『後生鰻』 えぇー 一生懸命に徳を積めば、 おのずと極楽往生の願いもかなえられる。 後生を願うための信心も、神仏を信心する事も、 暮らし向きにゆとりがあってこそできると言う。 後生は徳の余り。信心は徳の余り。 なんて申しますが、 とある、ご隠居 このご隠居の日課と言うのは、朝、ウチを出まして 観音様へお参りに参りまして 一心不乱に観音様を信心をして 脇目も振らず我が家に帰ってくる 大変な信心家でございます。 ですので、殺生とうのをぉ、嫌います。 夏は蚊も殺さない
☁️…ナレーション 🏪…よろず屋げんべい ⚔️…柳田格之進 👩…お絹 👨🏻…よろず屋番頭とくべい 『柳田格之進』 江州、彦根の城主、 井伊家のご家来で柳田格之進、という人は 文武両道にすぐれた立派な、お侍 清廉潔白、曲がった事が大嫌いな人でごさいます。 ところが、 水清ければ魚棲まずなんてー申しまして 正直過ぎて人に疎まれ、上役の讒言によって浪人をしてしまった。 妻には何年も前に先立たれておりまして 今年18になる娘、絹と2人で 浅草、安倍川町の裏長屋住まいの貧乏暮らし
『百年目』 えー、昔は、おおだなと申しまして 今で言う会社なんですが 社長が、ご主人、旦那 専務取締役が番頭さん これはもう、大変権利がありましたもので、 奉公人などは、旦那より番頭さんの方が 大変恐れられていたそうで、 しかし、 いかに権利があると言っても番頭もまた使われる身 今日は疲れたから、もう寝てしまおう、とか 今日は花が咲いたから見に行こう なんと言う訳には行きませんで、 自分から範を示さなければならないと言う その代わり店にいる時は ハジからハジへ小言を言う機械
(まくら) えぇ〜、今と昔、じゃ〜 物の値段って〜のが、だいぶ違うようで 江戸時分には四貫相場に米八斗なんて言いまして 40銭で米が八斗買えたそうで 1斗、約15キロなんで、その8倍、120キロですよ! 泥棒の話ですが 10両盗むと首をはねられた! だから、気の利いた泥棒になるってーと 9両3分2朱だけ盗んで2朱残して 首をつなげた、 なんて話がございまして、 その位に、 お金の価値というものがあったんだ、そーで 💰『宿屋の富』💰 ただいまの日本橋の馬喰町、 上方落語の
『短命』 🐝こんちわ〜、っちわ〜、っちわ〜 👴外でチワチワ、うるさいねー 野生のチワワかな? はいはい、 おー、珍しいねー八ツァンじゃなきか どーしたい!? 🐝ぁっ いたいたいた、ご隠居! あのー、ちょいと教わりてー事がありましてね⤴︎ 👴ほー、何を教わりたい、んだい? 🐝実はねー、これから弔いに行かなくちゃ いけーねーんですが、 そこで言う…ほら、ほら なんかありましたでしょ! えー と、あのー、 嫌味!? 👴悔やみ! 🐝あ、そーそーそー、