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第九回講座【2024/06/01】

🌷はじめに


現在月に一度のペースで行っているシアターハナイロの【演劇トレーニングで高める、表現力&コミュニケーション力UP講座】(以下、コミュ講座)の過去講座のレポートです。
🌸シアターハナイロとは・・・
 名古屋市で活動する演劇ユニット。
 「演劇に触れたことのない人にも演劇の面白さを伝えたい」
 「趣味の演劇を広めたい」
 「演劇を通して自己成長してほしい」
 「演劇を通して一緒に何かが出来る繋がりを作ってほしい」
 そんな目的から生まれた人と人を繋げるための演劇集団です。
 
 2024年6月よりメンバーは3名となりました。
 講師&当ブログ運営は主催者の中野浩作となります。
 中野浩作のプロフィールはこちら↓↓↓
 

当ブログでは過去の講座レポートを掲載いたしております。
演劇に興味のある方や何か新しい物事に挑戦したいと考えているあなたの参考になりましたら幸いです。

現在はオフラインのみの講座となっておりますが、今後はオンラインでの開催も視野に入れておりますので、注目していただけると嬉しいです。
ちなみに、公式LINEもございます。更新頻度は遅いですが、シアターハナイロの活動を適宜配信しておりますので、よろしければ友達追加、お願い致します!
🌻シアターハナイロ公式LINE↓↓↓

🌼2024/06/01 第九回講座開催

表現するということはどういうことでしょう?

🌼講座概要

参加者数:10名(男性:5名 女性:5名)+アシスタント2名
ワーク内容
●講座概要
●アイスブレイクゲーム
 ・順番に並んでみましょう
●自己紹介ゲーム
 ・間紹介
 ・握手の旅
 ・私を一文字で言えば
●声のワーク
 ・声の種類を知ってみよう
●体を使ったワーク
 ・ペンバランス
 ・倒れかけレッスン
 ・体と出会うレッスン
●演技のワーク
 ・イエス、レッツ


🌼講座詳細

Hanairoのコミュ講座では毎回、参加者さんの様子を見ながら、細かく内容を変化させながらワークやゲームを決定しています。
ですので、何度参加いただいても、初めてのワーク&ゲームがありますし、新しい刺激があり、新たな感覚の発見をすることもできます。

さて、今回の講座は過去最大人数、年齢差も過去最高となる参加者の皆様に演劇トレーニングを楽しんでいただきました。
基本的な講座内容はこれまでの内容と変わらぬものでしたが、人数が大人数だったこともあり、一つ一つのワークやゲームが大変盛り上がりました。
参加者の皆様の前向きな姿勢で講師中野も熱が入って盛況となりました!!

以下、今回で初めてのワークとなります。

【声の種類を知ってみよう】
・声を構成する要素は一般的に5つの要素からなると言われています。
 大きさ ・・・ 声の大小
 高さ  ・・・ 声の高低
 速さ  ・・・ 話すときの速さ遅さ
 間   ・・・ 話すときの間の取り方
 声色  ・・・ 様々な声質の声(だみ声やアニメ声など)
声に関するワークはこれまで積極的に行ってきませんでした。
なぜかと言うと、声のワークをやり始めてしまうと、それだけで講座の時間が終わってしまうからです💦
ですが、今回の参加者の方には声を出すことに興味を持たれている方も多くいらっしゃったので、試験的に取り入れてみました。
上記のすべての要素をすべて取り入れてみると、とても時間が足りなくなってしまうので、講師中野の実践も踏まえて参加者の皆さんに実際に声を出してもらいながら、声の要素について学んでいただきました。

【ペンバランス】
・二人一組になって、ボールペンを指で挟み、バランスを取ってみる。
目を閉じたまま。
とってもシンプルですが、これが案外難しい。
押しすぎるのもよくないし、逆に押さないのもうまくいかない。
二人の間にあるペンをうまくバランスを取りながら動き回っていく。
相手の体をペンを通じて感じるゲームです。

ペンバランス

【体と出会うレッスン】
・体を使ったワークです。
ペアになり、目を閉じます。
Aの人が何かポーズを取り、Bの人が目を閉じたまま、Aの体に触れ、Aと同じポーズをBの人がします。
お互いに目を開けてポーズが合っていたら拍手👏👏👏
じっくりじっくり触っていくことで、相手の体が自分の頭の中にぼわっと浮かび上がってきます。
普段、他人の体に触れることもそこまで触られることもありませんので、そもそも、「触れる」という行為だけでも表現力を上げるためにかなり刺激的なことなんです。
※ワークは同性同士で行いました。

身体に出会うレッスン

【イエス、レッツ!】
・少し演技的な要素を取り入れたワークです。
ルールは簡単。
ペアになって、Aの人がBの人に何か提案をします。
「そうだ、テニスしない?」
そしてその提案に、Bの人は、
「いいね、やろう!」
と提案を受け入れて一緒になってテニスの動きをします。
最初はペアで、だんだん人数を増やし、最終的には全員が誰かの提案に乗っかって、一緒になって動きます。

皆で本を読んでいます📚

🌻表現することとは?

