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世界市場を狙う注目の国産サメ映画

『妖獣奇譚 ニンジャvsシャーク』完成披露上映会レポート

 空前のサメ映画ブームに、ついに日本映画が殴り込み! 4月14日(金)より劇場公開される『妖獣奇譚 ニンジャvsシャーク』の完成披露上映会が3月28日、池袋シネマ・ロサにて行なわれました。海外での公開も予定されている話題作とあって、この日の客席は満席状態に。興奮と笑いの絶えない75分間の上映が終わり、特撮ドラマ『パワーレンジャー』を北米で大ヒットさせた坂本浩一監督をはじめ、特撮界でおなじみのメインキャストが登壇。30分間にわたって、舞台あいさつ&撮影時のエピソードトークを繰り広げました。

 巨大ザメと戦う凄腕の元忍者・小太郎役で主演したのは、『ウルトラマンZ』(テレビ東京系)に主演した平野宏周さん。オファーを受けた際の心境を司会者に尋ねられ、笑顔で振り返りました。

平野「野球のWBC、サッカーのW杯と盛り上がっていますが、次に来るのはサメ映画だと思っています。『ウルトラマンZ』でもご一緒した坂本監督の映画に出れることが、何よりもうれしかったですね」

 続いては、小太郎と共に戦う心優しい青年・新助役でダブル主演した、『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系)の主演俳優・西銘駿さん。

西銘「タイトルを聞いて、僕は忍者側なのか、それともシャーク側なのかと思ったら、どちらでもなく漁師役でした(笑)。本作は国産のサメ映画。肉も魚もやはり国産がいいじゃないですか。国産のサメ映画もめっちゃいいですよ」

 ヒロインとなる沙代を演じたのは、女優、空手家、プロレスラー、そして現役の看護師でもあるという「四刀流」ぶりで注目を集めている長野じゅりあさん。

「ニンジャvsシャメ……」とタイトルを言い間違える天然ぶりで、「シャークとサメが混じっちゃってるよ」と共演者たちから一斉にツッコミを受けることに。

長野「忍者とサメの戦いをどうやって撮るんだろうと、ワクワクしました。私も忍者なのかなと思っていたんですが、村人たちから石を投げられるかわいそうな女の子の役でした(笑)。でも、坂本監督と初めてご一緒できて、うれしかったです」

 小太郎と激しい殺陣を繰り広げる女忍者・菊魔を演じたのは、空手経験者で、女優&モデル業と並行して格闘技イベント「RISE」のラウンドガールも務める宮原華音さん。4月21日(金)にはキックボクサーとしてのプロデビュー戦が決まっていることでも話題になっています。

宮原「私も坂本監督からオファーをいただいて、『もちろん出させていただきます』と答えたんですが、みなさんとあまり関わる役ではなかったんです。ずっと小太郎のことを追いかけているので、サメにもあまり関わらなかったんですが、悪い忍者役で演じがいがありました」

 サメを操る邪教集団「紅魔衆」の首領・鮫士郎を妖しく演じたのは、『仮面ライダー響鬼』『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)で人気を博した中村優一さん。

中村「坂本監督から撮影現場で『忍者とサメを撮るんだけど、どう?』と言われたんです。TVアニメ『ポプテピピック』の最終回の実写パートの現場でした。『仮面ライダー』シリーズでは坂本監督とご一緒できてなかったので、こんな個性的な坂本監督の作品に出演させてもらえて、うれしかったですね」

「スーパー戦隊」「仮面ライダー」「ウルトラマン」という日本の三大特撮ドラマシリーズをすべて演出したことで知られる坂本監督作品だけに、『ニンジャvsシャーク』もアクションシーン満載となっています。

