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「双極性障害のことがよくわかる本」を読んで(読書感想文#39)
昨日、うつ病の入門書をはじめて読みましたが、違いを知りたくて双極性障害の本を読みました。
双極性障害は、うつ病と似ていて、躁の時期がある障害かと思っていたので、そもそもうつと躁が極端に振れるから双極性障害であり、治療法も異なる(気分安定薬を用いる)という根本にびっくりでした。
躁状態の特徴
◆感情面
高揚し、オレ様状態
◆思考面
思い付きばかりで集中しない
◆行動面
ブレーキが利かず、突っ走る
◆身体面
あらゆる欲求が高まる
思考、気分、意欲に変調があり、気分変調症(うつ病のうちに入る)と異なるのは、この躁状態があることです。
合併症が起こりやすい
◆依存症
アルコール依存症は過半数(!)
◆パーソナリティ障害
とりわけ境界性パーソナリティ障害が多い
◆摂食障害
過食症 14%、これも多い
◆不安症
特にパニック症が多い
Ⅰ型とⅡ型がある
Ⅰ型の、躁とうつの波が大きいタイプの方が大変そうと思っていました。でも、Ⅱ型は躁状態が軽い(=軽躁)けれども、うつ病と思われ治療薬が適切ではないために長引いてしまったり、自分も周囲も病状を軽視してしまって深刻な状況になりやすいということが分かりました。これは、意外でした。
ストレスと睡眠不足が大きなきっかけに
特に、生活リズムの安定が大事になる病気。メラトニン分泌→セロトニン生成で、覚醒と睡眠のリズムを作っていくことが大切ということでした。
また、躁の入院者は春・夏に多いそうです。
私は、躁というのは元気がいっぱいで、色々できて良い状態なのかと勘違いしていたようです。躁状態の時に社会的に問題が生じる行動をとってしまうことが多いということで、あぁそのような深刻さがあるのか・・・とだんだん理解する途中です。うつの状態になったときに、躁状態の時のことを後悔することもしんどいと思いました。
◇
気分の波が激しいという場合、双極性障害の可能性があると考えて接することも大切だなと思いました。でも、治療者でない場合に、どうサポートしていけばいいのだろうか。自覚症状がある方は少なそうなのが、特に難しい。
躁状態・うつ状態それぞれに、寄り沿っていくしかないのかなぁ。少しずつ、考えていきます。
ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
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