生き抜け!

普段は呟く程度だけれど、どうも140文字で収まらなさそうなのでちょっとだけ。

今朝、窓の内側に1匹のカマキリの子が迷い込んでいた。
身体は2cmほど、まだ羽根もないし、吹けば飛ぶような小さな身体ながら、一丁前に成虫のカマキリのような風貌。

かわいい。

私はその子を外へ逃がすべく、指先を差し出して乗せるようにして捕獲。
初めはカマをキュッと閉じて警戒。
でも、まもなくそのカマで猫のように顔を洗い始めた。触覚をカマで撫でる。
じっと見ていても指先で寛いでいるかのようだ。しばし観察させてもらった。

ひとつの卵嚢から200~300匹ほど孵化しても、成虫になれる確率は4%ほどといわれるカマキリ。
この子も自然の厳しい生存競争を生き抜かなければならないのね。

それに比べ、自分はなんと温い世界にいることか。

私はその子を咲き終わってしまった鉢植えの牡丹の葉の上にそっと降ろした。
ここならあまり風もあたらないし、雨もしのげる。

毎年この時期カマキリの子を目にするけれど、その子が無事に大人になれたかなんてわからない。
みんながみんな大人になったら、カマキリが庭にうじゃうじゃいることになっちゃうんだけど(笑)

それでも願ってしまう。

生き抜けっ!

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