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1ページの世界(歌詞)

ノートから切り離した1ページ
僕は七色の色鉛筆でアーチを描いた
長方形で囲まれた狭い世界
そこから 抜け出したくて

抜け出した先には 真っ白な世界
消しゴムを使った跡すら なくて

さっきの世界を表というなら
僕はただ 裏へ来ただけ
同じ長方形の 狭い世界
色鉛筆は 置いてきてしまったよ

異常なまでのこの白さが
僕を恐怖へ陥れる
自分でつけた 僅かな足跡さえ
消しゴムで 綺麗に消し去った

振り返った先には もう橋はなくて
長方形の隅っこに ただ座り込んだ

何処からか誰かの 声が聞こえて
僕は床にそっと 耳を当ててみる

まるで天使のような その声は
七色のアーチで 世界を繋いだ

立ち上がって僕は 橋を渡る
七色の世界が 何だか新鮮で
消しゴムはいらないと 投げ捨てて
足跡を残して 立ち去った

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