旅にはトラブルもある。
遠征したり、働いていると色んな方々に会うことがある。
コロナ禍で始まった「全国旅行支援 (県民割)」のクーポン券。
私は、スマホの電子クーポン、紙媒体のクーポンを見た事がある。
この前、接客をしていると娘さんが50代の母娘。
電子クーポンで県民割を使いたいとの事。
スマホを持ってる方は、スマホに電子クーポンを使用するような感じらしいが、スマホを持っている人全員が上手くスマホを使い慣れている訳でもないし、どういう基準なのか正直使ったことが無い民からするとわからない。
対象店舗だったので、お店においてある「QRコード読み取りお願いいたします」と私はお伝えした。その方は、読み取りをしようとしても画面が動かない。
あらゆる手段を試しても進まず、周囲は列が出来ていた。
私も母娘の方も申し訳気持ちだったと思う。
職場の他の社員さんは、気を遣って他のお客様をさばいてくださっているが、相手にしてくれる訳もない。こちらでは何もできないのだから…。
これで、断ったら私の中にもモヤモヤとしたのもあるし、母娘の方も使えずに期限切れになるのもモヤモヤすると感じた。だから、お客様が幸せな気持ちで帰れるように、手段を考えた。思いつくもの全てお客様に行ってもらった。
決済終了まで20分程奮闘の結果、無事に決済終了。
決済が出来たときは、お客様と喜びを分かち合っていた。お客様から本当に出来た嬉しさが、私も本当に嬉しかった。
母娘は本当に幸せそうだった。
また、お客様からこの街に来たい気持ちが伝わった。
そっと落ちいているお客様の心の気持ちを見捨ててはならないと感じた日だった。
コロナ禍でQR決済が発展して、使い慣れている人が全てじゃないとわかってほしい。難しいことだけど、そんな世の中になりますように。
夏妃