果樹栽培もコンパクトに。自然栽培で失敗しない方法とは?
今回はコンパクト農ライフ塾第7期
第4講座『コンパクト農業~果樹編~』の紹介です。
講師を務めて頂いたのは、自然果樹栽培の革命家 株式会社グリーングラス代表 道法正徳さんです。野菜や果樹を垂直に伸ばす「DOHO STYLE」という新しい農法で、これまで難しいとされてきた果樹の自然栽培を成功に導いてきています。
そもそも「DOHO STYLE」って何??
まず始めに道法さんが提唱する「DOHO STYLE」について簡単に説明すると、通常四方八方に広がっていく枝を「DOHO STYLE」では垂直にし葉を縛り育てていきます。植物とは本来「光をよく当てる」「土壌を良いものにする」「質の高い肥料を使用する」などが通説として考えられています。ただ、植物の成長を促す効率のいい方法は、ジベレリン・サイトカイニン・オーキシン・エチレン・アブシジン酸の5つの植物ホルモンで刺激してあげること。「DOHO STYLE」は枝を垂直に縛ることによって、植物を刺激し、より育ちやすい姿勢にする方法と言われています。
光合成ではなく、”呼吸”によって植物は育つ
道法さんは講座の中で、私を含め多くの人が農業に関して誤って認識をしてしまっている事を分かりやすく説明してくださいました。中でも衝撃だったのが「光合成ではなく、”呼吸”によって植物は育つ」という事、さらに「肥料を与える事で育つのではなく、植物がもともと持つ”植物ホルモン”によって植物は成長する」という事。
どれもこれまで小中学校の理科で教わってきた知識とはまるっきり異なる事実の連続で、最初は正直「垂直に伸ばすだけで、本当に無農薬でちゃんと育つのか?」と半信半疑な部分もありました。ですがこれまで道法さんが手掛けてきた指導実績を実際見させて頂き、どの事例もDOHO STYLEを導入したことで見違える程に葉が生い茂り、実も大きく実っていて、「DOHO STYLE」が本当に画期的な農法だと納得せざるを得ませんでした。
実際、「DOHO STYLE」で育てられた台湾パイナップルを幸運なことに購入できたので食べてみたところ、実だけでなく芯まで甘く、余すところなく全部美味しく食べる事ができました。また無農薬なので、パイナップルを食べた後でよく起こる舌がイガイガする現象も全くなかったです。
一見ハードルの高そうな果樹経営も”コンパクト”にやれば進化できる
コロナで人々の健康意識が高まり、さらに最近では日本が海外と比べ、格段に農薬の規制が緩いという問題点にも徐々に世間から注目が向けられています。DOHO STYLEを取り入れた「無肥料・減農薬〜無肥料・無農薬」で他の農産物と差をつけ、付加価値の高いものを販売していくことで、小規模でありながら収益性の高い”コンパクトな農業”は十分に実現可能です。講座内では他に、明日からでも家庭菜園規模で取り入れられる「DOHO STYLE」メゾットなども紹介して頂きました。道法さんの講座は、次の第8期コンパクト農ライフ塾第4講座でも受講できるので是非チェックしてみてください。
次回は、森を大きく活かす小さな酪農家 森林ノ牧場代表 山川 将弘さんに担当頂いた第5講座「コンパクトな農業 酪農編」の紹介です。牛がいる田舎の美しい景色を届けたいという思いから、那須で山を切り開いた放牧酪農をされています。大人気の牛乳はアイスに加え、最近ではお肉や牛革の商品も販売する事を通し、いのちの始まりから終わりまで責任を持つ大切さをお客さんに伝えています。山川さんが実践する「持続可能な酪農」とは何か?次回のnoteもお楽しみに。
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