
宇宙のお話し⑭〜アヤカシコネ銀河編〜
みなさんこんにちは。
いかがお過ごしですか?
早くも2月も半ば過ぎになってしまいました。
今回の写真はなかなかシュールなものかもしれません…
先日、とても冷え込んだ朝、ストーブをつけていても部屋の温度がなかなか上がらずそのまま仕事に向かうと🚗車の中の温度計🌡️がマイナス12度🥶 晴れて☀️いたので放射冷却が進んでしまったようでした。ダイヤモンドダストで出来た霧の中を🚗🗯️通勤中、街路樹も霧氷で覆われていました。
写真だと残念ながらよく見えないのですが、この雪の表面全体がキラキラと輝くダイヤモンドダストに覆われていてとても美しかったのです…
(けれども職場に着くまで顔の皮膚がピリピリして悲鳴をあげていました…🤭暖房とは本当に有り難いものですね)
地下都市のパラレル
大地のパラレルの朝陽を浴びながらの朝ごはんはとても気持ちのいい楽しいひと時でした。
天使ジョリーが用意してくれた色とりどりの果物を食べていると蜂や蝶々が飛んで来てみんなは朝ごはんをそっちのけで蝶や蜂を観察したり触れてみようとしたり後を追いかけようとしたりして賑やかで笑い声が絶えませんでした。
天使ジョリーはミラやセレたちが蝶々を追いかけたり蜂に追いかけられたりする様子を楽しげに見守り、朝ごはんが全部キレイになくなったのを見て満足して頷いていました。
そして「これで今日もみんな元気に走り回れるわね」と呟き立ち上がると笑顔で「みんな集合!」と声をかけました。
デューたちはジョリーの周りに集まると「今日はどこに行くの?」
「今度は落ちたりしないよね…?」などと聞きました。
ジョリーは少しだけ黙ってみんなの顔を見てから「今日はこれから
“地下都市のパラレル”へ行きます!」と宣言しました。
「ちか…とし…って?」と呟いてみんな不思議そうにジョリーを見つめると、ジョリーは地面を指さし「地下都市はこの下にあるの、この大地のずーっと下にあるパラレルなのよ」と答えました。
デューたちは自分たちの足元をじーッと見つめて「この下…?」と呟き
顔を見合わせました。
「ではさっそく出発しましょう!」とジョリーは両手を広げみんなの顔を見ると「みんな準備はいい?」と言いました。
デューたちはどうしたらいいのか分からずただその場に立っていました。すると突然足元の地面にポッカリと大きな穴が開き11人全員を
スポッ!と呑み込んでしまいました。
「うぁぁぁー… !!! 」
という声も落ちた穴のずっと奥から聞こえていました…
天使ジョリーだけがその穴の真上で羽を広げて浮かんでいました…
「落ちてるんじゃないのよ、滑ってるだけなの。すべり台だから」と
呟いてみんなが落ちて行ったその真っ暗な穴の奥を見つめていました。
みんなずいぶん落ちて…滑り落ちていました。
「どこまで落ちてくのぉぉぉ…!」と叫んでも何処からも返事は返って来ません。やがて暗闇のずっと先に小さな白い光のようなものが見えてきて「何か見えるよ…?」とレイが言っている間にもその光はどんどん大きくなり「何アレ?」とキラが声を上げた時にはもうそれはみんなの目の前にまで迫って来ていました。
「ひゃぁぁぁー!…」
その光は待ち構えていたかのように大きな口を開けてデューたちを次々と呑み込んだのです。
どこでもないところ
シューッポン!シューッポン!シューッポン!
大きなカプセルが真っ白で何にもない空間に次々と押し出されて来ました。
「1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11… ヨシ! ヨシ! 全員揃ってる」と言うと天使ジョリーはそのカプセルを一つずつ開けていきました。
カプセルの中からはセレ、キラ、クル、レイ、ポー、全員が出て来ました。みんな何が起きたのか全くわからないという表情で目の前にいるジョリーの顔を見上げました。
ジョリーは「みんな落ちるのが怖いみたいだったからカプセルに入れてみました。全然痛くなかったでしょ?」と楽しそうに言いました。
デューたちは何か言いたげにジョリーの顔を見ていましたが、それよりも自分たちが立っている真っ白くてなんにもないその空間をキョロキョロと見回すと「ここがチカトシ…?」と聞きました。
天使ジョリーはゴソゴソとカプセルを片付けながら「この空間の外がね」と答えました。
「ここの…外…? じゃあ…ここは…?」とジョイが聞くとジョリーは
「ここは“どこでもないところ”なの、パラレルとパラレルの間にある
“空間”。この空間から全てのパラレルへ行けるのよ」
“魔法の電卓”を探しに
「みんなに地下都市で探して欲しい物があるのです。」
天使ジョリーはみんなの顔を見て話し始めました。
「それは宇宙図書館から失くなってしまった“魔法の電卓”というものです」
「宇宙…としょかん…?」
「魔法の…でんたく…?」
みんなはジョリーの雲をつかむような話しにただ首を傾げるだけでした。
ジョリーは「宇宙図書館というのはこの宇宙の全ての記憶と知恵が保管されているところなの、そして“魔法の電卓”もその宇宙図書館に保管されていたはずなんだけどいつのまにか失くなってしまって…」
と話していると「魔法のでんたくって何?」とアルが再びジョリーに聞きました。
「そうか…そうよね… 何かわからないと探せるはずないよね…」とジョリーは呟くと「“魔法の電卓”というのは…」と話を続けました。
「電卓というのは数字を数えたりする時に使うもので
ボタンがたくさん並んでてそのボタンを押すとあっという間に
数字を数えて答えを出してくれるものなの。
そして“魔法の電卓”は魔法によって遥か遠い昔に造られたもので
とても古くなっていて壊れやすいから宇宙図書館でずっと前から保護していたの」
「それがチカトシのパラレルにあるの?」とデューが聞くとジョリーは頷いて「ある… わ、もちろん」と答えました。
「宇宙図書館にあった魔法の電卓っていうものが失くなってから
誰も探してはいないの?」とジョイが聞くとジョリーは少し困った様子を見せて「探したんだと思うけど… 見つからなかったから… 今もないんだと思うのよね…」と答えるとジョイは直ぐに「探しても見つからなかった古くて壊れそうなものを僕たちが見つけられるの?」と聞くとジョリーは静かに頷いて
「…私はそう信じているの」と答えると笑顔を見せて「とにかく地下都市のパラレルに行きましょう!」と言うとどこでもないところの白い壁をコンコン!
