toiro定番のサマーニット
もはや、toiro knitwearにとって定番のサマーニットの着用写真を海で撮ってきました。この半袖のプルオーバーは、自分でもよく着てるし、友だちも着てくれてるので、ときどきカブってしまうのは大いに問題だけど、もう、それ以外は、とても気に入っています。あと、ニットのショートパンツも少しだけ通販サイトに在庫を補充したので履いてもらった。ご覧の通り、いい感じ。
ここで、toiroについての説明を改めて。
僕が暮らす新潟県は、日本最高峰のニット生産量を誇ります。それがいまいち、新潟県民には実感できていない。そりゃ、そうです。生産地ってのは、つまり工場なので、発注があったニットを頼まれた会社に納品するわけです。
例えば、東京の会社から発注を受けたら、当然、一度、東京に納品する。そこから流通してるんだから、せっかく新潟で作ったのに、僕らにとっては、新潟県で作ったものも、ベネズエラで作ったものも、南アフリカで作ったものも同じような扱いになる。
少し表現が回りくどくなってしまったので、お米と比べてみましょうか。同じく、新潟が誇る日本一のものでも、ニットは、お米とは違って、地産地消ということもない。だから品質に対して、価格がお得なものを「地元だからこそ買えた」って機会はほとんどない。
一方、お米の場合、新潟県民それぞれの親戚には、誰かしら農家がいたりして、美味しい新米とか、いわゆるブランド米みたいなものを格安で食べているケースが多い。結果、自然と舌が肥えていく。
例えば、新潟では、どこの店で外食しても、お米は間違いなく美味い。普段、それを実感することはないけど、県外で、定食屋なんかに行ったとき「えっ、これは。。。」と思う。そんなとき、地元のお米の美味しさを実感して、有り難みを知るわけです。
「ニットも同じようにならないかな」。
新潟県民は、いいニットと、そうでもないニットが分かってしまう。「どうもチクチクするな」「何だか重くて、肩が凝るんだよな」「タッチが悪いんだよね」。良いニットを長年、着ているから、質の悪いニットは、どうにも肌に合わない。
そんなことを嫌味ではなく、実体験から口をついて出てしまう。美味しくないお米を食べたときのように。
そう思って始めたのがtoiro knitwearです。だから品質も最高のものじゃなきゃ意味がない。日本でも屈指のニット工場・高橋ニットと一緒に毎シーズン作ってます。どれも本当に素晴らしい一着です。僕らは、品質の高い国産ニットを、流通に乗せることなく、少量でいいので、新潟県とその周辺地域に向けて、直接販売しています。
だから「全国で知ってもらうぞ、おー!」とか「たくさん作って、たくさん売るぞー!」ってこともない。マイペースに、国産ニットの、当たり前の品質を、まずは地元の人たちに知ったもらいたい。そんな感じで作ってます。もちろん「県外の人には着てほしくない」なんて思ってません。無理な拡大や、身の丈に合わない展開をしないだけ。手に負える範囲での通販サイトも運営しています。
広告費ゼロ。余剰在庫を抱えず、バーゲンもしない。
最初から適正価格で販売してシーズン終わりに、丁度、品切れになるくらいの数量しか作らない。この方針で、7年目のシーズン。お陰様でOnline Storeも好調です。シーズンインすると全国に新作が旅立っていきます。その多くはリピーターです。
一年を通して、ニットの魅力を知ってもらいたいので、サマーニットも少しだけ作っています。こちらは、オーバーサイズでゆったり着て欲しい五分袖のプルオーバー。ニットブランドらしく、編み地に、ひと工夫。フロントパネルを上下で編み地を変えて、さらにバックパネルの編み地は、プレーンに。一枚で3つの表情が楽しめる一枚。
久しぶりに着用写真をアップします。こちら、僕が作っている『新潟美少女図鑑』というフリーペーパーの撮影終わりに、モデルの子に協力してもらって撮影したものです。
toiroは、十人十色それぞれの着まわしが楽しめるファクトリーブランド。全アイテムがユニセックスなので、男女ともに幅広いテイストのコーデに対応可能。首回りのカラーの切り替えも鮮やかなアイテム。こちらの4カラー展開。
Switching Gage Oversize(light gray x yellow)
素材:Rayon 47%|Cotton 37%|Linen 16%
サイズ:着丈 x 身幅 x 肩幅 x 袖丈
Sサイズ 60cm x 61cm x 60.5cm x 13cm
Mサイズ 63cm x 64cm x 63.5cm x 14cm
このnoteでも、toiroについて書いています。よかったら過去の記事も合わせて読んでみてください。興味を持ってくれたら嬉しいです。
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