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委員会研究

Park (2023) "Electoral Rewards for Political Grandstanding." PNAS, 120 (17): e2214697120.

(要約)議員の有権者へのメッセージは選挙結果に影響を与えるのか?本稿は、公聴会における議員の発言をhuman codingからのmachine learningで、grandstandingスコアを推定する。アメリカ議会の分析から、grandstandが高いほど、議員の選挙結果も高くなり、晒されているほどその効果が大きい

(コメント)議員による有権者へのpolitical messageは公聴会での発言意外にも、選挙での公約・スピーチ、議会でのスピーチ、議会での投票などあるのに、公聴会だけに焦点を当てるのか?他の手段でがんばるから、公聴会ではがんばらないこともあるのでは?これでPNASなどに掲載される理由がわからない

van Kleef et al. (2024) "The partisan foundations of parliamentary
speech: How parliamentary party groups decide who gets to speak for them." PP 30 (5): 880–893.


(要約)政党内で誰が発言するのか?H1: リーダーに気に入られる議員ほど発言する、H2: リーダーに気に入られる議員ほど、政党に重要な争点で発言する、H3: 専門知識がある議員ほど発言する、H4: 外部と関係のある議員ほどその分野で発言するという仮説をオランダの事例で検証する。H1、H4は支持されず、H3は支持される

(コメント)委員会研究は、分配、党派、情報理論があるので、それに準じて理論を立てれば良いのでは?その観点からは、分配理論は、H1と逆の結果になることを予測する。委員会発言は、投票行動に比べればガス抜きなのでは?

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