見出し画像

「空気を読みすぎる子どもたち」を読んで(読書感想文#33)

精神疾患・発達障害等と似た雰囲気で並んでいたので、つい手に取ってしまいました。「子どもの自己肯定感」の話。なんだか時代だなぁと思いました。

▼空気を読みすぎる子どもたち/古荘純一監修

常に親の顔色をうかがったり、周囲に合わせようとしたり、教育虐待だったり・・・自己肯定感が低い子どもが多いというお話でした。

少子化もあって、過度な期待等を寄せてしまうというのは何となくわかります。子どもが好きに発言したり行動できるといいのだけど、この頃はルールや制限が多いのですね。

発達障害と決めつけられる子どもが増えている

発達障害が一般的に認知されてきたことで、自分の子どもが発達障害なのではと考える親が増え、実際は発達障害ではないが診断がついている子どもも多いのではと言われているそうです。

子どもだから、落ち着きがない。単に大人しい。寂しいからよく喋るだけかもしれないのに。

他にも、個性や環境、年齢によるものかもしれないし、他の疾患などの原因があるかもしれないということです。自己判断怖い。

子どもの不安症、うつ病は多い

自尊心が極端に低下すると、不安症等にもつながります。そうなると、薬物療法や精神療法が必要になります。不安症には、分離不安症、場面緘黙、限局性恐怖症、社交不安症、全般性不安症等があります。

また、小学生の10人に1人がうつ病とも言われているそうです。

最終的にそういった精神疾患にもつながりかねないということですね。「いい子」が危ないというのは、こういったことを指すのだろうと思いました。

子どもは親が正しいと思ってしまうから、空気を読むしかない状況になるとつらい。

小さいころから周りに合わせる、ではなく、自分がそこにいていい、自分は自分でいいと思える気持ちを育てていく。それは、「しっかり目を見て話しを聴く」とか「努力を認める」、大人自身の自己肯定感を高めるなど、簡単そうで難しいことを地道にやっていく必要があるということ。
まずは自分の課題に向き合わないといけないということかなと思いました。

ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

けい 心理・精神医学の読書感想文
心理の書籍購入に使わせていただいています。感想書きます📖

この記事が参加している募集