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theDANNの設立とウェブ業界への憤り02

こんにちは、theDANNの井本(@kota_inomoto)と申します。

今月4月1日にtheDANN株式会社を設立いたしました。個人事業主の期間を含めると独立してから約1年半ほど経ち、今後やるべきことが明確になってきたので、noteを書くことにしました。今回は前編に続き、後編をお送りします。

この記事では、47ホールディングス株式会社に入社してから、今後のtheDANNの方向性について話していきたいと思います。

1.独立するまでに考えていたこと(47時代)

ーアドフラウドを排除し、効果のある広告を常に意識して、ベンチャーで広告運営するとどうなるか

楽天を退社し、47ホールディングス株式会社に入社した後は、オフィス家具ECサイト「Kagg.jp」とオフィス不動産サイト「officee」のウェブマーケティング担当になりました。

結論から言うと、入社後「Kagg.jp」は半年で売り上げは2倍になり、CNETやNewsPicks、フジテレビと多くのメディア露出ができました。

Kagg.jpについて詳しく知りたい場合は、下の画像リンクから読んでみてください。僕もちょっと出てます。

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どうやってウェブ広告で売り上げをあげていくのかという話ですが、まず47自体が、元々ウェブテクノロジーの面でSEOに強く、Kagg.jpはAmazonや楽天に検索KWで勝っていることが多かったことが前提条件としてあります。(Google先生で調べればわかることなので、機密情報ではないと思っています。)簡単に言うと、広告を改善するだけで伸びる状態が十分あったというのが正直なところです。

SEOについて話し始めるとnoteに何文字書いても足りないので、次回以降に譲るとして、47の経験を通して学んだことは、ウェブ広告で一番効果を出すためには、サイト構造が綺麗になっていることが非常に重要だということです。もちろん「コンテンツが潤沢に準備されている」など重要事項は多岐に渡りますが、SEOでもウェブ広告でも重要なのは間違いなくサイト構造です。

サイト構造がしっかりしているとは、あるテーマの情報について、データがそれぞれ拾える状態にサイトが構成されていることを指します。ちょっとよくわかりませんね。

Kagg.jpだと前の会社ということもあるので、ユニクロを例として上げてみると、白のリネンコットンシャツ(半袖)の商品の理想のサイト構造は、

シャツ>半袖>カジュアルシャツ>リネンコットンシャツ(半袖)>リネンコットンシャツ白

ですが、現状のユニクロの階層は、下記のようになっています。

カジュアルシャツ > リネンコットンシャツ(半袖)

残念ながらユニクロは、カテゴリがなく、リネンコットンシャツの下にSKUをおいておらず、カラーによるパンくずがない。

本来は、色別でも製品名を区切ったほうがサイト構造がきれいですが、ユニクロの商品は自社サイトでしか買えないから、そんなに気にしてないのかもしれません。

サイトの構造がなぜ大事かというと、検索後ユーザがどのページに流入してくるかで、獲得効率(CVR)が大きく変わってくるからです。

例えば、ユニクロの今のサイト構造だとどういう問題が起きるかというと、

「ユニクロ 半袖 シャツ」で検索すると、サイトの構成上Google先生が適切なページを出してくれない。

実際、調べてみるとでてきません。でもみなさんGoogleを使ってユニクロの半袖シャツが欲しいというときは、さっきのキーワードで検索しませんか?

キーワードに対する受けページがないということは、ユニクロが広告を出す時に上記のKW(検索キーワード)で出稿することができないため、他のページに飛ばす羽目になります。

例えば、「ユニクロ 半袖 シャツ」のKWの受けページをリネンコットンシャツ(半袖)にしてみたりなどなど。

さらに近年は、Googleの検索連動型広告は機械学習(自動入札化)が進んでおり、自動でページを選んでKWも選択してもらうケースも増えてきました。機械学習を進めやすくするためにも、サイトの構造を整えておき、効果がでやすい状態にしておくのは非常に重要です。

サイト構造を行った上で、新規の顧客との接点の作り方と獲得単価(CPA)を考えつつ、施策を打っていく必要があります。

ー獲得単価の抑え方

広告を打とうと思った時に、売り上げを上げるための獲得単価はできるだけ安いほうがいいですよね。こちらも細かく話すとながくなってしまうのですが、新規の顧客と再度訪問する顧客に対して、目標のCPAを決めるのが重要です。

まずは製品のLTVを試算した上で、広告予算を決定し、目標のCPAで獲得できるように全広告を調整していきます。

広告の媒体に関しては、いろいろとあるのですが、媒体(Google広告やYahoo!のスポンサードサーチなど)の計測のみに頼らず、GoogleAnalyticsやサイトカタリストで、ラストCVを計測をとるのが重要です。媒体別のCV計測もGAやサイカタとのズレをみるために、参考数値になるので、見比べるのがよいです。これにより媒体の強さが見えてくるようになります。

中間CVなども計測するのも重要かもしれませんが、ウェブサイトへの訪問時にクリックを発生させ故意にCVを計上するケースがあるので、マイクロコンバージョン(会員登録など購入前のキーになるCV)など自社LP内でのステップを考えて、コストが適性か考えるのが初期段階としては良いです。

