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情報があふれる社会でも「選ばれる」ようにするのがブランディングの本質


「頼むから買わせてくれ」

といわれるのが
ブランディングの完成形。

名前だけで品質が保証され、
売らなくても勝手に売れていく状態をつくること

ブランディングの目的です。

我々は、世界中の貧しい地域から天然原料を買って、
彼らの生活向上を支援しています

THE BODY SHOPのミッションです。

その世界観に信頼が寄せられ、
共感があつまり、

ファンが増えて
モノが売れていきます。

なぜ、女性は窮屈な洋服ばかりを着なければいけないのか。古い価値観にとらわれず、新しいものを広めたい。

シャネルは
社会の課題を解決しました。

命をかけて、ひとつのことを貫く。

ミッションを決めるということは、
ミッション以外のことをはできなくなるということと同じ。

北へ進むと決めたら
南にはいかないことと同義です。

シンプルにファッションアイテムを世に広める
ためではなく、

女性の苦しみや悩みを
どうにかしたいという切なる思いを持って

シャネルは覚悟をもって
ブランドを確立しました。


■ユニークな世界観をもつ商品を、

販売するだけではなく、

SNSなどを活用したPRやマーケティングを
顧客に直接話しかけながら行うビジネススタイルは

D2C」と呼ばれ、
ミレニアル世代以下の層に人気を集めています。

Awayは、

自らを「旅」を売る会社、
と位置づけています。

彼らが販売しているのは、
スーツケースではありません。

「旅のある生活」という世界観そのものです。

必要以上に
商品の機能について宣伝しません。

世界観を語ることで、
より深い共感を獲得しています。

ユニークで心に刺さる、
ブランドの見た目、語り口、ふるまい、たたずまい

についての確固たる基本方針があり、
ぶれずに実装させている。

言葉だけではなく、ビジュアルやポジショニングにも
一貫性があります。

ビジネスのロジックでは説明できない
志や精神をそなえたブランドです。


■情報があふれまくる世の中。

人々にもはや
複雑な情報を処理する余裕はありません。

シンプルでわかりやすい情報
何よりも求められるようになりました。

ブログよりツイッター、ツイッターよりVoicy、
VoicyよりYouTube。

認知能力(考える力)を極力排除して、

誰もが理解できる、
子どもでもなんとなく伝わる情報じゃなければ

選ばれにくくなりましたが、
そんな時代に生きるのが「ブランド化」です。

上述したような課題解決やミッション、
世界観を決めたら、

そのような印象が残るように

すべての顧客体験や施策に一貫性をもたせるよう
整えること。

情報処理を簡略化するメカニズムは、
社会的な機能を果たします。


漢方薬のように、長期的に、
企業のあり方、世界観は形成されていくものなので、

市場において即効性はありません。

「リラックスしてゆっくりしたい」と思ったとき、
「スターバックス」のロゴが瞬時に思い浮かぶような、

知覚価値と識別価値が結びつくことで、
ブランドは選ばれやすくなります。

だから「バラバラ」は最悪。

バラバラの体験が引き起こす消費者の混乱は、
ブランドの大敵です。

ブランドのイメージ、
つまり知覚価値(ゆっくりしたい)がぶれると、

人の頭のなかに確固たる知覚価値
がつくられにくくなります。

商品やサービスが魅力的で
質の高いものであることは大前提ですが、

どれだけかっこよくても、
体験に一貫性がなければブランド力は高まりません。


■ブランディングをまとめると

ミッション(世界観)を言語化し
ミッション(世界観)に紐づくすべてのコンテンツに一貫性を

ということになります。

この下位概念に
マーケティングがあって

マーケティング戦略も当然
この世界観に一貫していなければなりません。

マーケティング戦略は
戦術(アクションプラン)によって具現化されますので

戦術(アクションプラン)
たとえば、ユニフォーム、ロゴ、イベント、SNSなども

世界観からぶれてはいけない
ということは言うまでもありません。


先日立ち上げたばかりのサッカークラブでは
今ブランディングの真っ最中。

私にデザインの知識はありませんが
世界観をディレクションすることはできます。

上述のロジックを理解すれば
世界観とコンテンツの一貫性(ブランディング)を意識すれば

誰でも再現性高く
ディレクションができるようになります。

このあたりの考え方については
近々サロンで勉強会を開きたいと思っています。

もし興味ある方がいらっしゃいましたら
ぜひのぞいてみてください。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました!

それではまた明日。
おつかれっした!




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