[D&D]プレイエイド:キャンプファイヤーカード
※思いついたハウスルールを適当にぶん投げるなど
このカード、及び発想は、
この記事を参考にし、臆面もなくパクって、その内容を一部調整しています。
よく洋画や洋ドラなどで、登場人物が唐突に自分語りを始めるシーンがありますが、このカードはこれをTTRPG上でプレイするための補助カードです。
唐突な自分語りは、視聴者や読者、プレイヤーやダンジョンマスターに、その人物がいかなる人物であるかを伝え、また、物語として残っている伏線や次に向かうべき方向を整理したり、伏線を張ったりします。
例えばあなたのファイターは焚き火を囲みながらこう話すかもしれません。
「そういえばよォ、前にお前らと行ったロンドンは楽しかったなぁ! あそこのパブの不味いタラのフライがまた食いたいよ」
そういえば、仲間はこう返すかもしれません。
「あぁ、あれは不味かった。油がベッタベタで胸焼けしてさ。魔法使いは一日ベッドから出てこなかった」
「ケッサクだったな」
「思えば遠くに来ちまったもんだ」
プレイヤーとダンジョンマスターは過去の出来事を振り返り、温め直し、キャラクターたちにより親しみを持つでしょう。
また例えば、あなたの魔法使いはこう話すかもしれません。
「私は、果たしてこの旅が正しかったのか疑問におもっておるよ。なぜって、私たちの選択で、ケルンの罪もない人々が大勢死ぬんだ。彼らになんの選択権もなく。それが恐ろしい」
仲間はこう返すかもしれません。
「決めただろう。バイエルンの塔を破壊しないと、その選択すらないんだ」
「あのドラゴンをぶっ倒してから考えようぜ」
プレイヤーとダンジョンマスターは旅の目的を整理し、それに対するキャラクターたちのスタンスを確認することができます。
これらの会話は、セッションの合間に10分くらいでプレイすることを想定しています。
例えば大休憩を取ったとき、例えばセッションを終えた時、プレイヤーの休憩時間で一人がなかなかトイレから帰ってきていない時、あるいはあなたがもしオンラインで会話できるツールを持っているなら、セッションとセッションの間の平日の夜に、一言ディスコードに書き込んだりするのもいいでしょう。
これはほんの軽い会話で、頭を休めることに最適です。
これをプレイしようと思ったなら、あなたはこの「キャンプファイヤーカード」を一枚引きます。
どのプレイヤーが引いても構いませんが、毎回同じプレイヤーばかりが引くことのないように注意してください。
一枚引いたら、出たカードは避けておいて同じ話題が連続しないようにしてもかまいません。使い方は自由です。
必要に応じてダンジョンマスターが指名してもよいでしょう。
PDFのほうにはブランクカード(あるいは裏面)を入れています。
好きな話題を追加したり減らしたりしてください。
カードを引いたら、その内容について、あなたのキャラクターがどんな話をするかを考えて、描写してください。
会話しているときの環境はどうでしょう?
暗いダンジョンを歩いている時でしょうか?
カードの名前通り焚き火を囲んでいる時でしょうか?
宿の一階の酒場でカードのギャンブルをやりながら?
旅の途中で青空の下かもしれません。
その時の、パーティの状況に合わせてください。
面白いことを言わなくてもかまいませんし、感動させる必要もありません。また、キャラクターの口調になる必要もありません。(面白く、楽しい演技ができるならそれでも構いません)
他のプレイヤーはそれに対し、なにがしか、自分のキャラクターがどういう反応するかを発表し描写してください。
全員が反応する必要はありませんし、必ずしも深掘りをする必要もありません。
カードの内容も必要に応じてアレンジしたり、引き直したりしてかまいません。
「一番楽しかった場所は?」などだと「それもう話したよ」となるかもしれません。その時は、「じゃあ二番目」とか「どんな場所が好き?」などにアレンジしたり、単に引き直したりしてかまいません。
これは大喜利ではありません。
「キャラクターとしての」会話を楽しむための単なる話の枕です。
ここで出てきた話題は、ダンジョンマスターが次の展開を考えるヒントになるかもしれません。もしそうしたなら、この会話は伏線として機能するでしょう。
盗賊が過去に裏切った相棒の話をして、それが面白いと思ったなら……敵の手先となっている、シナリオの中で名前もなく部屋Hにいるだけの密偵はそいつかもしれません。もしそうだったら、ただ二十面ダイスをロールするだけの戦いよりも、もっと面白くなりそうです。
敵のボスを追い詰めた時、そいつは、魔法使いが語ったいつか訪れたいと考えている世界図書館に逃げ込むかもしれません。さぁ次の目的地ができました!
もちろん、何の役にも立たない単なる雑談だってかまいません。
活用したりしなかったりしましょう!
必ずしも活用する必要もありません。
その時のキャラクターとしての描写や会話を楽しめたなら、それだけでも十分なのですから。