🌟演劇的な一日in大塚 2022
2022年2月11日~12日にかけて行われた「演劇的な一日」参加して参りました。
シアターゲーム研究所としてのワークショップに加え、aqiLaさんのワークショップやオンラインワークショップのアシスタントと、盛りだくさんの2日間でした。
▷「演劇的な一日」って?
「演劇的な一日」とは、東京都 豊島区 大塚で毎年行われている演劇イベントです。
魅力ある豊島区づくりのため、「文化による地域づくり・人づくり」をめざし、文化芸術事業並びに地域づくり事業を進めている、「公益財団法人としま未来文化財団」の運営の下行われています。
今年はオンラインも含め20公演以上行われ、なんとその全てが観覧無料!
大塚に住んでいる方はもちろんの事、誰もが一日中たっぷりと演劇を楽しめる、正にみんなのための演劇のお祭りです。
▷「演劇的を体験しよう!」シアターゲームワークショップ
そんな「演劇的な一日」で、シアターゲーム研究所として演劇ワークショップを開催させて頂きました。
当初は皆で対面しながらできるワークショップを企画していましたが、準備期間中に東京都がまん延防止重点措置の対象に。
コロナウイルスへの対策を強化するため、このような制限がかかりました。
この制限にはかなり頭を抱えましたが、逆に新しいワークショップの形に挑戦するチャンスと考え、ある結論にたどり着きました。
身体も声も使えないなら、頭や心を使おう!!
そこで、このようなテーマでワークショップを行うことにしました。その名も
頭と心を動かせ!
頭脳空想×演劇ワークショップ
▷ワークショップ当日
当日はコロナ下にも関わらず、感染症対策を徹底した上で5人の参加者の方に来て頂きました。ありがとうございました!
私が進行をするゾーンと参加者の方に座って頂くゾーンを分けたスタイルで行っていきます。
・ワンワールドアレンジ 名前決め
1つ目のゲームは皆さんに出してもらったランダムな言葉でチーム名を決める「ワンワードアレンジ 名前決め」
ランダムな言葉をクジで選んで一つのチーム名にしていきます。
今回は
という結果に。
ほどよく変な感じになり、参加者の方にリラックスをして頂く面では成功だったかなと思います。
ただ、もう少しドラマ的な要素を組み込むことが出来たらもっと演劇的になるのでは?という思いも残ります。この先も改善していきたいゲームの1つです。
・共通点探しゲーム
2つ目のゲームは「共通点さがしゲーム」
画用紙に『自分に当てはまる事で他の人にも当てはまりそうなこと』を書いてもらい、その該当数でチーム戦を行なうゲームです。
紙とペンを使えば、声が出せなくても交流はできました。
これは大収穫ですね。
お互いに意外な共通点を発見したり、自分が「きっと皆もそうだろう」と思っていたことが案外違ったり。
このゲームは多様な気づきをもたらしてくれます。
他者との「共通」も「違い」も、存在することは頭では分かっているけれど、
改めてこうしたポジティブなゲームで実感してみると、その面白みや多様性を再認識できますね。
・感情横断ゲーム
最後のゲームは「感情横断ゲーム」です。
ランダムで選んだ感情を表現する人を観察して、何の感情を表していたのかを当てます。
自分は〇〇という感情に見えたけど、隣の人は違うんだ!
同じ感情でも表現する人が違うと違う風にみえるんだな…
といった発見が得られるゲームです。
参加者の方の意見も絶妙にバラけ、楽しい展開となりました。
▷動かない・喋らないワークショップ
今回のワークショップはこのような内容となりました。
体を動かしたり、声をだしたりしない代わりに、心の動きや考え方の面白さを実感できるゲームを集めてみました。
「コロナ下だから残念」という気持ちはもちろんありますが、逆にそうした抑圧を活かし、体の内面に集中することを楽しめるワークになっていれば幸いです。
▷参加者の方の声
今回は、20代〜60代まで幅広い世代の方に参加して頂きました。
どの世代の方にも、無理なく取り組んで頂けた点では成功かなと思います。
終演後頂いたアンケートには
といった意見を頂きました。
楽しむのはもちろんの事、新しい学びや自信を持ち帰ってもらえるようなワークショップを作りたいという目標に、少し近づけていれば嬉しいです。
一方で、
という意見も頂きました。
今回は30分という時間の中で、ゲームを詰め込みすぎてしまった自覚があります。時間もギリギリになってしまいました…
今後はゆとりをもって計画し、1つ1つのゲームを丁寧に深めていきたいです。
▷おわりに
実は今回は、地方自治体が企画している大規模な演劇的な催し参加する初めての経験でした。
コロナ下というイレギュラーもあり、戸惑うこともありましたが、沢山の人に支えて頂きながらなんとか終えることができました。
また、ゲームの進行はもちろん事務的な作業まで、改善点や反省点が億万個あります。
それは私の手書きノートの中にギチギチに閉じ込めてあります。
この学びをまた、沢山の現場で活かしていけたらと思います。
それでは、また。