キックオフの笛がなった瞬間に涙する世界を創造する
「涙で前が見えない」
卒業式で卒業証書を受け取る子ども
を見守る親。
サッカーの試合で
ゴールを決めた息子に絶叫するお父さん。
ピアノの演奏を終えて
拍手を受ける娘、
運動会で一生懸命かけっこする息子
に声援を送るお母さん。
結婚式なんか
涙なしには語れません。
ほめたことや叱ったこと、
泣かせてしまったあとに
一人で練習する姿をみたり、
いろんな思い出が感情を開放させて、
おもわず涙する。
子を持つ親だけが味わえる、
貴重な感情です。
■なぜ涙が出るのか?
理屈は簡単で、
子育てに一番「参加」したから。
子どもを育てるプロセスの
すべてにかかわるからこそ
我が子の晴れ舞台が
誰よりも光り輝くのでしょう。
「親バカ」になって当然。
誰からも否定される言われはありません。
だって苦労したんだもん。
絶叫したり泣いたり、
報われた苦労をかみしめる喜びは、
子育てをがんばった親に与えられる
何物にもかえがたい報酬です。
■このロジックを、
ビジネスに応用したい。
なんかちょっとやらしい響きがありますが、
とんでもない!と思っていて、
「卒業式」の価値を
何倍にもあげるための欠かせないスパイスは
「参加」というワードからにじみ出て、
うま味が引き出される。
「卒業式」を自社の商品におきかえて、
消費者に「参加」させるのです。
■話は大きく変わって
「サカつく」
セガのシミュレーションゲームで、
サッカークラブ運営や試合采配など
を行いながら世界最強を目指す、
というものらしい。
僕はやったことがないので
詳しくはわかりませんが、
「サカつく」で、
サッカークラブにまつわる
すべての取り組みをシミュレーションできるのであれば、
それを実際にやってのけることを
僕は今、真剣に考えている。
■選手を移籍させたり、
育成したり、監督を招へいしたり、
戦術がどうとか、
いわゆる「ピッチ内」の成否
を問うだけではなく、
サッカークラブを経営していくには
マーケティングをしたり、企画をしたり、
商品を開発したり、営業したり
「ピッチ外」の仕事が山ほどある。
そしてこれら
ピッチ内外の「設計プロセス」
を100%可視化して、
ファンと共有する仕組み
を整えるべく日々頭を悩ませている。
■「ピッチ内」は、
対戦相手がいて、勝敗がついて、
それがお給料に反映される世界なので、
戦術うんぬんの一切を開示
するわけにはいきませんが、
勝利に向かうチームに
協力するプロセスは十分にシェアできる。
洗濯を手伝ったり、掃除をしたり、
芝生の手入れをしたり。
選手が気持ちよく練習ができて、
集中して試合に挑む環境づくり
にまつわる「苦労」をシェアできれば、
「試合」そのものの価値はぐんとアップします。
親が卒業式で涙するように、
キックオフの笛がなった瞬間に
目がしらが熱くなるファン。
一人や二人どころの話ではなく
何千人単位でそんな感情をシェアできれば
「試合」そのものが
常識をくつがえすような商品価値
をまとうことになるはずです。
■試合の結果次第では、
罵声が飛び交うスタジアム。
「結果」だけを見せられるファンにとって、
絶対的な評価基準は「勝敗」です。
勝てば喜ぶし、負ければ怒る。
よくよく考えてみると当然の成り行きです。
そして当たり前の話ですが、
チームスタッフや職員が
結果のいかんに対して
選手に感情をぶつけることはありません。
なぜなら毎日のように
「参加」しているから。
日常的に
選手の様子、感情に触れつつ、
営業活動や試合の準備に汗を流し、
試合が訪れる週末に向けて
仕事をするということは、
「試合」という商品の設計プロセス
にかかわっているということに他なりません。
「参加」する仕組みを
ファンに開放することで、
毎週末が「卒業式」のような、
万感の思いで選手を迎える
そんな感情をファンに提供することができます。
今までの常識を否定して
あたらしい世界を創造していきます。
もし興味があれば
こちらに参加してみてください。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。
それではまた明日。
おつかれっした!