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なんでウズベキスタン?【愛しのウズベキスタン旅行記 3日目】

いよいよナウルーズ(春分のお祭り)当日!サマルカンドでお祭りを楽しみます。昨日の準備段階の楽しそうな雰囲気からお祭りの期待感が高まり、朝早くから目が覚めました!

【3日目(3/21)】
ナウルーズ当日
サマルカンドータシケント
【アフラシャブ号】(所要時間 約2時間)
タシケント「ウズベキスタンホテル」泊

朝早すぎてやることがなく、ぼんやり外を眺めていると、お祭りの会場へ向かう人の姿が見えます。

おめかしして会場へ

本番当日の今日はどんな様子になっているでしょうか。
出かける支度してメイン会場に出かけます!

お迎えでゆっくり礼をする女性たち。ステキ!
サマルカンドのナン(パンのようなもの)大きいです!
シルクロード・オアシスのご馳走感がたまらない
テレビ局のインタビュー中
言葉は分からないけど、あの草があの手元のカップにある飲み物になるのはわかる
あ、目が合った!

人が集まっている場所へ行くと、ナウルーズの取材をするテレビ局クルーを発見。手で持っているのは緑の植物小麦の芽。これを長時間煮詰めてできるのが下の写真にある「スマラク」

スマラクはけっこう甘い。粘度が高くドロッとしてます

へええーと思って見ていると、インタビュアーがにこにこと手招きする。

え。もしや私?

明らかに外国人らしき私にカメラが向き、インタビュアーのお姉さんにどこから来たのかと祭りの感想をたずねられました。

オンエアを確認してないのではっきりわかりませんが、

たぶんウズベキスタンのテレビデビューを果たしました!

意外としっかり答えたので、ぜひ使っていてほしいです。


「ナウルーズ」は春分のお祭りで、昨日からの様子を見ても、自然の恵みや春、太陽、生き物、収穫、家族そうしたすべてのものに感謝する祭りだというのが伝わってきます。なんといってもみんな楽しそう!

その後いろんなひとに「スマラク」をすすめられました。

彼女たちのスマホでも一緒に自撮りしました。写真好きな人が多いです
お祭り用の特別なナン!
伝統音楽と歌に合わせ踊る女性。このあと呼ばれて一緒に踊りました
一緒に踊ったみなさん。ロシア語、英語、ウズベク語が飛び交います
広場の門。季節の花々も雰囲気を盛り上げる
ウズベキスタンは凧揚げが大人気
なぜか道の真ん中で卓球。地面が水平なのがいいのか?
あちこちで鶏やヒツジを見かけました
手作りの作った花。昔のバザーを思い出します

ふと気づいたのですが、この活気あふれる祝祭感の出所はおそらく「人々が盛り上げ、人々が楽しむ祭り」だから。パワーに満ち溢れつつも、自由で調和のとれた空気感が漂っています。

これまでの写真にあったようなナンやスマラク、果物といったご馳走や陳列物を「買えるかな」なんて思ってましたが、これはいわゆる「ふるまいもの」。どうやらお金で買うものではないようです。

子供のころの田舎の夏祭りもそんな感じだったなと、遠い記憶を思い出しました。お金の消費で得られるのとは違う満足感。懐の広い自由な楽しさを満喫し、温かい気持ちに包まれました。

笑顔の彼らは家族や仲間たちと語りつつ、私のような異邦人にもこの喜びをお裾分けしてくれます。スマラクは3回もいただきました。ダンスを楽しむ集団にも呼ばれ、2回ほど一緒に踊りました。

ここで楽しんでいる人、全員が祭りの主役!
子供たちは合唱を披露する前のリハーサル中
とにかく人、人、人!
素晴らしい布の装飾、スザニも
威厳ある虎の像。子供に大人気でした
どこを見ても春の雰囲気にあふれていました

旅行を計画した段階では春分の祭りってよさそう、くらいのノリでした。
ですが、私の期待をしっかり上回る楽しいお祭りに参加でき、本当にラッキーでした。

宴はまだまだ続きますが、私はこの日がサマルカンド最終日なので、行けていなかった「ティラカリ・マドラサ」へ向かいます。

この建築を見ずして、サマルカンドを離れるわけにはいきません。

吸い込まれそうにずっと見ていました
このブルーも素晴らしくて、やはりずっと見ていられる
この背景に民族衣装は最高!

欲を言えばウルグ・ベク天文台にも行きたかったのですが、歩いていくには時間が足りなかったことと、交通機関の混み具合から断念。今回は祭りを楽しみまくったので、当然のなりゆきではあります。次回来る際の楽しみにとっておくことにしました。

ちなみにサマルカンドはイスラム教圏では珍しいワイナリーもあります。
ここも次回の楽しみに!

食べ物ももっと食べてみたいし、行きたい場所もたくさん。サマルカンドは建築、文化、食、人が魅力的で、まだまだ見どころがたくさんありそう。

サマルカンド駅のレストランで食べたごはん。麺とスープはラグマン、串肉はシャシリク。

タシケントに戻る列車の中で「またぜひ訪れよう」と心に決め、この場所を後にしました。


約二時間の列車旅を終え、タシケント駅ホームから出口へ向かっていると反対方向から流れる人波の中に、私そっくりの人がいる…!

自分で自分にそっくりって思うのは相当珍しいこと。
向こうもそう思ったのか、私がじっくり見過ぎていたのか、目が合って自然にあいさつしました。

すると「日本人ですか?」って日本語で話しかけられてびっくり!聞けば彼女は日本語ペラペラの生粋ウズベキスタン人(サマルカンド出身)。

初対面なのに古い知り合いのような感じすらして、いろいろ話したかったのですが、これから日本に向かうため空港に向かうそう。

時間があったら絶対に一緒にカフェ行ってました。残念だが致し方ない。

すごいことがあるもんだなーと思いながら、タシケントの現地係員シャヴカットさんと合流すると「さっきの子は知り合い?」っていうので「いや、さっき初めて会って話したばっかりだよ」と答えると、

彼女はシャヴカットさんの仕事仲間であることが発覚!!

そんなことある!?

私にとってウズベキスタンは感動や面白いことだらけ。

だからこそ、周りから「なんでウズベキスタン?」と言われながら、よく分からない力に導かれてこんな遠くまでやって来たのかもしれません。

余談ですが、タシケント滞在中でも話しかけられた人は、ほぼすべてサマルカンド人でした。人懐っこい人たちとはいえ、さすがにびっくり。

サマルカンドにはただならぬ縁を感じます。

この日は1日目と同じウズベキスタンホテルに宿泊。

部屋のテレビは前回(1日目参照)より断然映りがいいですが、今度は入口横にある大元の照明スイッチが上手く動作しない。スイッチを抑えていないと接触が悪くONの状態が継続されません。

こんなこともあろうかと(?)持ってきていたガムテでONスイッチを固定し、事なきを得ました。

少しワイルドになりそうな国の旅は、ガムテープがあると想定外の大活躍だなーと思いつつ、快適な夜を過ごすことができました。
さすがに部屋が真っ暗はヤバイ。

明日はタシケントを巡ります!

4,5日目はこちら




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