「間違いなし連想ゲーム」
2021年9月に開催したシアターゲーム研究所で、
「間違いなし伝言ゲーム」というゲームに取り組みました。
こちらは参加者の方が普段取り組んでいるゲームの中から提案して下さったものです。
普段取り組んでいるゲームについて改めて考えを深める場としても、いろんな方にシアターゲーム研究所を利用して頂けると嬉しいなと思っています。
早速、
「間違いなし伝言ゲーム」について、皆で出し合った意見をご紹介します!
ルール
1.全員で輪になる。
2.一人目から順に以下の流れで連想を繋いでく。
1人目「イチゴ」パンパン(手拍子)
2人目「赤い」パンパン
3人目「消防車」パンパン
3.失敗しても気にせずに続けよう。
例えば、
・全く連想できない単語を言ってしまった→OK!
・リズムに乗れなかった→OK!
・何も思いつかなかったので声だけ出した→OK!
こんな力が伸ばせそう!
〇個性を尊重する力
いくらおかしなことを言っても成立するのが、このゲームの面白みだと思います。
決して正解とは言えないような突飛な発想をぶつけられる機会は、
チームメイトの新たな個性の発見につながりそうです。
また、明らかに連想できない単語が飛び出したとしても、それを全員で受容する事で誰かを否定することないチームワークが得られます。
さらに、誰かの失敗を他の人がカバーするコミュニケーションも活発に交わされるのではないでしょうか。
〇頭の回転
リズムに合わせて連想するために瞬発的な頭の回転が求められるのはもちろんのこと、
「失敗」や「できない」を素早く乗りこなす体験できるのがこのゲームの特徴と言えそうです。
何も思いつかなかったので取り合えず大きな声を出しておこう!など
場をスムーズに回すためのはったりや瞬発性に、ゲームだからこそ楽しく挑戦できそうです。
なぜなら、何をやっても「間違いなし」だから!!
どのような目的に役立てられそうか
○失敗との付き合い方を学ぶ
失敗は起こって当然の事です。失敗しない人間はいません。
そのような場合に求められるのは、失敗しない力よりも
失敗と上手く付き合う力では無いでしょうか。
このゲームでは、失敗の付き合い方に関して、例えば以下のような事を体験できます。
①失敗の挽回の仕方
誰か一人が失敗しても、他のチームメイトで協力すればその失敗をカバーできる場合があります。
②失敗を気が付かせない工夫
「たとえ失敗したとしても、その失敗を悟られないようにする事で大事にならずに済んだ」という事態は日常生活でも起こり得ます。
このゲームでは咄嗟の判断力で自分の失敗を悟らせず、さも失敗してない風を装うことも学べます。
いやいや!それで大事件が起こったり人に迷惑がかかったりするでしょーが!!という意見に対しては完全にその通りですので、嘘を肯定したいというわけではありません。
あくまで、日常の小さな場面での
処世術の1つとしての演技力といった捉え方をして頂けると幸いです。
案外、こういう小さな虚勢が功を奏したりする時もあるんじゃないかと…
③失敗との向き合い方
自分が失敗してしまった時、その失敗をずっと引きずっていたり、
周りに落ち込みを見せてしまったりすることも多いと思います。
失敗と真摯に向き合う時間も大切ですが、時には素早く切り替えて次へ進む事も必要なはず。
「間違いなし連想ゲーム」では、
ゲームを通して失敗した際の切り替えも実践する事ができます。
またチームで物事に取り組む場合は、チームメイト全員で失敗を許容して前に進む雰囲気を作る事も重要です。
そうした関係性作りにもこのゲームは役立てられそうです。
皆で協力して、よりよい失敗との付き合い方を目指したいですね。
○思い切ったチャレンジを実践する
このゲームでは
すべての失敗は受け入れられます。
「間違ったらどうしよう…」と臆することなく、
訳の分からない事でもどんどん発信してOKです。
また、きっとチームメイトが助けてくれる!という信頼感の構築にもつながりそうです。
ファシリテーターが工夫できること
①失敗を受け入れる雰囲気づくり
「いくら失敗しても良いからね」と事前に伝えてたり、失敗してしまった人に対して笑顔で接する事で、失敗しても大丈夫だという雰囲気を丁寧に構築していく事が必要だと感じます。
また、ファシリテーターが率先して無軌道な回答をする事は、発言の自由度を高める事に繋がりそうです。
②言葉がでてこなかった時のお助けワードを用意しておく
「思いつかないから言えない」という事態を防ぐため、どんなタイミングでも使っていいお助けワードを用意しておくのも手かもしれません。
(「なんでもバスケット」のようなイメージ)
③流れが止まってしまった時の全体のアクションを用意しておく
失敗をカバーできず、流れが止まってしまった際の雰囲気をより明るいものにするために、
全体でやるアクションを用意しておくのも良いと思います。
(例)流れが止まったら全員で爆発する。
新しいアイディアや応用
「パンパン」(手拍子)を「うんうん」(うなづき)に変えてみる
手拍子の部分をうなずきに変えると、ぐっと「肯定されている間」が
アップします。
また、手拍子だとスピードが上がりがちですが、うなづきだとゆったりしたスピード
間をキープできます。
ゆくっりと、肯定感を大切にして取り組むことで
子どもから高齢者の方まで楽しめるゲームになると思います。
まとめ
「間違いなし連想ゲーム」は、チームで協力しながら失敗への向き合い方を学べるゲームだと思います。
ペースを工夫すれば幼い子どもからお年寄りまで取り組めます。
皆さんも是非、稽古やコミュニケーションに取り入れてみて下さい…!
次回のシアターゲーム研究所は
2022年8月27日(土)
13:00〜17:00
参加費:無料
場所:川崎市高津区
東急田園都市線 溝の口駅
JR南武線 武蔵溝ノ口駅 徒歩10分
です!
このように、ゲームを実際に実践して、その効果や目的、取り組む際の工夫などを考察し合あいます。
皆んなで作る勉強会!というイメージです。
腹落ちさせたシアターゲームを増やして
稽古やお仕事に活用して頂ければと思っております。
興味を持ってくださる方は
Twitter:@chiii2142
メール: theatergame.labo@gmail.com
へご連絡お待ちしております🙇🏻✨
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