宇宙のお話し ⑤ 〜アヤカシコネ銀河編〜
みなさんこんにちは😊
10月の三連休いかがお過ごしですか?
写真にもある通り、北海道では紅葉🍁がシーズンイン🍂したようです
朝晩の手足の冷たさが身にしみます…
個人的かもしれませんが… 8月の終わり頃から自分に嘘をつけない
感じはしませんか…❔何か… 「もうダメさ、本気で自分を生きなきゃ」みたいな… 「それでホントにいいの? その違和感を無視して平気なの?」
などとずっと言われているようなモヤモヤ😶🌫️を感じていたのですが…
私だけでしょうか… 潮が満ちた… 気がしているんです…
ウィピコはアヤカシコネのフレア
に乗るために一人で待っていました。
フレアがいつくるのかはわかりませんでしたが、待っているといつも必ず
来るのでした。
ウィピコはパピコたちに「一緒に行く」と言った時のみんなの喜ぶ姿と
そのあとでジョイと話したことを思い出していました。
「僕とデューとミラとポーは旅行から戻ったらもう一度天の川銀河の
プレアデス星の学校に行くことにしたんだ、天使になるためにね」
「そして僕とデューはいつか必ず大天使になるって決めたんだ」
ウィピコはジョイの話しを聞いて自分のこれからのことを考えてはいなかった
ことに気づかされましたが、それでも、本当は、もう一度天の川銀河に行きたい
とは思っていませんでした。
けれども、新地球への旅行は11人で一緒に楽しむ最後かもしれないと思うと
行くと決めて良かったと思っていました。
フレアがやって来ていつものようにピョンと飛び乗るとウィピコは風に
吹かれながら銀河を眺めていました。
「やっぱりここにいたい、ここが私の居場所だから」とウィピコ思っていま
した… そして新地球にも行きたくはないと思ってしまう理由の星の学校の
卒業試験のことを思い出していました… 卒業試験が終わってアヤカシコネ銀河
に戻った時からその事はもう思い出さないようにしていました…
星の学校の卒業試験
パピコとウィピコは双子星なので卒業試験も同じ人間のペットとして
暮らしていました。
人間たちのほとんどは自分たちが光であり、地球での体験を通して
自分たちの光を成長させ、真実の自分を生き、本当の自分たちを
思い出しそれぞれの銀河に還る、ということを見失っていました。
パピコとウィピコが地球で暮らして間もない頃、人間が寝静まっている
真夜中に二人は月明かりの中でよく話しをしていました。
「人間たちが本当に僕たちと同じ光だなんて信じられないね。
何の卒業試験だとこんなに本当の自分のことを忘れてしまえるのかなぁ…
よっぽど難しい試験なんだろうね、大天使になる試験かなぁ…それとも
もっと難しいのがあるのかなぁ…」
パピコとウィピコを家族として迎えてくれた人は自分のことを“お母さん”
と言っていたので2人とも「お母さん」と呼んでいました。
パピコは天真爛漫に人間と関わり喜怒哀楽もそのままに表現して人間に
愛を与えられることで愛を与えていました。
けれどもウィピコは卒業試験の意味をしっかり理解していました。
人間に寄り添い、人間を癒し、なぐさめ、愛を与え、光りを思い出させ
目醒めへと導く。ウィピコは真正面から試験に取り組んでいました。
“お母さん”はパピコとウィピコをとても愛してくれました。
たくさんのことを分かち合って寄り添って暮らしていました。
パピコもウィピコも“お母さん”のことが大好きでした。
パピコが無邪気にお母さんに甘える一方でウィピコは卒業試験の大変さを
強く感じていました。
それはお母さんとの暮らしがとてもしあわせなので試験のことを
どんどん忘れてしまう、ということとお母さんが時々見せる“悲しさ”
でした。
お母さんの悲しさに寄り添うとウィピコも深い悲しみを感じました。
その悲しみをどうしていいのか分からず、ただお母さんの膝の上で
お互いの温もりを感じ合うことしか出来ませんでした。
そして悲しみを慰めようとするほどにお母さんとの絆は強くなっていき
何の為に地球に来ているのかを忘れている時間が増えていきました。
けれども卒業試験の終わりはやって来ました。
パピコが先に卒業試験を終えたのです。
パピコが地球を去った後のお母さんはとても寂しそうでその悲しみは
深くなったように感じられました。ウィピコは自分が地球を離れる時には
絶対にお母さんを悲しませないようにしようと決めました。
ウィピコとお母さんの絆は一層強くなりまるで本当の親子のような結び付き
で暮らしました。
お母さんと一緒に見た夏の青空、満点の星空と満月、紫色の秋の夜空と三日月
寒い冬の日にはウィピコを温かい布に包んで2人で見上げた満点の星空に輝く
恒星たち、2人で分け合って食べた美味しい果物。
卒業試験の終わりを自分のからだで感じとっていたウィピコはお母さんと一緒に
銀河へ帰りたいと心から思っていました。
夜中になると星空を見上げアヤカシコネ銀河を探しては「アヤカシコネさま、
どうかお母さんと一緒に銀河に帰らせてください」とお願いしました。
そしてお母さんの眼を見つめて「お母さん、一緒に銀河に帰ろう! お母さんが
本当の自分を思い出してくれたら一緒に帰れるんだよ! 」と何度も伝えようと
しました。けれどもお母さんはただ優しく静かにウィピコのからだを撫でて
「ウィピコいつもありがとうね、ずっと一緒にいてくれてありがとう、
どこにいてもお母さんはパピコとウィピコと一緒だよ、ずっとずっと
大好きだからね」と繰り返すだけでした。
ウィピコが地球を去る時が来ました。
最後までウィピコはお母さんを見つめていました。
最後までお母さんと一緒にいたいと願っていました。
お母さんは何も言わずウィピコをずっと優しく見つめてウィピコのからだを
撫でてくれていました。
お母さんの愛情がウィピコのからだを包みとても温かくしあわせな気持ちで
光へと還ったウィピコはしばらくの間お母さんの側にいました。
「卒業試験は終了したよ、さぁ、銀河へ帰ろう」
という声がするとウィピコは大天使アズラエルの手のひらの上に乗せられて
いました。
ウィピコはもう一度だけお母さんを見つめました…。
そしてアズラエルがその大きな翼を広げると次の瞬間にはもう地球は美しい
青い惑星になっていました。
「地球は本当に美しい、もう一度地球を見るかい?」とアズラエルは聞きましたが、ウィピコは何も答えずただ手のひらの中にいました。
アズラエルはウィピコの気持ちを察したように「では、行こう」と告げると
大きな翼を広げ月の裏へと飛びました。
続く
最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m
ではまた👋 続きへ