見出し画像

予定不調和の真骨頂はJAZZだった。

2019年元旦、自分のやっている事を世の中に知らしめてやるぞとばかりにnoteを書き記して以来、その後の5年間で3回目の投稿となりますことをお許しください(主よ。)

THE A.I.R BUILDINGを初めてかれこれ丸8年が経とうという今日この頃。館長である私、リョウは未だ先の見えない未来に向けて牛歩中。
皆さんの応援、および来店、および寄付、ならびに相続お待ちしております!

そんな小生の2024年のハイライトになりそうなのが、去年から始まったNIHONBASHI PUBLIC JAZZ(NPJ)のサマーエディションのスピンオフイベントPUB&JAZZ(8/30-9/1)と、NPJ2024(11/1-3)になろうかと思います。

つい先日終了したPUB&JAZZはとにかく台風に物理的にも精神的にも吹き飛ばされ続けた三日間でした…。私の人生とどちらがノロマかというほどの遅さを誇った台風10号。期間中に東京にも暴風と大雨の影響が予期された為、開催前日に会場を屋外広場から地下鉄構内に移すという、コペルニクスも青ざめる転回を決めてやりました。

バックアップとして抑えていた場所とはいえ、まさか本当に地下鉄でジャズフェスを開催するなんて!!!

私のパニックをよそに、優秀なスタッフ達が文句も言わず粛々と設営を始める姿を目の前にしてもまだ信じられない。

音量デカすぎたり、人が集まりすぎて導線をしっかり保てなかったり、あとドラムが壊れていたり(ただの確認不足)と波乱に満ちた72時間でしたが、異様な熱気に包まれ会場の熱気がミュージシャンに伝わり、予想だにしない熱狂と共に幕を閉じる事が出来ました。(勿論いっぱい怒られました。その節はすいませんでした!)

終わって1週間が経ち、振り返りを込めてこの文章を書いているのですが、1番最初に出てきた言葉がタイトルでした。

計画性がない、といってお母さんと担任に三者面談で詰められていた中学時代から寸分の狂いもない計画性の無さ。43年モノのピュアな計画性の無さは、パッケージ可愛いかったら箱詰めして売れるんじゃないかと思うほどです。

行き当たりばったりでなんとか乗り切った3日間は正に予定不調和。

距離が120キロ離れたA地点からB地点に向かって時速30キロで車を走らせていたら、いきなり本文中棒線Cの作者の心情を答えさせられるような予定不調和。

途中で疲れすぎて不調和と不調和かければ調和になるかなと思ったんですが、ただより大きな不調和が生まれただけだった。

てな訳で裏方としてはトラブルの連続だったんですが、身体にガツンと入ってくるミュージシャンの素晴らしい演奏にSHOW MUST GO ONだと、トラブルなんてないさ!だと、インカムを10秒間だけそっと外してジャズに浸ることでなんとか正気を保てたのでした。(そしてインカムを付け直して、無くなった氷を豪雨の中ダッシュで買いに行くのでした。)

予定されていた事なんか何一つ起こらなかった、予定不調和の真骨頂のようなイベントを経験し、ふとこれってジャズなんじゃないかと。

ジャズの本質が破壊と再構築であるとするならば、トラブル→変更→解決×100のこのイベントはJAZZである、と有権者の皆様に訴えたいのであります!!!
スケールアウト、スケールイン、コーダルもモーダルもなんでも来い!!!

…すみません、ジャズの演奏手法の名前羅列して玄人感出そうとしてしまいました。本当はヘビメタしか演奏出来ません。

とにかくイベント全体が破壊と再構築で変化し続けるという、まさきジャズをレペゼンした「ジャズ構造主義」とでも名付けたくなるほどジャジーな三日間でした。

最高に予想外で、最高にみんなで助け合って、最高に楽しかったこのイベント。

ジャズなスタッフとお客さん。

ミュージシャンの演奏がまるでそれを賛美するように聞こえたのは私だけでしょうか。

本当に素晴らしい予定不調和な3日間をありがとうございました。

また11/1-3に開催されるNIHONBASHI PUBLIC JAZZ2024で皆さんと不調和を楽しめたらと思います。



その次は様式美の真骨頂、ジャーマンメタルフェスティバルをやってやるぜ!!!

Fin





いいなと思ったら応援しよう!