表現って何でしょうか?

この講座も開催してもうすぐ一年。そして間もなく、10回目の開催を迎えます。
今回はこの【演劇トレーニングで高める、表現力&コミュニケーション力UP講座】の原点に立ち返って、
「表現をすることとはなんだろう?」という根本的な部分に立ち返ることにしました。

講師中野の考える表現とは・・・
【自分の感じたこと思ったことを表(自分の外側)に出す能力】

では、コミュニケーション力は?
【表に出た自分を他の人に伝える能力】

かなりざっくりとしていますが、私が考える表現力とコミュニケーション力はこんなところでしょうか。

一般的に言うところの「コミュ力が高い人」というのはこの両方の能力が高い人の事を指すと考えられます。
どちらか一方だけではなく、
「自分を表現すること」も「他者と繋がること」の両方が上手に出来る人の事ですね。
どちらか片方だけ長けていると、
(「自分の話ばかりしてしまう」とか、「話を合わせてくるけど中身がない」といったネガティブな評価をされてしまう場合があります)

では「表現力・コミュニケーション力を上げる」とはどういうことか。

それは「自分の要素を知ることで表現の引き出しを増やす」ということです。

私達は普段、体と声を使って自分のことを表現し他者とコミュニケーションを取ることで生活をしています。
大げさな物言いかもしれませんが、これが社会的な生き物として進化してきた人間という生き物の大前提です。
だから、
「私には表現力はない」とか、
「コミュニケーションを取るのが苦手なんだよね・・・」と感じている人でも、実はある程度出来ているのです。

すごくすごく簡単なレベルで極端な話をすると、
「コンビニで好きな商品を買う」
という行為でさえも表現力とコミュニケーション力がなければ成立しない ことなのです。
「選ぶ」という行為は自分の選択を表現していますし、
「商品を持つ」という行為をしなければ自分の欲求を表現できません。
そして、レジに商品を持っていき、「購入する」という意思表示をしなければ、店員さんはバーコードを読み取ってはくれないでしょう。
このように、私達は普段の生活の中で絶対に表現とコミュニケーションを行っているのです。

しかし、表現力とコミュニケーション力を普段の生活で行っていたとしても、「上手に」使っているのかと問われると、疑問に感じる方が多いのではないでしょうか。

そしてここからが本題です。
「表現力」「コミュニケーション力」を上げる基本は、「知ること」です。

何を?

「自分のこと」をです。

少し考えていただきたいのですが、
「あなたは何で構成されていますか?」


・・・考えましたか?

答えは、たくさんあります(笑)

●体
あなたは体を持っています。体は腕や足などのパーツに始まり、筋肉や骨、神経、皮膚から出来ています。
●声
今回の講座でも行いましたが、声にはたくさんの要素があります。
●感情
基本的な喜怒哀楽以外にももっと豊かな感情があなたの中には内包されています。
●知覚
視覚、聴覚などの知覚もあなたを構成しているものの一つです。
●本能
睡眠欲、食欲、性欲、など生物として備わっている欲求があります。

どうでしょう?
あなたはこれだけの要素で構成されています。

さて次の質問です。

「あなたはあなたを構成する要素について何を知っていますか?」

ちょっと質問が難しかったかもしれませんね。
例を挙げてみましょう。

あなたは腕を動かすことが出来ます。
挨拶するとき、軽く手を上げて挨拶するかもしれません。
あなたは表情を持っています。
大事な人と一緒にいる時、あなたの顔は緩んで柔らかな表情を作るかもしれません。
あなたは感情を持っています。
嫌な体験をした時、ぞわぞわするような言いようのない不快な気持ちになるかもしれません。

こういった普段あなたが何気なく行っている行動以外にも、あなたを構成する要素は他の選択肢を持っている。

ということを知るということがあなた自身の表現力を上げる手助けになります。

手を上げて挨拶をする時、いつもは軽く上げるだけだけど、思いっきり手を振り上げて元気に挨拶してみる。
大切な人といる時、思わず緩んでしまう顔をもっと大げさに笑顔になってみる。
嫌な気分になった時、明るくなる感情を思い出してみる。

こんな感じです。

普段の日常生活の中で私達はある程度居心地のいい行動をとってしまいます。(コンフォートゾーンというものです)
しかし、習慣的にいつも同じ行動をとってしまっていると、自分自身の構成する要素の可能性を見落としがちです。

表現力を上げるためには、自分のことを知る必要がある。
そして、普段あまり見ない物を見たり、動かしたり、体験したりして、気づいたり、真似したり、練習したりして、自分の可能性を広げていく。

そういった小さなことの積み重ねが表現力を上げ、ひいてはコミュニケーション力を上げる一助になるでしょう。

今回は、こんなところで。
どうぞ、今後ともシアターハナイロをよろしくお願いいたします。

シアターハナイロ
中野浩作

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