とノックしました。
ノックしたところに小さな穴が開きその穴がスーッと大きくなるとそこから
向こうの世界が見えました。
デューたちはその穴から外の世界を覗き込むように見ると天使ジョリーはその穴から外に出てみんなを手招きしました。
ジョイたちは周りの様子を伺いながらゆっくりと地下都市のパラレルへ
と足を踏み入れました。
全パラレル測位装置
淡い水色の空に太陽の暖かい陽射しが広がっていました。
高いビルディングが前を見ても横を見てもずっと遠くまで建ち並んでいて、たくさんの人達がビルディングの側を歩いていました。
車も絶えず行き交っていましたが車にはタイヤはなく地面の少し上を浮いて音もなく走っていました。
「さぁ!みんなで力を合わせて魔法の電卓を見つけて来てね。きっと
ワクワクすることがたくさんあるから!」と天使ジョリーは元気に言いましたがセレたちは途方に暮れた様子で「どうしたらいいのか全然わかんないよ」と立ち尽くすばかりでした。
「あ、そうだった! これ! これ!」とジョリーは言うと腕を突き出し「大丈夫よ、みんなが何処にいてもこの“全パラレル測位装置”がみんなの居場所を教えてくれるから。迷子になったり行方知らずには絶対ならないから、安心して」と言うとジョイやデューたちの背中を押し
「大丈夫、行ってらっしゃい! 」と言いました。
天使ジョリーに押し出されるままにトボトボと足を踏み出し歩き始めるとすぐに信号がありたくさんの人達が立ち止まっていました。
ジョイたちもなんとなくそこで立ち止まりました。
信号が変わり人びとが歩き出すとみんなはその人混みに流されて前も後ろもわからなくなりそれぞれバラバラになってしまいました。
みんな慌ててお互いを探すと直ぐ側にいるのは分かったのですが人波に
押し流され信号を渡り終わるまで手を伸ばすことも出来ませんでした。
人混みを逃れるとみんな駆け寄り手を取り合いホッと胸を撫で下ろしました。
「みんなはぐれないように手を繋いでいよう」とジョイが言うと全員で
強く頷き合いました。
「ジョリーがどこにもいないよ」とアルがキョロキョロしながら不安そうに言うとみんなは“どこでもないところ”があったはずの場所を見回し
ましたが高いビルディングが建ち並んでいてもう見つけることが出来ませんでした。
「ジョリーは全パラレルなんとかって言うのを持ってるから大丈夫よ、ね」とキラが言うとみんな手を繋ぎ合って頷きました。
地下都市は途方もない迷路のようにみんなを見下ろしていました…
その時、ポツリポツリと空から雨が落ちて来ました
ジョイたちを送り出してから空にふわりと舞い上がった天使ジョリーは
ずっとみんなを見守っていました。
「ごめんね、みんな。魔法の電卓がどこにあるかは私にも全然分からないの。でもこの装置があるから絶対大丈夫だからね、ずっと見てるから」と呟き祈るように全パラレル測位装置を胸に抱きました。
続く
もの凄い寒気🥶が次々に日本海側に大雪を降らせていますが
みなさんは大丈夫でしょうか?
北海道でも帯広にとんでもないドカ雪が降り、一晩で雪の下の都市に
なってしまいました。
私が住んでいるところも全国的に有名な超豪雪地域ですが一晩で身長を超えたことはなく(お腹まで積もったくらいですね…)本当に驚きました。
経験のない積雪を経験している地域の方たちに心からのお見舞いを
申し上げます。
能登半島地震の被害を受けた地域での大雪被害が最小限でありますように🙏👏
最後まで読んでいただき本当にありがとうございましたm(_ _)m
みんなしあわせになる❗️ぜったいに❗️⭐️✨
ではまた会いましょう💫
ありがとうございました😊