情報商材屋の見分け方【カンパ制・本文無料】
このところ、X(Twitter)のTLに情報商材屋っぽい人も見かけることが増えてきたので、その見分け方の指針を書いてみることにした。
今回は本文は無料で、カンパとして、記事に価値を感じた場合に記載額(拡散割引あり)を投じていただく形式にしたいと思う。
1. 稼ぎアピール
情報商材屋は、月100万、月1000万など、平均年収に比べて大きく稼いでいることをアピールしがちである。
その数値は実際に見せてくれることもあるし、嘘なら景品表示法違反で違法なので、嘘ではないのだろうが(※)、同時に数字以外の具体性が乏しく、「このノウハウをやれば」「誰でも」「簡単に/5分で」「今すぐ」などといった煽り文句が目立つ傾向がある。
※ただしスクショは加工できるし、違法であろうと気にせず稼ぎたいケースでは本当に嘘のケースもあるかもしれない。技術的にはその可能性は排除できない。
2. 客単価が異様に高い/客数が異様に少ない
稼ぎに対して、客単価が異様に高いか、客数が異様に少ない、というのも情報商材屋の兆候を示唆する。
2Cのビジネスであれば、高級ブランドなど、高級さで差別化しているケースを別として、平均的な客単価は一般市民でも届く範囲を超えるべきではない。
ところが、情報商材屋は、記事を数万円~数十万円で普通に売る。
結果、何が起こるか?
月100万売るには、たったの10人かそこらに売ればいい。
月1000万だとしても、100人前後だ。
都市部なら、小学校の一学年にも満たない人数である。
要するに、情報商材屋のビジネスは、稼いでいるという仮定に立っても、客数が一般的な消費者向けビジネスよりも極端に少なく、客単価が異様に高いことで稼いでいるだけであり、明らかにスケールしていない、という特徴がある。
これが1000円の記事だったら、月100万売るには1000人に、1000万なら1万人に届ける必要があるということを考えてみてほしい。
売り上げが健全にスケールしているなら、客数は数千~数万、あるいはもっと多くなってくるはずである。
3. 本文の内容を試し読みすらさせない・もしくは全体構成を読ませない
有料の本文に至るまでにSNSでのレビューなどを貼り付けて良質さをアピールしたり(※)、稼ぎをアピールしたり、場合によっては権威付けなども行ったりすることだろう。
だが、本文の内容を予想する筋すら立てさせようとしない。
部分的に記しても、目次は有料側に隠し、全体構成を想像させない。
「秘密の方法」「唯一の解決策」などといった秘匿性を強調し、再現性を検証させたがらない。
その割に、効果を長々と強調したがる傾向がある。
考えてみてほしい。
書籍であれば、章構成などは、裏表紙に記載している本も多いし、書店でならマンガ以外ならさっと手に取って自分で目次を確認することもできる。
全体構成が自分に興味があるか判断したうえで購入の判断ができるが、情報商材屋の場合は、それがない。
「簡単にできる」といった抽象的なアピールと、「今だけ値引き」「部数限定!なくなったらおしまい!」「先着〇人様限定」といった緊急性をあおる文言で買わせようとする。
※これも、違法性を気にしないなら特に、自作自演できてしまうことに要注意。
4. 「本当に売れているなら」論の落とし穴
情報商材屋については、そもそも「本当に売れているならその方法を教えてしまったら競合を増やすだけなのでメリットがなく、実は売れていないはずだ」という論をよく見かけるが、これについては落とし穴があると思う。
2で触れたように、情報商材屋は、稼ぎこそあっても、スケールしていない。
だから、自分たちと同じような情報商材屋を「売れる」として育てる分には、たとえ本当に売れっ子に育っても、高々数十~数百人の取り合いであれば、食い合うことがない。
日本人口1億2000万人をカバーするとしても、数十万人~数百万人単位で情報商材屋が出てきて、やっと取り合いが始まるという世界である。
だから、取り合う確率が低いから、別に取らせてやってもよいのである。
それゆえに、「十分に稼いだので」「少しでも多くの人に幸せになってほしくて」といったギバー的発言もしやすいし、ややもすれば「偽らずに」そう言ってしまうこともできるのだろう。
情報商材屋が最も多く売っている商材は、自分たちと同じような情報商材屋を育てる方法であると私は考えている。
5. 良質な情報との違い
良質な情報は、薄利多売とまではいかなくとも、一般庶民でも買える値段でスケールする。
情報商材屋は、数万円~数十万円と、高価格で売り込み、スケールさせずに、稼ぎだけをアピールする。良質な情報は、構成を読まれたところで更なる付加価値を出せる自負もあるのだろう、構成など、基本的な情報に関してはかなりオープンである。
情報商材屋は、一人でも「一を聞いて十を知る」人が出ることを極端に恐れるので、公開情報では全体を読ませず、また抽象的なメソッドや効果をアピールする。良質な情報でも、宣伝の場では心理学的手法に訴えることはなくはない。
ただし、情報商材屋は、そのフルコンボであり、より露骨である。簡単さをアピールし、大きな数字であおり、期間や部数を限定して購買へと書き立てる。良質な情報は、一次発信源であろうと、翻訳などであろうと、具体的な中身を持っていることが多い。
情報商材屋は、少なくとも公開範囲では、決して具体的なことに踏み込まず、効果ばかりをアピールする。
6. 最後に
ここで書いたのは、情報商材屋のなかでも、悪質で中身のないパターンの特徴である。
情報を売っている人たちでも、これらの特徴にあてはまらないほど、内容は良心的である可能性が高い。
noteのように悪質な情報商材を締め出しているサイトは比較的安全だが、BrainやTipsのようなサイトでも、中身は各論で見て考えるべきであることには注意されたい。
良かったら、実際にBrainやTipsの各記事について、これらの軸からどのくらい情報商材屋度が高いか、考えてみると、いい練習問題になるかもしれない。
(余談だが、AI界隈の「驚き屋」は、しばしば彼らに近い表現をしてしまっているので、そういう意味で警戒されやすいところはあるのかもしれない)
さて、ここからはカンパだが…中身がないのもアレなので、今回は秘密の画像を入れておくこととした。
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