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「はじめての短歌」を読んで(読書感想文#4)
本日感想を書きますのは、穂村弘さんの「はじめての短歌」です。
年内に読んでいたのですが、なんだか感想を書くのがもったいなくて、温めてしまいました。
短歌が自由に感じる理由が、少し分かった気がする
短歌は文字数が限られているからこそ、相手に想像してもらうことが必要ということだと思います。
本の中では、「0.5秒のコミュニケーションがある」と表現されていますが、短歌は「相手に考えさせていい」から、私にとってはなんだか自由な感じがするのです。
どういうことかと言うと、ビジネスだったら、認識に齟齬が生じないよう「考えさせる余地がない」文章を書く必要があります。私はガチガチの社会人を10年ほどやってきた中、部署間の調整役を割と任されがちだったので、そういった「間違いのないコミュニケーションが円滑にできる」文章が書けるよう、気づけば心掛けてきました。
そうした状況では、自分というものがない方がよい訳ですから、いつの間にか素の方の自分が息苦しくなっていたのだと思います。
その自分を解放できそうだなぁと、この本を読んでいてとても感じました。それだけで、ほっとします。
そしてこの社会人経験も、無駄ではなかったと思えたのは救いでした。どこまでがガチガチ社会の共通認識で、どこからが「ずらしている」ことになるのか。この辺りを自覚して表現していく必要があるし、できるかもしれないなと希望が持てたからです。
余白側の自分を大切に、表現していく(どうやって?はこれから)
世界をきれいな絵で描こうとしたら省略される部分だとか、ドラマや映画にするならあえて描かれない部分のように、人生や人の気持ちにも「なかったことにしがち」な余白の部分があるのだと思います。その余白の部分にこそ、人間らしさがあったりして、伝われば素敵な作品になるのかなと。
ぼんやり素でいたら、独特だねとか、変わっているねといわれることもある、なんというか「余白のほう」の自分。それを短歌で表現していけたら、ありがたいなぁと思いました。
どのあたりを出せばいいかはおかげさまでイメージがつきましたが、とはいえそのまま伝えてもいい作品にはならないと思うので、その方法はこれから取り組んでいくしかありませんね。
また短歌のドリルが進んだら、読み返してみたいと思います。
お読みいただきまして、どうもありがとうございました!
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