平野「クランクイン前に練習したんですが、僕的には不安がちょっとあったんですね。でも、坂本監督が撮ると、めちゃめちゃかっこいい映像になっているんです。それがうれしくて、『俺、かっこよかったよね?』とついつい自慢しちゃいました(笑)。坂本監督さまさまです。この映画、血のりもすごく使っているんですが、小太郎は強いから血のりまみれにはならないんです。『ウルトラマンZ』ではやられてから変身することが多かったので、今回は強い役だったのでうれしかった。駅から家まで、胸張って帰ってましたね(笑)」

「忍術も披露していますね」と司会者に聞かれ、ご機嫌な様子で答える平野さんでした。

平野「忍術は小学生のころからやっていましたから」

「いやいや、それは忍者アニメ『NARUTO』を観てただけだから(笑)」という西銘さんのツッコミが即座に入ります。

平野「当時の少年心が僕にはまだあるので、それを思い出しながら台詞を口にしていました。海に入るシーンも『俺は海賊王になる』という気持ちでいましたね(笑)」

 アクションや海中での撮影はハードだったものの、その分だけ共演陣はすっかり仲良くなったようです。

平野「宮原さんも長野さんも空手経験者で、うまいんです。格闘シーンでは、実際に蹴りや突きを身体に当てているんですが、痛くないんですよ」

宮原「平野さんとのアクション練習は事前に一度しただけなんですが、本番ではめっちゃうまくなっていたので驚きました。平野さんが本気で来てくれたので、こちらも本気でやれましたね」

平野「本気でやったら、宮原さんには負けちゃいます(笑)」

 終始、笑いが絶えないトークとなりました。特撮出身者が多かったことに関しても、出身者ならではのコメントで盛り上がりました。

平野「それぞれが出演していた特撮作品の話をいろいろと話して、勉強になったし、それがきっかけで仲良くしゃべるようにもなったよね」

西銘「特撮ドラマという、同じ中学校出身みたいな感じ?」

平野「クラスは違ったけどね。でも、感覚的には合うんです」

中村「違う作品に出演してても、通ってきた道は同じなんだよね」

 巨大ザメとの壮絶な戦いの後には、パート2の可能性を感じさせる「匂わせ」シーンがあることから、司会者からは「続編でサメ以外の動物と戦うなら何がいい?」という質問も。

西銘「アナコンダかな。有名どころではキングコングとか」

平野「あとは怪獣とか」

中村「僕はサメ映画が大好き。サメの美学ってあると思うので、僕はサメLOVEで」

長野「私はヒグマと戦いたい!」

坂本「やっぱり、空手家が戦う相手は熊なんだね(笑)」

宮原「私は動物じゃないけど、じゅりあちゃんかな。小太郎を菊魔と沙代は取り合う関係なので(笑)。お互いに子どもの頃からずっと空手をやってきたので、じゅりあちゃんとは一緒に殺陣をやってみたいですね」

坂本「ぜひ、やりましょう!」

 最後に登壇者たちからのひと言PRでトークイベントは和やかに締め括られました。

平野「みなさんが100回観てくれれば、すごいことになります。SNSでぜひ『国産サメ映画、すごい』と呟いてください」

西銘「この映画を観ると元気になります。クライマックスのシーンで、巨大ザメから出てきた僕とじゅりあちゃんは臓物まみれでキスをするんです。『臓物キス』と僕は呼んでいます。壁ドンみたいな感じで、臓物キスを2023年は流行させたいと思っています。#臓物キス、よろしくお願いします(笑)」

長野「もう一回観て、SNSなどで呟いてください。パート2、3、4……とあるといいなぁと思っています」

宮原「みんなが体を張った映画なので、何度でも楽しんでください」

中村「今日は初日みたいな盛り上がりですね(笑)。4月14日が初日です。みなさん、『ニンジャvsシャーク』をよろしくお願いします」

坂本「けっこう血のりが出ますが、苦手かなと思った人でも開始5分で慣れると思います。海外展開も考えている作品なので、ぜひ期待していてください」

 忍者と巨大ザメ、生き残るのはどっちだ!? 『妖獣奇譚 ニンジャvsシャーク』は、DVD が絶賛リリース中です。


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