にらめっこ
ピピピピッ
ピピピピッ
カチッ
朝の音がする
「うーん…眠い」
そう言いながらも
ちゃんと起きて布団から出る
すぐに布団を畳んで部屋を出る
顔を洗って、朝食を取り
部屋に戻る
パジャマから
私服に着替える
「よーし…」
そう言うと
必要なアイテムだけ手にして
出かけてしまった
ここから家の中でプチ会議だ
m「目覚めはいいんだけどな」
目覚ましが言う
k「服のセンスもいいと思うわよ」
クローゼットが答える
f「僕のことも畳んでくれるしね!」
布団が喜んでいる
☆「私を使いなさいよ!」
誰かが怒っている
☆「最初は見つめあってくれてたの」
「私の前に座ってくれてたの」
「私を使ってほしいのに」
すごく怒っている…
k「確かにね…服はいいけど」
m「寝癖ついたままだからね…」
f「でも畳んでくれる!」
賑やかになっている。
☆「特に今日はデートでしょ!?」
「ほんとに振られても知らないわよ?」
怒っていたのに心配に変わっている
☆「それがいいのかもしれないけど」
「楽しそうならそれでいいわよ」
そう言って会議が終わった。
一方、本人は
ピョコ、ピョコ
歩くたびに跳ねる髪に
本人は気づいていない
彼女の家に着くと
インターホンを鳴らす
するとバタバタと音をたてながら
「も少し待ってー!」
と返ってきた
待つこと10分
すると
いつもの綺麗な鼻歌が聞こえてきた
「お待たせ!」
ニコニコの笑顔でそう言われると
待ってたことすら
どーでもよくなる…
「あ!ピョコしてる!」
「え、してないよ…」
「してるしてる!ここっ!」
「あ、ホントだ…」
(次のデートから寝癖を直そう…)
そう思った
・
デートから帰宅後
・
☆「あ、帰ってきたわ」
フワフワなタオルを
手に持っている。
優しく拭いて綺麗にしてくれた
心配性の悩みは少しづつ減りそうだ
翌朝から心配性と
にらめっこを始めた
これから大事に使っていくことになる
ピョコが直るかは別の話…
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~出演~
↓
☆心配性の鏡
NEW★ピョコしてる男の子
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一回で止まる目覚まし(m)
優しいクローゼット(k)
無邪気な布団(f)