【渡航9日目①】現地の料理教室に参加! ベトナム北部料理のバインクオンとおやつのチェーバーバーを作って食べる【海外ワーケーション】
最終日だけどフル活動。荷物を預けて料理教室
前夜は眠れなかったものの、朝は割とスッキリ目覚めました。チェックアウトしてホテルに荷物を預けたら、楽しみにしていた料理教室です!
Van Diet Cooking Class - ヴァンダイエット料理教室
料理教室は午前10時スタート。Grabタクシーなら5分くらいと思いきや、一方通行や渋滞で10分強かかりました。いちばんの渋滞ピーク時間ではなかったですが、朝の時間は要注意ですね。
料理教室に到着
料理教室に到着。あたりは低層の住宅と飲食店がほどよく混ざっており、昭和の懐かしい街並みのよう。庶民的な風景に気持ちがなごみます。
建物のチャイムを鳴らすと、中から先生が日本語で出迎えてくれます。すでに到着していた生徒さんはお二人とも日本人の女性で、料理教室前の市場を回るツアーにも参加したそう。その後もうお一人日本人女性が加わり、合計4人で料理教室スタートです。
教室は先生のご自宅なのでキッチンはご家庭仕様ですが、調理するお部屋は生徒4人でも十分広いスペース。まずは座学で説明を受けます。
今日のメニューは「バインクオン」と「チェーバーバー」です。
「バインクオン」は初めて作る&食べる未知のベトナム料理!見た目だけでいうと、広州や香港で食べられている「腸粉(チョンファン)」の様な見た目。腸粉はエビなどの具を米粉クレープで巻いたような料理です。
こちらのバインクオンも見た目が似ていますが、腸粉と違って周りにある副菜が盛りだくさんのようです。
バインクオンの生地もやはり米粉を使用。これを目の細かい布の上に広げて生地を蒸します。中の具は豚ひき肉ときくらげ。そして添える副菜はベトナムハムやきゅうり、バジルなど。
薬味が多いのがベトナムっぽいです。タレにはヌクマムやライムを使うので、こちらもやはりベトナムを感じます。
先生のお話によると「バインクオン」はベトナム北部の料理だそう。ひょっとしたら地理的に近い広州・香港の「腸粉」もなにか縁がある食べ物かもしれないと思い質問してみましたが、先生はもともと南部の方なので、そこまではっきりとしたことは分からないそう。
それでもこうした食文化の結びつきや共通点・違いを見つけると、嬉しくなります。
そしてもう一つのメニュー「チェーバーバー」
こちらはサツマイモのチェーです。「チェー」とは甘く煮た豆や芋や果物が入ったデザートで、日本では「ぜんざい」と訳されているようです。今回はサツマイモのぜんざい、となりますね。
サツマイモ以外にもキャッサバ芋やタピオカ、キクラゲなどが具として投入されます。キクラゲをデザートに入れる発想はなかったのですが、食感の面白さがあります。
タピオカはよくみかける丸い「タピオカパール」と、日本では珍しい「タピオカ棒」を使用します。どちらも水で戻すところからやりますよ。
調理タイムスタート!
4人で分担して作業スタートです。2つのメニューがほぼ同時にできるよう、作業は2つのメニュー工程を行き来します。まずはタピオカを水に戻し、野菜類を切るところから。タピオカは15分以上水につけて戻します。
ほとんどの野菜を切るときは普通に切っていくのですが、面白かったのはキャッサバ。キャッサバの皮は最初に切り込みを入れると繊維の部分がキレイにはがれてくれるので、あっさり剝くことができました。ラクでいいですね。
余談ですが、タピオカの原材料もこのキャッサバです。
そしてチェーバーバー用のココナッツミルク作り。こちらはココナッツミルクを絞るところから。ココナッツミルクはココナッツ果肉を細かくしたものを布で覆って手で絞ります。
この一番搾り分をとったら、次にぬるま湯を加えてもうひと搾り(二番搾り?)します。
先生によると、料理の用途に合わせ一番搾りと二番搾りのココナッツミルクを使い分けるそうです。
またココナッツミルクを1時間くらい混ぜながら煮詰めるとココナッツオイルができるとのこと。混ぜ続けるのは根気が要りますね。
みなさん料理好き・食べ物好きとあって、食材や料理の質問が尽きません。ベトナムらしい食材が出ると、調理中もみなさんから質問が次々と!
