ミドルスクールEDH《艦長シッセイ/Captain Sisay》
ミドルスクールEDH、このフォーマットを楽しんでいる方々が存在するのは知っていたものの、「私にはオールドスクールEDHがあるからやることはないかなー」と思っていました。しかし最近、複数の知人が構築したと知って俄然興味が湧いてきました。
カードプールを考えると私が10年以上前にEDHをプレイし始めた頃のカードがかなり入りそうな感じに思えます。その頃のデッキを思い出しつつ、組んでみたのが下記のリストになります。
デッキリスト:
デッキ解説:
このデッキの戦略としては下記の三軸がベースとなります(欲張りすぎで入れたいのに入れられてないカードが何枚もあります)
①マナランプ
②対アーティファクト
③エンチャントレス(リスクラフト)
①については緑が擁するマナ・クリーチャーと《不屈の自然/Rampant Growth》系スペル、《繁茂/Wild Growth》系エンチャントでマナ加速し、対戦相手に先んずることを狙います。
この戦略をサポートするのが2枚のアーティファクト《無のロッド/Null Rod》と《冬の宝珠/Winter Orb》です。マナ・アーティファクトを(というか起動型能力を持つアーティファクトを)できるだけ採用しないことにより対戦相手の戦略を阻害しつつ、一方的に展開することを狙います。
②の対アーティファクトに関しては前述の《無のロッド/Null Rod》や《無垢への回帰/Seeds of Innocence》等により対戦相手の戦略を崩壊させることを目指します。最低限のアーティファクトしか採用していないこちらに影響はほぼありません。
③緑単色で可能な無限コンボのリスクラフトが当然のように採用されるため、エンチャントに寄せたうえで《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》の2枚を採用してオマケ程度にアドバンテージを稼ぐことを狙います。
《補充/Replenish》も採用していますが、ルーティング等が無く積極的に墓地に送り込めないこのデッキでは復帰用に限定されます。
土地に関してはマナ・クリーチャー等を複数採用してるとはいえ少ないと感じてます。フリー・マリガン1回に甘えている構成です(《森/Forest》をあと1枚は増やしたい)
サイクリング土地がONSのものだけでUSG不採用なのは(2)というコストが重く感じられたからです。《草原/Grasslands》は正直あまり強くないのですが、貴重な2色にアクセスできるカードということで採用しています。
ランパン系呪文で《自然の知識/Nature's Lore》《三顧の礼/Three Visits》が不採用なのは理由があります。このデッキは緑マナから白マナを引っ張ってきたいので《Savannah》等が存在しないミドルスクールのカードプールではこれらのカードは緑マナを増やすことしかできないためです。この役割は《不屈の自然/Rampant Growth》と《肥沃な大地/Fertile Ground》が担います。
《呪文散らしのケンタウルス/Spellbane Centaur》
《連合儀仗兵/Coalition Honor Guard》
シッセイを始めとするこちらのクリーチャーを対戦相手の除去から守ります。
《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》
このデッキの最重要カードかもしれません。《艦長シッセイ/Captain Sisay》のサーチ能力をプレイヤー人数分起動できるようになり、豊富なマナから《木立ちの守護者ネマタ/Nemata, Grove Guardian》の起動型能力で盤面を苗木トークンまみれにすることもできます。
《コーの安息所/Kor Haven》《ヤヴィマヤのうろ穴/Yavimaya Hollow》を各プレイヤーのターン毎に起動できるため防御にも貢献します。
《束縛/Bind》
《神の怒り/Wrath of God》等には無力ですが、《苦痛の命令/Decree of Pain》サイクリングや《破滅的な行為/Pernicious Deed》に対抗できるため採用。その他の起動型能力に対して使うこともあるでしょう。キャントリップも付いてます。
《朝明け/Morningtide》
墓地対策はこれと《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》の2枚。なるべくアーティファクトに頼らない構築にするために採用しています。
《Hymn of Rebirth》
このデッキ随一のオタクカード。《生命の息吹/Breath of Life》や《奇跡の復活/Miraculous Recovery》の方が単色でコストや効果に優れますが、対戦相手の墓地のクリーチャーも釣れるのは利点です…ただ、活躍できる場面が非常に限定的なので正直他のカードの方が良いでしょう。Richard Kane-Ferguson氏のアートが最高に素晴らしいですw
《宿命/Kismet》