特に代理店の報告してくる金額は媒体計測上のCPAがほとんどなので、かならず重複を排除した場合のCPAがいくらになるかの判断はしてみてください。

ー新規のユーザの取り方

ここで問題になってくるのが、サイトのことを全く知らない新規のユーザをどうやって連れてくるのか問題です。

PRによって新聞に掲載されることや、ブランディングの力によって認知度を高め、口コミで広げるためにファンを作ることなど、新規のユーザを作る方法はいろいろありますが、ウェブだけで考えたときは、オウンドメディアをつくるのがおすすめです。

ここ最近リクルートの住まいカンパニーや楽天グループを中心に、自社のメディアを持つケースが増えてきてきます。

■suumoタウン(suumo)

 https://suumo.jp/town/

■suumoカウンター(suumo)

 https://www.suumocounter.jp/chumon/report/jitsurei/

■マンションと暮せば(suumo)

 https://suumo.jp/library/article/

■リフォームタイムズ(suumo)

 http://suumo.jp/remodel/blog/

■ソレドコ(楽天市場)

 https://srdk.rakuten.jp/

■キャリマガ(楽天みん就)

 https://www.nikki.ne.jp/magazine/

■Fun Pay!(楽天カード)

 https://card-media.money.rakuten.co.jp/

この近年増加傾向にあるオウンドメディアについては、3つの役割があると考えています。

1.SEO対策としてドメイン力をつける
2.メディアを通してブランド名を知ってもらう
3.広告のLPとして使用しコンバージョンさせる

それぞれの役割について、紹介していきます。

1.SEO対策としてドメイン力をつける

検索順位をあげるために、トラフィック(PV数)が多い方がサイトが優勢になる傾向があります。(最近はサイト多様性を持たせるため、一律にすべてがそうとは言い切れませんが、そういう傾向があるという表現に止めておきます)

そのために取られる対策として、サブドメインを使用したメディアを作成しています。

ソレドコの場合は、https://srdk.rakuten.jp/というURLにしており、rakuten.jpにトラフィックの影響が及ぶように設計されています。

メディアという読み物を通して、毎日読む読者を掴みドメインを強化する方法は、近年注目されている手法で、SUUMOがLIFULLに勝つための戦法の1つであったのは間違いないでしょう。

2.メディアを通してブランド名を知ってもらう

Googleで調べ物をしたときに、記事の最後にその会社やサービスの紹介が掲載されているケースをよく目にしませんか?

例えば、楽天カードが運営するFun Pay!のサイトをみていただくと、記事の最後には楽天カードが掲載されているのがわかりますね。

このように自社メディアの場合、バナーの設置場所を制限されないため、好きなように広告をおくことができます。また、会社のブランドイメージにあったバナーをおくことが可能です。

意図せず悪用サイトに広告が掲載され、ブランド価値が下がる心配がないのもメリットです。

3.広告のLPとして使用しコンバージョンさせる

意外と知られていない方法で、リスティングなどのウェブ広告にも生かせるのが広告LPとして使用する方法です。

たとえば、新しくできたマンションを調べたい時に、物件のページを単純に載せるよりも、マンションについてライターが取材した記事の方が納得感がありませんか?

実際に、メディアの記事を広告の飛び先として使用し、CVRが2倍高かったケースもあります。

すでにメディアを持っている場合は、ぜひウェブ広告の飛び先として試してみてください。LPへの飛び先など検証する箇所は多いですが、やる価値は十分にあると思います。

以上が、独立前に学んできたことです。

2.theDANNでやりたいこと

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ここからは、theDANNでどういった事業をやりたいか書いていきます。

結論から言うと、前編と後編でnoteに書いたことをやっていきたいです。

今までの話をまとめると、事業側の立場にたち、本当に売り上げが伸びるウェブ広告のコンサルティングと、theDANNが自らメディアを運営してきたノウハウを十分に生かしたSEOコンサルティングを提供したいと考えております。

SEOとリスティング広告は今まで切り離されて考えてきた会社さまがほとんどだと思いますが、本来は有機的につながり、相乗効果が得られるものだと考えております。そのため、当社のパッケージではサイト改修やメディア構築などSEOのコンサルティングと新しい広告の提案や改善方法などリスティング広告のコンサルティングを同時に行うことを基本方針としております。

■Web Consulting

自社で運営しているウェブサイト、ECサイトなどのコンサルティングを行います。 獲得のしやすい広告の導入やKWの選定、サイト改修の提案をします。
※広告運用につきましては、中立性を保つため代理店様が運用いたします。

■Media Growth

自社メディアの立ち上げから運営のサポートをいたします。国内で質の良いCMSを使用しながら、20万人いるライターの中からお客様に一番あったライターを選抜し、コンテンツだけでなく、広告用のLPとしても効果を発揮できるメディアを作成いたします。

また、この厳しい情勢を鑑みて、近日中にキャンペーンを実施予定です。キャンペーンの詳細情報は、ウェブサイトに掲載予定ですので、ぜひブックマークしてみてください。

■問い合わせ

サービスや料金に関する各種お問い合わせは下記URLよりお願いいたします。まずはお気軽にご相談ください。

https://thedann.com


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