ちなみにバインクオンのタレに使うヌクマム(魚醤)を購入するならこちら(下の写真)がおすすめだそう。パッケージなので持ち帰りにもいいし、小袋になっていて使いやすいです。
ちょっと脱線しましたが、調理に戻ります。
チェーを具と一緒にお鍋で煮込みます。
こちらはバインクオンの工程。
赤わけぎを油でカリッと揚げます。フライドオニオンですね。
こちらはバインクオンに巻くの具の中身を炒めています。
バインクオンの横に沿えるベトナムハム(ピンク)。赤い方のハムは「ネムチュア」という発酵させたハム(いずれも下の写真)です。ネムチュアの方は少し独特の酸味があります。
いよいよ山場のバインクオン生地作りへ!
料理が完成。みなさんで実食タイム
みなさん悪戦苦闘しながらも上手に出来ました!
いよいよお味見。実食の時間です。
ちょうど時間もお昼時ランチタイムですね。
出来上がったバインクオンはこちら!
バインクオンの上にはカリっと揚がった赤わけぎのフライドオニオン。
手前にはもやし、バジル、ベトナムハム(ピンク)、ネムチュア(赤)、きゅうりが添えてあります。右の皿はタレでヌクマム(魚醤)、ライム、唐辛子などが入っており、辛味や酸味もある複雑な味です。
そしてチェー。
チェーは右上にあるお茶のカップより少し一回り大きい器に盛りました。
少しとろみがあり、やさしい甘味でホッとするお味。量のわりに腹持ちするおやつです。
楽しい雑談タイム
食事中も先生と生徒の皆さんの会話は食べ物のこと。この日参加した4人中2人はベトナム在住で、私を含む残りの2人が旅行中の参加者でした。
このうちのお一人は特に自然食の造詣が深い方で、先生だけでなく生徒さんからもためになるお話を伺うことができ、素晴らしい時間となりました。
ところでベトナム料理といえば日本では「生春巻き」が有名ですが、私が思ったほどベトナムで生春巻きを見かけなかったと話したところ、先生曰く、生春巻きは日本でいうところの「おにぎり」感覚なんだそうです。
たとえば子どもが学校から帰ってきて、夕飯前にお腹がすいたというとき、「ちょっとおにぎりでも食べてなさい」のような感覚で、「じゃあ生春巻きでも食べてなさい」となるそうです。つまり「軽食」扱い。
そしてもうひとつ面白かったのが、ベトナム人が好む食感は「外はカリっと、中はふわっと」だそう。つまり、生春巻きよりも揚げ春巻きの方がベトナム人の好む食感。つまり「外食」向けかつ「お客さん向け」の食べ物と感じているそうです!
なので、生春巻きは外食でわざわざ出すようなものと思ってないようで…。まさか好む食感の違いで外食メニューから格落ちしていたとは!!!
とはいえ外国人観光客などがこれらのメニューを求めるのが分かってきたので、以前よりはお店に並ぶようになったようです。今後は変わってくるかもしれませんね。
ご飯を食べ終わってデザートのころになると、ベトナムのあれこれのお話に。ベトナムにある「花嫁学校」の話、ベトナムギャルのインスタ話事情、生活や社会の話まで広がっていきました。
ちなみに花嫁学校とはお花やお裁縫など、いわゆる「花嫁修業」をする専門学校のようなもので、現在もベトナムにあるそうです。
ほんとうに興味深い話がたくさん聞けて、素晴らしい時間となりました。
もう一歩深く現地の料理に触れたい方、現地の料理教室おすすめです!
日本語で聞きたいことを自由に聞けることもポイントが高いです。
私もぜひまた行ってみたいです。
みなさんもホーチミンでのアクティビティに悩んだ時は、ぜひ検討してみてくださいね。
Van Diet Cooking Class - ヴァンダイエット料理教室