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「女性のアスペルガー症候群」を読んで(読書感想文#57)

久々に女性の発達障害のシリーズを読みました。

▼女性のアスペルガー症候群/宮尾益知監修

アスペルガー症候群の女性は少ないのかな?そんなことないのかな?

アスペルガー症候群と診断を受けた方と出会うことは、今まであまりなかった気がします。言語発達には遅れがないため、何とか周囲の環境に適応しようとされている方が多いからでしょうか。アスペルガー症候群の中でも、女性の割合は少ないようです。

アスペルガー症候群の女性ならではの困り事

この本では、アスペルガー症候群そのものの説明は最小限で、女性ならではの困り事が中心に説明されていました。

例えば、非言語コミュニケーションが苦手なので、友だちに嫌われても理由が分からない。表情を読み取るのが苦手、暗黙の了解が分からない、皮肉や比喩を理解しづらい・・・なるほど、いわゆる「空気を読む」ということが難しいんですね。

それから、よくアスペルガーの女性では男性的な服装を好むと聞いたことがあって、なんでなんだろう?と思っていたのですが、実用性を好むからだと分かりました。女性らしさというものは社会的価値であって、実用性はないから。逆に言うと、アスペルガー症候群の方は論理思考というか、余計なことをする意味が分からない、という感覚なんだろうなと思います。

環境調整

発達障害は特性なので、それ自体を治すということではなく、環境を調整するという対応方法になります。アスペルガー症候群の方は、聴覚よりも視覚情報の方が得意なので、メール等で連絡するといったことが有用なようです。

その他にも、TEACCH、ABA(応用行動分析)、感覚統合療法などの療養方法があるそうです。
わー、全然知らないのがたくさん出てきた!これはまた、調べてみないと・・・。読みたい本が次々あって、全然追いつかない今日この頃です。

社会生活のトレーニングとして、SSTやペアレント・トレーニングも紹介されていました。

これらの対応方法も、これからさらに学んでいきたいと思います。
ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。

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