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「子育てがつらくなったら読む本 ”イライラ”ママの悩みに答える精神科医の処方箋80」を読んで(読書感想文#10)
産後は活字がつらかったなぁ
読書感想文も10回目になりました。
精神疾患・心理関連の書籍中心に書いてきましたが、愛着問題を考えだすと親子関係は大切だなぁとつくづく思います。
私はいま現在、子育てがつらい訳ではありませんが、産後すぐはノイローゼ気味でした。もともと人に頼るのが苦手なので、抱え込んで結構つらかった。
当時こういう本を読んで、息抜きできたらよかったけれど。
でも産後って、活字を読むのすごく大変なんですよね・・・
忙しいとか余裕がないというのもあるけれど、とにかく文字が頭に入らない状態でした。(根拠なく経験則で言いますが、本能優先になるんじゃないかな?という感覚)
「自分の育て直し」も取り組み中なので、本書はその観点からも読んでみました。(20年近く前の本で、リンクは参考情報までです)
●みんなと仲良くしなくていい
引っ込み思案の子どもを持つママが、みんなと仲良くしてほしいというお悩みの回答。
「自分の権利を奪ってくるなら、その相手とは仲良くしなくてもよい」。
そうか。「安心する権利」「自信をもつ権利」「自由に行動する権利」を脅かす相手からは、離れていいという内容でした。
これは、大人でもそうですね。小さいころ教えてもらったことはなかったなぁ。。理解していたら、自尊心を育てられただろうな。
●駄々をこねられたら困ってみせる、忙しかったら手を抜いてみせる
駄々をこねられたら、まず「なぜ要求を受け入れられないかを説明する」。そして、子どもが要求を取り下げずに駄々をこね続けるなら、「素直に困ってみせる」。
なぜかというと、子どもも困った場面に直面することが、生きている上で出てくるからです。その時に、親の対処法を思い出して無意識に模倣する。だから、素直に困ったという感情を表現することが大事(怒ったり、抑圧ではなくて)。
この考え方はとても応用がききます。
別の質問の回答だったのですが、すごく疲れているときなどは、子どもに素直に「今日はママもサボっちゃおう」と話すのもあり。これも、子どもが人生でしんどくなったときに、上手に手を抜くために必要と。
私の母は家事をいつもちゃんとしていて、確かに私は手抜きすることに罪悪感があります(笑)
●子どもの怒りには”怒りの素”を把握してから諭す
1.子どもの要求内容を整理する(〇〇したかったんだね)
2.腹を立てたことそのものは認める(〇〇で腹が立ったんだね)
3.怒りの表現法を指摘する(それで壊しちゃったんだね)
4.客観的に状況を描写する(壊しちゃうと悲しいよね、壊しちゃダメなんだよ)
5.別の表現方法はなかったか考える(貸してって言えたらよかったかな)
6.今回の後始末はどうするか(じゃあ今回は謝ろうか)
7.反省できたことをほめる(謝れてえらいね、がんばったね)
正直1~7をフルでやるのはしんどいですが、頭に置いておくだけでもきっと変わりますね。
私は1~3をはしょってきたことに気づきました。つまり、子どもの気持ちを見てあげる意識が足りなかったということ。気をつけていこう。
<その他大事だと思ったこと>
・ストレス反応は、「こころの症状(イライラ・眠れないなど)」、「行動の症状(お酒に溺れる・ものにあたるなど)」「身体の症状(腹痛・頭痛など)」に表れる。子どもでは身体症状のことが多い。
・医師探しを諦めないこと。「助けてくれる人などいない」→「出会えなかった苦しみの回避」で探し続けていない場合が多い。
・子ども相手に愚痴をこぼしてOK。本人に関係の深い人(家族など)のことは控える。他人のことは信頼できる人に話すことでストレス解消できることを学習させてもいい。
***
自分の完璧主義が、子どもを制約する可能性に気をつけよう
長くなってしまいましたが、今の私が重要と感じる点を中心に書きました。
こう見ていくと、「完璧な姿を見せようとすると、後々子どもがネガティブ感情の行き場を見失う可能性がある」ということに気づけたのが、大きな収穫だったようです。
ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございます。
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