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「やっぱり、それでいい。人の話を聞くストレスが自分の癒しに変わる方法」を読んで(読書感想文#8)
”人の話を聞くのがニガテ”な漫画家・細川貂々さんが、精神科医・水島広子先生に”聴く技術”を教わりにいく、という本です。
前作の「それでいい」も併せて読みました。前作は、いまの自分を「そのままでいい」と認める内容で、本作は他人のことも「それでいい」と思えるようになろうという内容でした。
以前の読書感想文で摂食障害関連の書籍にあたっていた際に、水島広子先生の対人関係療法にたどり着いた経緯があったので、この本で「同じ先生だ」とびっくりしました。
内容は、AH(アティデューディナル・ヒーリング)という、「自分の心の平和のために、相手の話を聴く」方法が中心のお話でした。
集中して聴くと、相手に安心感を与えられる
AHの考え方によると、「いまに集中すると、ありのままの姿になる→人に安心感を与える→相手は安心して話せる」とのこと。
確かにそうですよね。ちゃんと聞いてくれない人の前で、安心できない。
人の話を聞くとき、ついどうアドバイスしようか?と考えてしまう。
それを一旦「脇に置いて」、相手の現在の存在を聴く。
解決しようとしないこと。その人の中に、前進する力がある。
相手を助けよう、課題を解決しようと思うと、つい話を聞いている最中に「それはこうだな」「こうしてはどうかな」などと色々考えてしまいます。
そうではなくて、開かれた心(ジャッジしない)でひたすら聴くことに集中するということなんですね。
私は今まで「無条件の肯定的関心」について、理解したつもりになっていたかもしれないなと気づきました。
結構、感情移入して聴いてしまっていたからです。それって、自分に置き換えて想像しちゃっているんですよね。相手の話に集中していないのかも。
必要があってアドバイスをするときも、一旦聴ききって「なるほど」と相手の現実と息が合ってから。これが大事と理解しました。
自分のこころの声を聴けるようになること
「私の気持ち」を話すことで、お互いに共通点を見つけられます。
すると、今ここを感じることができて、周りの人との繋がりを感じやすくなります。
「こころの声」をしっかりと聴くことが大切です。(本質はあたたかいこころ)
自分に評価を下さず、自分のプロセスを大事にする。
自分の本質である、あたたかいこころや感覚を大切にする。
そうして、相手と話すときもあたたかい気持ちで交流する。
それは、何でも引き受けるということではありません。あたたかい気持ちは表明しつつ、形(引き受けるかどうか)は切り分けるということも述べられていました。
聴き方、練習していく
実はこの本、私は3回手に取ったのに読めずにいた本でした。
こういった漫画やコミックエッセイなどは、私は疲れたときに手に取ることが多いのです。でも実践するとなると、しんどいときには一人で理解する余裕がなかったりしました(しっかりした内容ゆえ)。
だから、そういった時には、AHのワークショップなど開催されているようなので、そういったものに参加してもいいのかもなぁと思いました。
「温かい心が、他の人の心を温める」
―これは私が昔から好きな「自分のあり方」とぴったり一致することなので、ぜひ深めてみたい分野だなと思いました。
ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
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