複数回のオラクル変更を経ているカード。現在のテキストは「あなたの対戦相手がコントロールするアーティファクトとクリーチャーと土地は、タップ状態で戦場に出る。」であり、対戦相手全員に影響します。またプレイ以外で戦場に出るカードにも影響します。
《Tornado》
累加アップキープを持ち、《砂漠の竜巻/Desert Twister》と同じ効果の起動型能力を持つエンチャント。起動にはターン1回制限があり、2回目からはライフの支払いも必要となります。《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》や《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》のあとにプレイして1周する間に複数枚破壊したいところです。
実戦:
というわけでデッキも完成し、知人に打診してみたところ5月18日(土)の夜なら可能ということでしたたので、Discord鯖『MTGミドルスクール対戦』とTwitterで告知・募集を行いました。
ながよさんにも参加表明して頂き、20時から3名、22時から4名で行うこととなりました。
第1回:
ながよさん《煽動するものリース/Rith, the Awakener》☆
私《艦長シッセイ/Captain Sisay》
クマ吉さん《黒き剣のダッコン/Dakkon Blackblade》
私2マリガンでしたが、手札に土地と《ティタニアの僧侶/Priest of Titania》《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》があったのでGo。
T3《艦長シッセイ/Captain Sisay》、T4《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》と展開してどちらも除去されなかったので、ターン返ってくるまでに《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》《木立ちの守護者ネマタ/Nemata, Grove Guardian》とサーチしてあとは好き放題して勝ち。
第2回:
ながよさん《煽動するものリース/Rith, the Awakener》☆
私《艦長シッセイ/Captain Sisay》
クマ吉さん《黒き剣のダッコン/Dakkon Blackblade》
T3《真の木立ち/Sterling Grove》、T4《リスの巣/Squirrel Nest》と展開したら対戦相手のマナが寝て「まぁ《解呪/Disenchant》とかあるんだろうな…」と思いつつ《大地の知識/Earthcraft》サーチしたら飛んでこなくて勝ち(手札にはあったらしい)
第3回:
ながよさん《追放するものドロマー/Dromar, the Banisher》☆
私《艦長シッセイ/Captain Sisay》
クマ吉さん《黒き剣のダッコン/Dakkon Blackblade》
前2戦で派手に暴れたので今回はキーカードをカウンター/除去される展開。私とながよさんがクマ吉さんのDakkonにあと1回殴られると死ぬ、という状況でアップキープ《土地税/Land Tax》で圧縮してからのドローは《補充/Replenish》。これが全てを解決して勝ち。
第4回:
クマ吉さん《黒き剣のダッコン/Dakkon Blackblade》☆
Yukinekoさん《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa》
ながよさん《追放するものドロマー/Dromar, the Banisher》
私《艦長シッセイ/Captain Sisay》
Yukinekoさん以外の3人が土地が伸びず(私とながよさんはマリガンの影響もあり)、非常にぐだります。特に悪いことしてないYukinekoさんが魔王状態となり、他の3名でなんとか止めようとする展開。最後は皆がリソース消耗したところに私がリスクラフト決めて勝ち。
この回は中盤までぐだっていたため2時間ほどかかってしまいました。
ここでながよさんが抜け。続けて3名で第5回とYukinekoさんが統率者を《航行長ハナ/Hanna, Ship's Navigator》に変更しての第6回を行いました。が、飲酒しながらやってたのでこの辺りから記憶があいまいでレポ不能です…申し訳ありません。
第6回は《航行長ハナ/Hanna, Ship's Navigator》のYukinekoさんが勝利したのは覚えてます。
対戦して頂いたながよさん、クマ吉さん、Yukinekoさん、ありがとうございました。またぜひ機会を見つけてやりたいと思いますので、ご都合が合えばよろしくお願いします。
別の統率者でもデッキを組んでおきたいですね(艦長シッセイ/Captain Sisay》の伝説サーチは再現性が高いので正直良くないと感じてます)
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