身体知はお金で買う
「ウェルネス」という言葉は最近、産業化がなされてよく耳にするようになりました。身体的なことだけではなく、より広義に健康を捉えた概念。食事、仕事、学業、プライベートなどにおいて総合的な幸福を実現して、身体と精神の健康を基盤としたより豊かな人生を実現していくことを指します。
個人的には、運動を朝の日課にしていて、今日も朝6時半からウォーキングと激しめのランニングを行いました。普段はジムで筋トレをしていますが、激しい運動をしたあとのシャワーは爽快です。シャワーの最後に1分ほど水を浴びるのですが、これが最高。最初はちょっと大変ですが、数週間で慣れてきます。免疫力アップに効果があり、風邪をひかなくなるとされています。
運動ってほんとにいろいろな効果があって、ウェルネスにおける基本中の基本。有酸素運動は「適応」に効果があるとされていて、心身のシステムのバランスを整え、心身の能力を最大化します。自分の可能性を切り開いていこうとする人にとって欠かせないメカニズム。
運動は辛い。そう思い込んでいる人でさえ、軽く運動してみるとスッキリすることは、いくつかの研究でも報告されています。ひとりで運動するより、複数で運動するほうが目的意識や自尊心が生まれて、未来を前向きに捉えられるように。社会的動物である私たちは、運動で他者と関わったり、助け合ったりしていると、それが仕事や人生にも影響されて実際に行動するようになり、自己実現にいたります。
とはいえ、運動が苦手な人にとって運動は億劫以外の何物でもありません。まずは緑の中を軽く5分ほど散歩をしてみる。「グリーンエクササイズ」は、心身ともに大きなリフレッシュ効果を得られることが分かっています。むしろ激しい運動をするより、そして5分以上歩くこともなく、5分以内で得られる刺激によって脳が感じていた疲労が取れていきます。
陽の光を、特に午前中に浴びるようにすると、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が活性化。悩みや不安といったネガティブ思考が反すうされる機会が軽減されて、問題に対する思考力が高まり、周囲とのコミュニケーションが円滑になると言われています。
ウェルネスに関する知見はまだまだたくさんありますが、ちょっと思い出しただけでもこれだけの情報が蓄積されていました。たくさん本を読んで、いろんな人のアドバイスを聞いて、自分なりに実践してみて、教訓を引き出し、言語化して自己の中に格納する意識的努力をしてきたおかげです。これは個人的には「身体知」であると定義していて、運動に限らずあらゆる面で、再現性を志向して蓄積してきました。
こうやって振り返ると、今の自分を形づくっているのは、外部から入手した貴重な情報と実践の賜物であることに気づかされます。言うまでもなく、自分でゼロから編み出したことってほとんどありません。やろうと思えばできるのでしょうけど、時間がもったいないので先人の知恵に頼っています。
ビジネスも同様。私なんかより成功している人はゴマンといて、彼らの知見はお金を出せばいくらでも手にいれることができます。お金で時間を買って知識を得て、浮いた時間で行動して成果につなげられれば元は取れる。日々是勉強。日々是行動。これからもインプットとアウトプットを高速でまわしていきます!
久保大輔