クリニックのウェブサイトやブログを読んだら予約したくなる文章の書き方講座
<はじめに>
クリニックのWebサイトに載せる文章やブログはただ書くだけでなく、サービスを魅力的に伝えることで、患者様に予約をしていただく必要があります。
そのため、Webサイトを制作する際は、良質な文章を書いてクリニックの集患に繋げられるかが重要になってきます。
この記事では、良質な文章を書くために欠かせない3つの項目について解説します。
①まずはじめに
記事を書き始める前に準備しておかないといけないことがあります。それが、ペルソナの設定と治療方法、来院される患者様の予想される症状、機器の紹介です。
1.患者様の定量的なデータの分析によるペルソナの設定
まず過去クリニックに来院したことのある患者様の(年齢・性別・世帯構成・収入・職業・学歴・住所など)を設定・分析し、問合せが高い層を分析し、ペルソナを複数設定します。新規にクリニックを開院する際には、地域の情報や症状の出やすい年齢層などから仮説を立てるのがおすすめです。
例:<ペルソナA>30代前半の独身男性で、有名大学を卒業後、新卒で上場企業に入社し、年収は500万円程度、三軒茶屋に一人で暮らしている。
ペルソナとはこのように来院するであろう患者様像のことを指します。
2.ペルソナの深堀り
1で抽出した患者様が重視している価値観(仕事・お金・家族・人間関係・健康)と、ライフスタイル(都会の生活なのか田舎の生活なのか、仕事重視なのか家庭重視なのか)を知ります。
例:<ペルソナA>家族や友人、同じ部署の方との関係も良好。仕事は年齢的に働き盛りなので、まだまだ遅い時間帯まで働き、今後のキャリアを築きたいと思っている。年収に対して不満をもっていて転職も考えている。仕事が丁寧なことで有名だが、自分のことになると割と鈍感になる一面も。
3.治療方法や症状、機器の洗い出し
それぞれを洗い出しておくことで、治療の流れを明確にし、また症状に合わせた施術ができることをアピールできます。予めリストアップすることで、ウェブサイトに必要なページ数も把握できるので、必ず行うようにしましょう。症状のページ、治療方法のページなど独立させてページを作成するのがおすすめです。
<まとめ>ターゲットとなる患者様を絞り、診療内容を明確にすることで患者様に来院していただく契機にしましょう。患者様の選定をせずに闇雲に集患しようとすると結果として誰の心にも響かず、次の「主文章」を完璧に作成しても、読み進んでもらえなくなる可能性があります。
②主文章
さて準備が終わったところで、早速記事を書いていきましょう。2つ目の項目である「主文章」には、診療を受けたいと思わせる役割があります。診療に関する「メリット・起承転結・わかりやすさ・オリジナリティ・限定感」を用意し、読み手の患者様が持つ問題の具体的な解決策を示しましょう。
1.メリット
診療を受けることによってどのようなメリットがあるのかを医療ガイドラインの範囲内で具体的に提示しましょう。先ほどはペルソナに対してメリットを書きましたが、テーマごとにメリットを記述していきます。
例:2月末になると花粉症の症状が酷く、薬を飲んでいるが、眠気がひどい。新しい治療法があれば試したいと考えている。
→ヒスタグロビン注射による花粉症の改善。週1の注射が6回で済み、土日も開院しているクリニックなら空いている時間で受診してみようかな。
2.起承転結
起承転結を意識し、治療の流れを具体的に書くようにしましょう。下記のような文章構成になっていれば大丈夫です。
起:なぜその治療が必要なのか
承:どんな治療をするのか
転:懸念点・リスクがあるのか
結:治療をうけるとどうなるのか
このように治療を受ける説得をした上で、最終的にどういった結果がえられるのか書くようにしましょう。
3.わかりやすさ
また、専門用語を使うのをなるべく控え、どうしても使用を避けられない場合は、注釈を書くようにしましょう。
その際、わかりやすい言葉で書くのが非常に重要です。目の前に患者さんがいるのをイメージし、不安な顔にならないか想像しながら書くのがおすすめです。
4.オリジナリティ
特殊な機器の説明やアフターサービスなど他のクリニックにはない特徴を書きます。特にサポート体制があれば、安心して通院できるでしょう。
例:人口歯が破損してしまった場合の無料保証期間、治療後のアフターケアの案内など
・「見出し」で診療に興味を持った患者様に、診療を受けることのメリットや、わかりやすく問題を説明し、解決できる旨を伝えます。そして次の「まとめ文」で、診療の予約へ繋げましょう。
5.限定感
余裕があればでいいですが、期限を設定し限定感をつくることで、予約を後押しします。
例:5月まで申し込まれた方限定でホワイトニングプレゼント、など
・診療を受けることで得られる付加価値と、診療の限定性を提示し、診療の魅力を更に引き立てましょう。予約に繋げることができるかどうかは、「まとめ文」が重要です。
③まとめ文
3つ目の項目である「まとめ文」には、「主要文」を読んで診療を受けたいと思った患者様の行動(予約)を促す役割があります。
クリニック様のウェブサイトではもっとも重要な項目の一つになりますので、しっかりと取り組むようにしましょう。
1.クレジット
医師の経歴や実績などを記載し、患者様に安心感を与え、このクリニックにお願いしてみたいと感じてもらいましょう。
例:医師の出身大学や勤務経歴、出版物、表彰歴を記載すると良いです。
2.シンプルさ
効果が現れるまでの時間や、手間の少なさを提示します。科学的な根拠があり、他の治療と比較して負担が少ない等というニュアンスの文言を追記すると効果的です。ただし、あくまで医療ガイドラインに沿った記述にするように気をつけましょう。また、診察結果をLINEやウェブサイトから確認できるようにするなど利便性を訴求するのもいいかもしれません。
例:診察結果は後日ウェブサイトから確認できるので、来院しなくてもOKです!など
3.予約方法
最後に、必ず各ページの下部に電話番号、メールアドレスの記載、予約フォームへのリンクを添付しましょう。そのページオリジナルの文章を書き、予約につなげるのも重要です。
例:ホワイトニングが気にする方は、ぜひ○○医院へ!予約はこちら
④その他のテクニック
文章に取り入れると、より集患の効果を高められる項目を紹介します。
写真・図版
診療中の写真、イラスト、グラフなどを添付します。
例:疾患、症状の写真や治療の様子の写真を用いる、など
キャプション
写真やグラフに関する説明文を記します。
例:何の写真かの説明、疾患名の記載、など
小見出し
テーマごとにサブタイトルを追加し、文章が長くなりすぎないように細分化しましょう。
また、2〜3行ごとに改行することで、文章の読みやすさが改善できます。
・文字だけを羅列してしまうと、患者様が文章を途中で読みやめてしまう可能性があります。主要項目とこれらの項目を併用し、診療に対する患者様の納得を得た上で、予約に繋げることができるかが重要です。
<最後に>
Webサイト(ランディングページ)は制作して公開するだけでは成果を出すことはできません。ブログの運用、記載する文章の内容、デザインが患者様の行動(診療予約)や満足度に直接影響します。
そのため、新規の患者様の予約を獲得するためには、クリニック・診療に魅力を感じてもらえるようなWebサイトを構築し、患者様の心を動かす必要があります。
特にアクセスがあるのに離脱率が高かったり、予約数に結びついていない場合は、文章の書き方に問題がある場合が多いです。
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