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〜〜〜ABYSS立ち上げ物語〜〜〜 第2話「ジュニアバンド誕生?」


というわけで
「団体を立ち上げる」
という選択肢は
なんと自発的なものではなく
人から提案
されたものでした。

ただハッキリと言えるのは、この時の
「ノータイムのはい!」
がABYSSを含めた
壮大なプロジェクトのスタートとなりました。


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この時、
ジュニアバンドのメンバー募集の為に

・SNS
・チラシの折り込み
・直接の声かけ

など、様々な事をやりました。

中には
「配って回るからチラシ100枚ちょうだい!」
と言ってくれる方までいました。
本当にありがたかったです!

ちなみにこのチラシは
後に8.000部処分する事になります...ツラい笑

多くの方に力をお借りして
メンバー募集をするもなかなか人は集まらず,
誰もいない体育館での
練習見学会は3週連続で開催されました。

とはいえこの時は0→0の変化しかなかったため、
それほど辛いものでもありませんでした。

以前SNSに投稿した土下座の写真は
多くの人の目に止まった様で、
色んな方から
励ましと心配のメッセージを頂きました。
あれは誰もいない体育館に
僕と海月さんが足を踏み入れた時に
「こりゃもう笑うしかないですね笑」
という感じで撮影したもので
実は笑いを堪えて
プルプルしながら土下座しているという
とても気持ちが悪い裏話がありますw

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無人の練習見学会
4週目に差し掛かったそんな時、
以前お世話になった方からのご紹介で
ついに初の見学者が来てくれました!

3週間分のリハーサルの甲斐もあって
来てくれた子どもたちには
満足してもらえた様でした。

順調に説明会も進み、
帰っていく際には
車が見えなくなるまで
お互い手を振っていました。

感動のお見送りが終わり
体育館に戻った時、
嬉しさのあまり本気で叫びました笑

ここまで
1つも順調に事が運んでいなかったので、
それはそれは嬉しかったんです。
あの瞬間は今でも鮮明に覚えています。

そして翌週には更に大勢の方が見学に来てくれ、
説明会も前回に増して盛り上がり、
かなりの手応えを感じていました。

この時点で入団見込みのメンバーは
合計12名
となりました。

予算の都合上、
1年目はドラムチームで
行く事をこの時決めていたため、
「もし12人でドラムラインを組めるなら
楽しくなるだろう。
このチームは絶対うまくいく!」


毎日ニヤニヤしながら過ごしていました。

これが2019年4月7〜10日頃の出来事です。

結果から言うと、
このメンバー募集で入団したメンバーは
0人でした。

0人でした…

これは本当に誰も悪くないんです。
来てくれた人たちには本当に感謝しているし、
僕たちもやれる限りのことをやって、
確かな手応えも感じていました。

それだけにショックは大きいものでした。

これは土下座していた時
0→0とはワケが違います。

僕の思い込みにより
12→0
となった落差は
余裕で瀕死のダメージをもたらしました笑

メンバー0人が確定した日の帰り際、
海月さんに

「気にしてもしょうがないですし、
また次の方法を考えましょう!
こんなん余裕ですよ!」

という
どこからどう聞いても苦しい強がりを最後に
僕は力尽きました...

ここまで

「睡眠なんて負け犬のやることだ!」

と自分に言い聞かせ、
気合いで動いていた為
それから数日間はセミの抜け殻の様な
生活を送りました。

  この時(4月12日頃)
・既に団体登録は済ませている
・5月5日に開催される大会の
 参加申し込みが4月14日締め切り
という状態です。

こうして
ポケモンの主人公の様に
目の前が真っ暗になりかけたワケですが、
ここで
1人でやっていた時との大きな違いが出ました。

ーある日の電話にて
海月さん「気にしてないって言ってたけど、
     絶対落ち込んでるじゃんw
     と思って連絡しました。」

この言葉をキッカケに
またゆっくりと動き出しました。

これまで
毎日電話やLINEでやりとりしていたのに
パッタリと連絡が止んだら
そりゃ心配もしますよねw

メンバー募集は失敗に終わりましたが、
プロジェクトを止めると言う選択肢は
「ノータイムのはい!」
の時から存在していませんでした。

ご存知の方も多いとは思いますが、
ここで正式に種明かしをすると
元々僕が実施していた
個人レッスンのメンバーを集めて
教室に名前をつけたのが
『HEART BEAT ジュニアマーチングバンド』
という訳です。

この時は
複雑な思いで踏み切った苦肉の策でしたが、
結果的には大成功の初本番を迎えることができ、
ジュニアバンドの活動がスタートしました。

あの初本番を見てくださった皆さんに
謝らないといけないことがあります。
「どうやったら初心者が1カ月で
あんな演奏演技ができるようになるのか?」
と考えてくれた方が多くいらっしゃいました。
半ば騙す様な形となってしまい
本当に申し訳ありません。
どうしても子どもたちにお客さんの
度肝を抜かせてやりたかったんです。

本当に小・中学生が初心者から1カ月で
あのクオリティで演奏できる
奇跡を起こそうと思ったら
・プレイヤーの本気
・保護者の方のご協力
・週4回程の練習
が揃わないと僕には実現不可能です。

というわけで
「ノータイムのはい!」
から始まった団体の立ち上げは
こんな形で行われました。

ここまでの半年間は
本当に毎日が全力疾走と言った感じで、
食事や睡眠よりも優先したいこと
常にあるのが楽しくて
しょうがなかった時期でもあります。

この時期はよく目の下に
「それ何色!?」
みたいなクマを作っていたので
レッスン先でよくツッコまれてました笑

さて、ジュニアバンドの話はここまでで
次からはいよいよ
ABYSSの仕組み作りの話に入っていきます。

「何の為にABYSSを立ち上げたのか?」
の根幹になる部分なので
ぜひ読んでもらえると嬉しいです!

次回 〜ABYSS立ち上げ物語〜

第3話「出口はどこだ?」



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