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JR東日本とタッグを組んだ理由。今までにない新銀行サービスを生み出す!【楽天銀行のBaaS】

楽天銀行は、Fintechのリーディングカンパニーを目指すにあたり、「中長期ビジョン」(2022年4月策定)で、①顧客基盤の拡充 ➁収益基盤の強化 ③Fintech領域の成長取り込みの三位一体の業務を掲げて推進している。その取り組みの1つが、「BaaSプラットフォームのパートナーとの連携による新たな顧客体験の創出」だ。2024年5月9日からは東日本旅客鉄道(JR東日本)グループとタッグを組み、JRE BANKサービスの提供を始めた。(2024年10月号 「Fintech 10年」掲載。金融ジャーナル編集部)



“経済圏”を背景に銀行業も拡大

楽天銀行は、2001年に日本で3番目のインターネット銀行として開業した(当時はイーバンク銀行、楽天銀行への商号変更は2010年)。

社会のデジタル化を追い風に成長が続いており、2024年7月末時点で口座数は1,600万口座、預金量は11兆円超とインターネット銀行で最も多く獲得している。運用資産も住宅ローンのほか、カードローンや投資用マンションローン、ABL、買入金銭債権など多岐にわたっている。

拡大が続く背景にあるのは、日本最大の流通量と顧客基盤を誇る“楽天経済圏”の存在。

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