脚本『象徴の詩人』第一稿(10/8)
劇団なかゆび 第9回公演「象徴の詩人;My Dad was God.」の脚本第一稿を公開中です。
脚本ダウンロードはこちら(Googleドライブに飛びます)↓
https://drive.google.com/file/d/1uwKzvoOTwSszbJcPshL8OuqrdISfDMDf/view?usp=sharing
「常識を疑え」
もしかすると、ゆとり世代ほどそう言われた経験があるかもしれない。大人にそう言われてしまっては、どうしようもない。大人は常識そのものだからである。こちらから何をするでもなく自己矛盾をきたし、霧散してゆく。
そもそも、「常識を疑うためには、常識をよく知っていなければならない」。しかし、常識の伝道師であった大人は消滅した。無責任なやつらだ。彼らは疑われ、打ち破られるのが怖いのである。自分は疑い、打ち破ったというのに。我々の世代はそんな臆病者に好かれるようにすることが成功への近道である。コンクール、戯曲賞…………
かつての、子どものほうが多かった時代は上の世代ではなく同世代に支持されることが至上命題で、己の世代感覚に実直であることが赦された。だが、今は――? 優等生は嘘つきだ。いや、嘘をつくのが上手い。私には嘘がつけない。だからできるだけ、誠実でいたい。演劇の、時に観客を騙して劇場に閉じ込める形式――しかも時折、観客は騙されたことに自覚がないか、自分自身を騙しはじめる――に、〈出口〉を求めようと思う。
それがこの試みである。
脚本:神田真直
◇公演情報
Nakayubi.-9「象徴の詩人;My Dad was God」
【作・演出】神田真直
【キャスト】山根悠、柊木樹、神田真直
【日時】2018年11月23日(金)15:00/20:00
24日(土)14:00/19:00
25日(日)13:00
【チケット】前売:1,500円/当日:2,000円
【ご予約】チケットご予約はこちらから
【会場】人間座スタジオ(京都市左京区下鴨東高木町11)
※その他、詳細な公演情報は劇団ホームページをご覧ください。
劇団なかゆびHP:https://nakayubi.wordpress.com/
◇劇団なかゆびとは
京都を拠点に活動する劇団。
2014年、同志社大学・第三劇場出身の神田真直を主宰として結成。複数の演劇祭での受賞経験や、海外公演として韓国・大邱広域市での上演の実績も持つ。
『問いの同時代性』を主眼に創作に取り組み、古典戯曲から創作まで幅広い作品を上演する。
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