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クリニックのウェブサイト・ブログの改善方法

みなさんこんにちは。theDANN株式会社CEOの井本です。

昨今のインターネット社会の中で、Webサイト(ランディングページ)・ブログは、クリニックの第二の顔と言える存在です。

この記事では、ページの課題を洗い出す場合、どの項目に着目するべきか、また、課題に対する改善施策の例を紹介します。今回はGoogleAnalyticsなどツールも活用していますので、ウェブ制作会社にわからない箇所は質問してみるとよいでしょう。

有効的に運用し集患を増やすためには、品質が悪い箇所を分析し、常にメンテナンスをし続ける必要があります。

■CVR:サイト訪問者の中で、CV【コンバージョン(予約)】に至った患者様の割合

CVRは目標達成のための重要な指標であり、CVRが低いページのUI/UX(※1)の改善は優先的に行うべきです。資料請求や予約など、いかに次の行動への導線を敷き、CVに繋げられるかがポイントです。

※1 UI/UX(ユーアイ/ユーエックス)
UIとは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略で、ユーザー(患者様)とPCやスマホとのインターフェイス(接点)のことを表します。

UXとは、ユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略で、患者様がWebサイトを通じて得られる体験を表します。例えば、このサイトのUXがよくないという場合、ボタンの位置などがわかりずらく使いづらいという意味になります。

◯対策(確認事項)

・ファーストビュー:最初に目に入ってくる画面

クリニックのWebサイトを一目見た時に、提供する医療やサービスとかけ離れた画像が表示された場合に、患者様はどう考えるでしょうか。思い描いていたのと違うサイトにアクセスしたと考え、直ぐにサイトから離れてしまうのではないでしょうか。

そうならないためには、クリニックのイメージに合った画像やテキストを利用して、ファーストビューを作る必要があります。更に、画像が大きすぎてスクロールしないと次の項目へ読み進められない場合、それだけでもページ離脱に繋がってしまうことがあります。このように、細かい箇所であっても簡単に離脱に繋がるため、よく議論した上で、ファーストビューを作成する必要があります。

・文字のサイズは適切か

情報を詰め込みすぎて文字数が多すぎたり、文字サイズが小さく読みづらくなっていると、それだけでサイトを離れる患者様は増えてしまいます。たとえ有益な情報が多く記述されていても、読んでもらえないことには滞在時間(サイトを閲覧している時間)も、ページの品質も改善しません。記述内容をできる限り要約し、文字のサイズを大きくすることで読みやすい文章を掲載しましょう。

・画像を取り入れすぎていないか

イメージが湧きやすい作りにしようとして画像を多く使用しすぎても逆に見栄えが悪くなり、ページ読込速度も悪化してしまいます。ページの読込速度が悪化することで、GoogleからのWebサイトの評価が下がり、検索順位の低下に影響してしまいます。テキストの大きさや数、配置などのバランスに注意し、適正な数を取り入れることが大切です。

・ページ内のコンテンツの配置は適正か

CVRが高いページへ患者様を流入させることができているかを見直します。例えば、医療(サービス)一覧のページからのCVが多いのに、そのページがナビゲーションバー(※2)に設置されていない場合があります。サイトのヘッダー(※3)やフローティングメニュー(※4)などの目立つ位置にそのページのリンクを設置するだけでCV数は改善するでしょう。

※2 ナビゲーションバー
主にWEBページの上部スペースに位置し、どのページが開かれても常に共通して表示されるメニューバー。他のページへのアクセスを容易にする効果がある。

※3 ヘッダー
主にWEBページの上部スペースに位置し、どのページが開かれても常に共通して表示される部分。

※4 フローティングメニュー
主にWEBページの角に位置し、どのページが開かれても常に追尾して表示される部分。特にアクセスして欲しいページ(予約フォームのページなど)を設定する場合が多い。

・資料請求・予約のボタンのデザインは適性か

資料請求、予約などのページへのアクセスするボタンはわかり易いデザインでないとCV数が増えません。患者様の気持ちが予約に傾きかけても、すんなり予約ができずに時間がかかると熱が覚めてしまうからです。患者様情報の入力画面や予約ボタン、電話番号をフローティングメニューに設置するなど、アクション導線の改善は非常に重要です。

■CTR:検索結果ページでWebサイトのURLが表示された回数の中で、実際にクリックされた回数の割合

クリック率が悪い場合は、ページ・記事のタイトルに原因がある可能性が高いです。検索数が低いKW(キーワード)に設定されていたり、設定方法に間違いがあったりすることでCTRを伸び悩ませていることがあります。

◯対策(確認事項)

・検索KWの見直し

ページ・記事のタイトルが、検索がされているKWで付られているかどうかを、Googleキーワードプランナーで確認。KWの検索ボリュームを分析し、適切なKWでのタイトル設定を行う。

