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noouchi
「逃げたい娘 諦めない母」を読んで(読書感想文#62)
母という病を読んでから、母子問題にどっぷり漬かっている今日この頃です。その関連で読んでみました。
ストーリーで魅せる朝倉さんと、共依存などに詳しい信田先生のタッグで、深くて怖い親子関係が「物語」として楽しめました。軽やかです。
主人公の娘と、支配的というか過干渉な母親の関係を軸に、異なる家族背景をもつ他の登場人物が良いスパイスとなり、お話が展開していきました。
<私がこの本で大事だと思ったこと>
・いくら逃げても、心理的な距離が近ければ逃げられていない。
・私はどうしたいの?と一旦立ち止まって自分に問い、自分の感情を優先する。
・親の話を100%真剣に聴く必要はない。聞き流してもよい。
この本は、自分と母の関係は問題ないと思っている方におすすめ。
なぜなら専門書だと読むのが大変ですが、この本であれば小説のように楽しく読みながらも、「あれ?うちもこういうことってあるかも」と何かしら気づきがあるのではと思うから。
例えばこんな一文。
私が楽しく、幸せに生きていくことに関して、誰に対しても負い目を持つ必要などないはずだ。
そりゃそうだと思うかもしれないのだけれど、私は何か心から楽しんではいけないような気持がどこかにあった気がする。
少しずつ向き合って、楽しく、幸せに生きていこう。
ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
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