オールドスクールデッキ紹介:4c-geddon
今回紹介するのはアーニー・ゲドンと呼ばれるタイプのデッキです。デッキ名の由来は《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》等スタッツに優れたクリーチャーをプレイしてから《ハルマゲドン/Armageddon》で全ての土地を破壊し、勝利することからきています。
その戦略上、緑白を基本としますが、他の色が足されることもままあります。青なら《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》《Ancestral Recall》《Time Walk》、黒なら《デレロー/Derelor》《精神錯乱/Mind Twist》《悪魔の教示者/Demonic Tutor》、赤なら《稲妻/Lightning Bolt》《Wheel of Fortune》《赤霊破/Red Elemental Blast》などです。
今回のデッキは緑白青に黒をタッチした形です。オールドスクールでよく使われる《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》を諦めて無色土地は《Library of Alexandria》と《露天鉱床/Strip Mine》3枚に抑えて色マナの安定を図っています。
《極楽鳥/Birds of Paradise》《Mox Emerald》《Mox Jet》《Mox Pearl》《Mox Sapphire》《太陽の指輪/Sol Ring》
フィニッシャーを素早くプレイすることを可能にすると同時に《ハルマゲドン/Armageddon》後のマナ源ともなります。
《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》《デレロー/Derelor》
それぞれデメリット能力を持つもののスタッツに優れたクリーチャーです。《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》に対しては《City in a Bottle》が天敵となります。
《デレロー/Derelor》はコントローラーがプレイする黒の呪文に(黒)の追加コストを課しますが、前述の《City in a Bottle》に引っかからず、《恐怖/Terror》の対象ともならないというメリットがあります。このデッキの黒の呪文は《精神錯乱/Mind Twist》《悪魔の教示者/Demonic Tutor》《デレロー/Derelor》だけなのでデメリットもほとんど気にする必要はありません。
《魔力消沈/Power Sink》
以前のリストでは3枚目の《デレロー/Derelor》だった枠です。青はタッチのため青マナ1つでプレイできるカウンター呪文としてこれを採用。他のカードを減らして枚数を増やすのもありです。サイド後後手番では真っ先に抜かれる候補です。
《精神錯乱/Mind Twist》《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
黒をタッチする大きな理由です。
《森の知恵/Sylvan Library》
オールドスクールにおける優秀なライブラリー操作です。ただしシャッフル手段は《悪魔の教示者/Demonic Tutor》しかないため、対応策を探しているときは積極的に引きにいく必要があります。
《ハルマゲドン/Armageddon》
フィニッシャーをプレイしてからこれで土地をすべて破壊、そのまま勝利するのがこのデッキの理想的な動きです。こちらより早いデッキに対してはプレイするタイミングが難しい/存在しないためサイドアウトされます。
《魂の絆/Spirit Link》
対戦相手のクリーチャーに付けて無力化することもできますし、こちらのクリーチャーに付けてダメージレースを有利に運ぶこともできます。
絆魂とは異なり誘発型能力なので1回のダメージでライフを0以下にされてしまうと敗北してしまうことには注意。
《運命の回避/Avoid Fate》
以前は《緊急阻止/Flash Counter》だった枠です。カウンター呪文や《Ancestral Recall》に対して使えなくなりましたが、1マナ軽いこと、打ち消したいのが主にフィニッシャーに対する除去/コントロール奪取である、《赤霊破/Red Elemental Blast》されない、という点からこちらに変更。
《King Suleiman》
タップだけでジン、イフリートを破壊する能力を持ちます。こちらも《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》を入れてる都合上《City in a Bottle》は採用できないためこれを。
《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish》
黒単に対してはこれを生き残らせることができれば勝利できます。《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》《Chaos Orb》《ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk》(あとはカウンターが1つまでの間の《Aeolipile》)が対策となるので《解呪/Disenchant》等はこれらを除去するのに使います。
《塵は塵に/Dust to Dust》/《神への捧げ物/Divine Offering》
追加のアーティファクト対策です。Robots(茶単)などが多ければ《塵は塵に/Dust to Dust》、黒単が多いようなら《神への捧げ物/Divine Offering》を選択します。
黒単相手に《神への捧げ物/Divine Offering》なのは前述の対《疾風のデルヴィッシュ/Whirling Dervish》カードのうち《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》《Chaos Orb》に対してはインスタントである必要があり、また2枚対象があることも少ないためです。
《平穏/Tranquility》
追加のエンチャント対策です。The Deckの《Moat》、黒単の《憂鬱/Gloom》等に対してサイドインします。
《支配魔法/Control Magic》
主にRobotsや同型などに対してサイドインします。