では、時間やエネルギーを他人に奪われがち。一線を引くことで自分の時間を守り、他人からのよけいな干渉を防ぐ。いちいち対応していたら自分の大切なものが見えなくなってしまいます。でも「自分の本質的な目標」が明らかでなければ、境界線が分かりません。何が大切で、何が大切じゃないのか。自分を守る頑丈な塀はどこに建てるべきか?

計画錯誤。
作業にかかる時間を短く見積もりすぎる傾向は、私も見覚えがあります。背後には「周囲によく見られたいから」という心理が働いています。匿名で作業時間を見積もりさせた場合、計画錯誤が起きなかったという報告も。プロジェクトのリスク、最悪の状況とは?周囲への影響と自分への経済的負担はどの程度か?リスクを回避するためになにができるか?冷静に検討してから作業に取り掛かりたいものです。

計画錯誤を起してしまう人は、場当たり的。目標が明確で、自分の時間を確保して、より本質的な仕事ができる人は、目の前の症状に惑わされず、どこが本当の問題なのかを見極められます。最終的にどこへたどり着きたいのか?この仕事をやりとげるうえで、邪魔になるものは何か?

すべてを一度にやろうとせず、小さな成功を積み重ねる。見た目だけ派手なプレイに酔いしれるのではなく、本当に大切なところで着実に点をとりにいく。人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは「前に進んでいる」という感覚です。日々の進捗に小さなしるしをつけてみる。小さくはじめて、日々の小さな進歩を評価する。壁掛けカレンダーを真っ黒にするぐらい、あなたの行動を数値化して書きこんでみてください。

コツコツ同じことを数回実行することによって、ニューロン(神経細胞)同士のあいだに結びつき(シナプス)が生まれます。何度も反復することで結びつきは強化され、情報の伝達がスムーズに。いったん脳に回路がつくられると、それまでの思考や判断に使っていた領域が別のことに使えるようになります。自動化できるところは自動化。そしてもっと有効なことに脳を使いたい。

人は一度にひとつのことにしか集中できません。やることが多すぎて何から手をつけていいか分からなくなったら、まずは考えるのをやめて深呼吸してみる。「今ここ」の状態を生きている。自分をゼロにするプロセス。本質的な目標のためによけいなものをそぎ落とす生き方。人生に意味と目的を見出し、本当に重要なことを成しとげる。自分にとって本当に意味のあることをひとつ達成したと確信したい。情報、雑音、ストレス、虚栄に満ちた世の中にあって、そんな生き方ができれば革命だと思う。

久保大輔




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