心理療法にハードル感じる人へ。「いいかげんに生きづらさを終わらせたい:トラウマ治療体験記」を読んで(読書感想文#75)
この本は、本当にすごい・・・。
マンガで「心」に関する本を読む時期が続いています。
そして段々と、専門書よりの本も読める元気が出てきました。でも1冊読み終わるまでに数週間かかるんですよね。。なんかアウトプットの仕方を工夫しないと。それはさておき。
この本、本当にすごいです。
トラウマ体験記でこんなに体系だって心理療法の具体的な様子や、受けた後の様子、読んでいる人の参考になる情報まで描かれているものを初めて読んだ。
▼いいかげんに生きづらさを終わらせたい:トラウマ治療体験記/三森みさ著
心理療法を直接受けることにハードルがある方にもおすすめ
私がこういった本を好きなこともあってか、kindleのおすすめに上がってきたのが出会いのきっかけでした。読んでみて驚いた。
ボリュームもすごい。500ページ超え。内容もすごく濃い・・・!
さらにこれが、kindle unlimitedで読めるのがすごい。単冊で購入しても550円という(本日付)
読者のかたかご本人か忘れてしまいましたがどこかで「色んな人が手に取れるように、設定した」と見て、素晴らしいなと思いました。
マンガの中でも、「カウンセリングが高額でしんどいときに工面するのはなかなか大変だ」という描写が出てきます。たしかにそうだよなぁと。
でも、この本を読むだけで・・・
解決まではいかなくとも、自分の立ち位置を知ったり、解決法を知ったり、道筋を考えたりできると思う。
これはすごく大きいよね。
「パーツ」の考え方
本格的な心理療法の専門家にかかる前に、自分でできそうなことがこの「パーツ」の考え方でした。
自分の中にある人格と言ったらいいのかな。
IFS内的家族システムそのものではないと注釈ありましたが、それに近い話で、とても面白かった。
私も三森さんのキャラクターを参考に、自分の中のキャラクターを分類して、名前をつけてみたいなと思って、さっそく少し取り組みました。
ちょっと始めてみただけでも、三森さんの中には「いる」のに、私の中には「明らかにいない」ものもあって、とっても面白い。
なんかノート(物理的なほうの)つくって考えていきたいな・・・
前々から、興味を持っていたポリヴェーガル理論も、この分類の基礎となる部分で存在していて、なるほどという感じで。
↑このくらいの時期からトラウマ関連の本をちょっとずつ読んでいて、ポリヴェーガルの関連本もいくつか、そして何度も、読みかけているんだけど・・・
やっぱり脳と神経系のところが飛ばせないから難しいんですよね。。^^;
(中途半端な読みかけ段階ではあっても、また感想書こうと思います)
その点、三森さんのマンガを読めば、概要が分かりやすいし、自分の身体と繋げて考えることもできる気がして。
この分かりやすさって、すごいなぁ。
あと、関係ないかもしれないけど、ちょうど家族療法のマンガもこの間読んで(これも記録早くしないと)、「内的」家族システムって面白いなと思って。
IFSの本も購入したので、また読んだら感想書きます。
なんか自分の中ですごく広がり感じるわ。ありがとう。
自分の気になっていた心理療法てんこ盛り
三森さんが自分の経験された心理療法と、その後の様子を描いてくださっているのが、本当にためになる。
その心理療法について知りたい!となると、私はやっぱりまず本を手に取ったり、その協会のサイトを読んだりする訳だけど。
これだと理論がメインで、実際に受けてどうかとか臨床としてどうなのかは素人には分からなくて。
(カウンセラーの友人がいたり、医学現場で働いていたら分かるんだろうけど)
そういった者にとって、この体験記は、知り合いから口コミでリアルな様子を教えてもらうような感じでした。
特に、受けた後の「世界の見え方」。
私自身は、大きなトラウマを持っていないと自分では思っていて。でもこういった世界に興味があるので、自分の成育歴に向き合いたくてゲシュタルトっぽいセラピーを何回か受けてみたことがあります。
その時、散々泣いて、翌日起きたら、世界の色が変わって見えたんですよね。くっきりして見える。明るい。花もいつもより鮮やかに見えて、触ってみると花びらはしっとりとしている。音が嫌じゃないから、イヤホンがいらない。
あー、あの時の感覚。マンガで表現できるって、すごいなぁ。
実は読んでからかなり時間が経ってしまっていた。また読み返そうと思うので、新しい気づきがあったらまた書くと思う。
今日のところは、忘れないうちに、今印象に残っていることの記録とさせていただく。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。