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「いつも人のことばかり考えて凹んでしまうあなたが『ま、いっか』と思える本」を読んで(読書感想文#43)
認知行動療法は面白いしやりがいがあるけれど、向き合うのが結構大変だなぁと思っていたところ、「ま、いっか」というこの表題の、軽い雰囲気に惹かれてこの本を手に取りました。
▼いつも人のことばかり考えて凹んでしまうあなたが「ま、いっか」と思える本/大嶋信頼著
この本、すごい。分かりやすいけれど、深い・・・!
正直、まだ全部は理解しきれない。勉強になった。
人気の心理カウンセラーの方なんですね。知らなかったけれど、他の著書も読んでみたいな。FA療法、ブリーフセラピーってどんなのだろう、気になる。
「気にしい」の人におすすめです。
何を隠そう、私自身が人のことを気にしすぎなタイプ。
人のことが気になる原因は、「他人と自分の境界線が引けないから」と明言されており、しっくり。
そして、相手の気持ちを察しようとするのは、「人の家の冷蔵庫を覗こうとするのと同じ」というフレーズにびっくり。
相手の気持ちを考えようとすること自体が、心の距離が近いということ。
さらけだせばわかり合える訳ではない。むしろ適切な距離をとって、お互い表面的な状態で受け止め合えれば十分わかり合えている。
あぁ、そうだよなぁと目から鱗。
「体の中心ラインを意識する」ことが大事。
本には書かれていなかったけれど、自分軸・他人軸とはこういったところも関連するかもと思いました。
自分の中心線を意識すれば、自分がぶれなくなっていく。堂々とした雰囲気にもなっていくでしょう。
もしかして、これ、自信のつけ方の秘訣なんじゃないか・・・?
人に気を遣うと、尊敬されないというのも、なるほど。。
いろいろな事例も参考になった
・図々しい人に悩まされる人は、子どもの頃に親に守ってもらえなくて、そんな自分と図々しい人を重ねて、かわいそうと思ってしまう。(受け入れてしまう)
→「自分と重ねてしまっている」と思うと、心の距離感をあけられて、気にならなくなる。
・ハラスメントを受ける場合、家族に下品な発言をする人がいる=ハラスメントする人と家族を重ねる=心の距離が近い。
→「赤の他人」と思うと、不快感からの緊張が抜け、おかしな人だなという目線で相手を見るので、ハラスメントされなくなる。
・ママ友との距離感を縮めるためには、家族との距離感をあける。(心の引きこもり状態になっているから)
・グループLINEの返答が気になるのは、母と同じような愛着対象にしてしまっているから、心の距離が近い。
→「あの人とつながっている」と思うと、距離をあけられる。
「自分の身体にいい人間関係」を選ぼう。
「食べ物と同じように、自分の身体にいい人間関係は選ぶ」。
これは大切にしたい言葉になりました。
身体に悪い人間関係を取り入れるのは嫌だ・・・。
他人を大切にするように、自分を大切にする。
これも、自分でも発見したことだったので、やっぱりそうか!と心が躍ってしまいました。
<おわりに>
事例のところは、論理構造が結構難しくて、私はまだ理解しきれない部分も多かったです。
必要な部分は受け止められているとも言えますが、また読み返したら勉強になりそうなので、時間を置いて読んでみたいです。
人のことばかり考えない=自分が主導権を握る、でもあることが分かり、私にはまだ難しい部分もあるなと思っています。焦らずいきます。
ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
▼自分を大切にするには、他人のように大切にすればいいを見つけた時の話
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