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映画"CASSHERN"もやっぱり好き

家にいると、ネットで映画を見ちゃったりします。それで再確認してしまったのが、"CASSHERN"が大好きなことです。つっても、全体としていい映画なのかと問われると、「・・・」となってしまいますけど(例えば、"Life Is Beautiful"とかだと、「いい映画だと思います!」と即答します)。じゃあ、何が好きなのかというと、4つのシーンが好き、しかも中毒か、というくらい好きです(映画見てるって言っても、この4つのシーン以外は飛ばして見てる(笑。すいません))。

一つ目は、唐沢寿明さん演じるブライキングが、かつてのヨーロッパ連合の要塞に辿り着き、「人類を皆殺しにする」演説(?)をかますところです。この映画の唐沢ブライは、舞台演劇調の演技がそこかしこに出てきますが、それがいい!!この演説の中では、とにかく、演説ラストの「人類を・・・、皆殺しにする」っていうところがいいです!痺れます!

次は、キャシャーンとブライキングの遭遇場面です。ここは、なんつーかミュージック・クリップとして大好きです。ハードロック調(?)のBGMに乗って、弾丸よりも速く走るキャシャーンが砂煙(?)をたてて新造人間ロボット軍団をぶっ壊しまくる!いやー、痛快痛快!

お次は、わたくし的に、この映画のハイライト。大東亜共和国連邦陸軍本部の東博士の研究施設に突き刺さった稲妻が砕け散り、そこにブライキングが戦艦(?)で乗り付け、「人間とは憎しみなり!」演説をぶちかましてキャシャーンをさらい、ルナとかと一緒に去っていく一連の場面です。なぜ稲妻が砕け散ったのか、なぜキャシャーンが降ってきたのか、なぜそこにブライキングがタイミングよくやってくるのか、そんなこたーどうでもいいんです!及川ミッチーの「そうですよね!東博士!」という絶叫がトリガーになって、ブライキングの乗った新造人間王国の戦艦が研究施設に接岸(?)し、稲妻が粉々に砕け散り、そこに天からキャシャーンが落ちてきて、満を持して、戦艦の扉が開き、ブライキング登場、ゆっくりと階段を降りながら、「わたしはここで生まれた」と演説を始める。特に、「たとえ、その憎しみがわたしを蝕み滅ぼそうとも、わたしはその憎しみを解放することはできない」の下りが最高です!そんでもってBGMが、もう盛り上げる盛り上げる!きゃー!アドレナリンが出すぎて頭がおかしくなりそう!しっかし、唐沢寿明さんって、こういう、なんていうのか大上段に構えた演技がいいですわー。「白い巨塔」の財前五郎役での、(里見先生から末期ガン告知を受けた後の里見先生に対しての)「僕に不安はないよ。ただ、・・・。ただ、・・・無念だ」も痺れましたけど、"CASSHERN"のこのシーンは、もうただひたすらにかっこよすぎです(笑)。

最後は、エンド・ロールでの宇多田ヒカルさんの「誰かの願いが叶うころ」です。21歳でこんな歌詞書けるって、どんな感性なんだ、と初めて聴いた時には思いました。特に、「それなら、あなたを抱き寄せたい できるだけ、ぎゅっと」という歌詞と同じメロディに乗って出てくる曲を締めくくるフレーズが「も一度、あなたを抱き締めたい できるだけ、そっと」なんですよねえ。うむむむむー。

映画自体が、紀里谷和明監督による(当時配偶者だった)宇多田ヒカルさんの主題歌のための壮大なるビデオ・クリップではないか、というような思いも頭をよぎらないわけではないんですが、とにかく、この4つのシーンが大好きなんです(「鬼滅の刃」テレビアニメ第17話での、善逸による「霹靂一閃 六連」のシーンも同じくらい好きです!)

おわりです。

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