気にしていないふり
ソーシャルディスタンスを守るために、私が行くスーパーでは、レジに並ぶ通路に「ここでお待ち下さい」と書かれたテープが床に貼られている。
私がそれを守って列に並んでいたのに、それに気付かず、割り込む形で列に並んでしまう人がいた。
私は少し腹が立ってしまい、「ちょっと」と声をかけそうになったが、それと同時に、それに対して腹が立ってしまった、私の心の変化に驚いた。
「割り込んでしまった」と気付き、黙って、私の後ろに並ばれると気まずいので、
(「私が順番を譲る」といった解決策もあるが、その時は咄嗟の出来事に気を取られていたため)
列から外れ、もう一度並び直した。
あたかも買い忘れた物があるかの様に、商品が陳列された棚を見ていた時間は、誰にも見られていなかったが、無性に恥ずかしかった。
「気にしていないふりをする」という行為は簡単に見えて、意外と難しい。
2021年まで、あと221日。
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。また明日お会いしましょう。
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