初めての海外は一人で中欧へ 5日目:ショプロン、ブダペシュト
こんにちは、あおです。
令和6年5月の海外旅行の5日目です!
こちらは前回の4日目になります。
ハンガリー、ショプロンに向かう
ウィーン到着30分ほど前に起きます、どうやら朝食の時間には寝過していたようで提供されませんでした。仕方ないので中央駅に着いたあとコンコース内のベーカリーで朝ご飯を済ませ、ショプロンへ向かう列車に乗り込みます。
検札を済ませると、寝足りなかったのかいつの間にか寝落ちしていました。肩をたたかれ意識が戻ると「今ショプロンだよ」と車掌さんの声が。慌てて降りようとするも間に合わず列車は出発。国内旅行でもよく寝過ごしてしまうんですが、まさか外国でもやらかしてしまうとは…!
すぐに車掌さんから「ドイツクロイツ(終点)まで一駅だから、このまま乗って折り返すといいよ」と教えてくれました。
ドイツクロイツ駅からショプロンまで一駅間ながら、降りるまで車掌さんから「また寝ちゃダメだよ」「ここで降りるんだよ」と何から何まで丁寧に教えてくれました。頭が上がらない…!
汎ヨーロッパ・ピクニック公園
駅を離れて市街地にあるホテルに向かい自転車を借ります。市街地で自転車が借りれる場所が他に見つからなかったこともあって、宿泊者でなくても借りれるのは正直ありがたい!
ここから10kmほど走って西側との国境に向かいます。
『だだっ広い平原の中を自転車で突っ走るの気持ちいい~!!』
こんなに開けた場所を走るなんて初めてなので開放感に満ち溢れていました。曇天だったのは残念なところですが、霧雨が却ってひんやりとした気持ちよさを与えてくれて、爽快感ありまくりなサイクリングでした!
オーストリア国境に近づくと平原の中に小さな建物を構えた、汎ヨーロッパ・ピクニック公園に着きました。
冷戦末期にハンガリー改革派とオットー・ハプスブルクはハンガリーに亡命してきた東ドイツ難民を、ヨーロッパ統一を記念した祭典に乗じて西側(オーストリア)へ開放させました。当時東側であったハンガリーの欧州復帰と後のベルリンの壁崩壊・ドイツ統一につながる歴史的なピクニックが、ここショプロンで起きたのでした。
現場はヨーロッパを変えた出来事を記念する公園となっています。
公園を巡ったあと特に目的はありませんが少しオーストリアに入ります。
付近は森に包まれた場所でありアジア人が来ていることが珍しいのか、国境警備隊がこちらを凝視していました。『ほんまに大丈夫なんか?声掛けられたらどうしよう』とも思いましたが、結局何も起きないまま国境を越えました。シェンゲン協定バンザイ!
ハンガリーに帰国した後は市街地に戻ります。自転車をホテルに返して、間もなく発車するブダペシュト行きIntercityに向かいます。
ブダペシュトに向かう
駅に戻り発車標を確認するも当該の列車の表示は無し。『発車時刻も近いのに??』窓口で確認するとどうやらブダペシュトへ向かう途中でバス代行を行っているようで、部分運休しているとのことでした。
ブダペシュトまでの行き方を教えてもらい、列車に乗り込みます。
Intercityに乗り込み今日の最終目的地であるブダペシュトまでの足は確保できて一安心。旧東側はまだ旧型の列車も多いのではという偏見もありましたが、車内に乗り込むと明るい車内に通路に案内用のモニターが設置されていたりと、国内と遜色ないほどに近代化されていて少し驚きでした。それでも当たった座席の窓ガラスや座席の周りが少し汚れていたのは少し気になりました。
ブダ城とセーチェーニ鎖橋の夜景
ハンガリーの首都ブダペシュトに着いてからはひとまず、予約したホテルに近いOktogon(オクトゴン)駅に向かいます。当駅を通る地下鉄1号線はユーラシア大陸初の地下鉄であり、地下鉄では唯一世界遺産に登録されています。
当路線は中心地を走るため世界遺産ながら市民の足としても愛されており利用者は多く感じました。
ホテルを取った場所が1号線近くだったのもあり僕も市内にいる間はずっと利用していました。(もしかしたらブダペシュトに滞在した2日間だけで一番訪れた世界遺産ということになるかも?w)
ホテルに荷物を預けたあとは、地下鉄のヴェレシュマルトィ広場駅から歩いてすぐのドナウ川に向かい、王宮の丘にあるブダ城とドナウ川に架かるセーチェーニ鎖橋を見に行きます。ドナウの真珠ともいわれる美しい古都では夜間にはこの2ヶ所をはじめ、多くの建物がライトアップされていました。
美しきドナウ川の光景に感銘をうけた後はホテル近くの飲食店で晩ごはんを摂ります。ハンガリーに来たからにはハンガリー料理!ってことで、ハンガリー固有種であるマンガリッツァ豚のポークチョップと代表的なスープであるグヤーシュをいただきました。辛味のあるスープと柔らかいお肉で満足でした。
食事を終えるともう日付が変わるころでした。夜中の海外といえば出歩くのは控えたほうがいいと言われてたりと、少し気がかりなところでしたがこれといったトラブルはなく、むしろ静まり返った夜のヨーロッパの市街地を歩いた景色は忘れられないものでした。
6日目に続きます。