■直帰率:全体のアクセス数の中で、1ページしか閲覧せずにサイトを離れた患者様の比率

ページの直帰率が高い場合、欲しい情報を得られずに離脱している可能性があります。平均滞在時間が短い傾向にあるので、ページの内容を見直す必要があります。

◯対策(確認事項)

・ページ・記事文章の確認

本文にキーワードが乱用され文脈が不自然になっていると、閲覧しづらいページとなり品質が低下してしまいます。一度文章を全て読んでみて、専門用語を使い過ぎて患者様に伝わりづらい内容になっていないか、情報の羅列だけになっていていないか、患者様にわかり易く伝えられる文章か、などを確認し、改善すると良いです。

患者様の求めている情報が記事に記載されていれば、ページの滞在時間が延びます。また、他で読んだことがあるようなありきたりな内容の文章が書かれていると、離脱に繋がりやすいです。患者様が求めている情報(検索KW)が記事に網羅されているか、患者様にメリットを伝えられる内容になっているかどうか、内容にオリジナル性が含まれているかどうかの要点を確認しましょう。

記事本文の文字数が1000字前後の場合は、文字数を1000~2000字増やすことで品質が改善することもあります。文字数があまりにも少ない場合、追記すると良いでしょう。

■その他の改善策

改善策を洗い出すため、必ずしもGoogleAnalyticsを用いなければならないということははありません。思いついた改善策を試してみて結果を分析するという方法も効果的です。以下は一例ですが、このような方法もあります。

・サイト内リンクの設定

ページのテーマに関連するブログ記事のリンクを貼ったり、逆にブログの記事に関連ページのリンクを貼るなどし、ページを行き来させてみましょう。親サイトを知らなかったブログの購読者がCVに繋がったり、ブログ記事の検索順位が改善する可能性があります。ただし、闇雲にリンクを貼るのではなく、関連する記事のリンクのみ追加するのが大切です。

・スマホサイトの最適化

PCサイトのデザインが秀逸でも、スマホサイトのデザインが崩れていては意味がありません。Webサイト閲覧者の8割がスマホからのアクセスというデータがあります。そのため、スマホサイトに対応できているWebサイトは、必ず準備しましょう。制作会社が作ってくれたWebサイトも必ずスマホの画面でチェックしましょう。PCよりもスマホでのサイト閲覧を想定して、ファーストビューやテキスト・画像の量とサイズ、画面のスクロール量などを見直し、快適に閲覧できるWebサイトにすることがCVへ繋がります。

・SNSからの流入

Twitter、Facebookなどで記事を拡散し、患者様の流入を図ります。記事を良いと思った患者様が更に拡散してくれる可能性もあり、有効的な手段と言えます。

■Webサイト改善は継続して行うことが重要

この記事で紹介した改善施策を行えば、必ずCV数を改善させられるということはありません。UIUXの変更を行うということは、リスクとリターンがあるということを念頭に置くようにしてください。CV改善を見込んでの改修が、逆にマイナスの結果を出してしまうということも十分にあり得ます。

そのため、改善施策を行う度にGoogleAnalyticsで結果を確認し、課題を分析、次の策へ繋げていくという継続性がWebサイト改善においては一番重要なのです。

■最後に

今回は、GoogleAnalyticsのツールなどを活用しながら、ページの改善やサイトの構造を見直すことで、集患力UPを目指す方法の記事を作成いたしました。ぜひわからない箇所は制作会社の方にヒアリングをしてみてください。

theDANNでもウェブサイト制作を請け負っております。他社とは異なり、毎月改善提案をさせていただいた上で、ウェブサイトの修正まで行っております。今までの制作会社さまは、どちらかというと納品をすれば全てが終わりという場合が多かったのではないでしょうか。

新しいサイトを作られたクリニックの院長様から、よくこのような声をいただいております。

「SEOに強いといっていたのに、実際は効果がでなかった」
「新しいSEOの提案をしてくれないので、検索の順位が落ちて予約数が落ちている」
「そもそも新しい提案をしてくれない」
「新しいクリニックを開院するときに、新しいドメインを勧められる」
「制作会社を替えるときにサーバーごと移管して過去のデータが見られなくなった」

theDANNではこういったクリニックの方からのお声を頂戴し、常にサイトをアップデートし続け、サーバーやドメイン設計などお客様の声を十二分に取り入れたウェブ制作に力をいれております。

まずはお気軽にご相談ください。貴院のサイトと競合を分析した上で、どのように集患力を付けていけばいいのかご提案させていただきます。

ご興味がございましたら、下記のURLよりお問い合わせくださいませ。

https://thedann.com

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